レンドル最強説&フェデラー最強説blog

【レンドル最強説】の雑記部分をブログ化しました。右のリンクから本体へも是非どうぞ。

2016年、ATP最終戦はマレー優勝

マレーがジョコビッチとの頂上決戦を制しました。
最後の最後まで1位争いをするということもあまりないので
今年はうんと楽しめるツアーだったといえます。

マレーもジョコビッチも全勝で決勝に勝ち上がりましたし、
勝った方がNo.1ということでしたから正に決戦に相応しいストーリーだったと思います。
ただ、勝ち上がり方には違いがありました。

大会前は連戦連勝で勢いに乗ったマレーと
いまいち調子が出ないジョコビッチという状態でした。
私はそれでもジョコビッチのしたたかさが最後に結果を出すと思っていました。

大会が始まると、ジョコビッチは最初の試合こそ第1セット目を取られましたが
その後は完勝を続け非常に簡単に決勝にまでたどり着きました。

一方のマレーは同じ全勝でもRRの錦織戦と準決勝のラオニッチ戦で非常に長い試合を戦いました。
そしてマレーが大苦戦した錦織にジョコビッチが完勝したことも(錦織自身の調子の面が大きいとは思いますが)
両者の勝ち上がりの苦労の差を大きく際立たせることになりました。

マレーは連勝を重ねていましたが、連戦の疲れがいつ襲ってくるかという不安がありましたし、
その上で尚これらの長い試合の連続でしたから、
ドロー運も含めて流れがジョコビッチに傾いているような雰囲気を覚えました。

しかし、最後までわからないものです。決勝はマレーがストレート勝ち。
一体この人はどこまで体力があるんでしょうか。

ジョコビッチとしてはこれほどまでに順当に勝ち上がれる状況でしたから、
これで勝てなかったら落胆は大きいだろうという気もしていました。
しかし、決勝までの勝ち上がりはドロー運というだけでない強さがありましたし
決してその時代が終わったという感じではないと思います。
しばらく両者はNo.1争いを続けてくれるのではないでしょうか。

No.1在位週に関して言えば、年末でNo.1になっておくのは大きいです。
約2週間、何もしなくても在位週が稼げますから。
しかも全豪はジョコビッチがディフェンディングチャンピオンですから失効ポイントは大きいです。
マレーにはもうしばらくNo.1でいるための優位さがあります。

しかしマレーの年齢を考えると、この先一時代を築いていくというのはなかなか難しいものがあるでしょう。
となると、在位の長さよりも、もっと近い目標を定めたほうがいいのではないかと思います。
その一つが全豪のタイトルではないでしょうか。
もちろん英国選手代表として3度目のウィンブルドンを目指すというのもありでしょう。
フレッド・ペリーに並ぶ記録となるわけですから。
ただ、やはり生涯グランドスラムとまでは言わないまでも、
GS3大会までは制しておきたいところではないでしょうか。
グランドスラム実績におけるバブリンカとの差別化も必要です。

そして最後に、やはりこの人に触れなくてはいけませんね。
「名選手、名監督にあらず」の格言をテニス界で最も華麗に跳ねのけることに成功した
唯一にして無二の名選手にして名コーチと呼ぶにふさわしい存在、イワン・レンドルです。

仮に2006年当時のフェデラーのコーチに誰かがなっていたとします。
選手実績としてはもちろん今年のマレーより上ですが
それが名コーチと言われることは決してないでしょう。
やはりコーチにはコーチとしての実績と呼べるものがないと。

ジョコビッチのコーチ陣の一人にベッカーが入っています。
もちろん大いに助けになっているでしょうし、
何かと取り上げられるネームバリューを持っていますからそれはそれでいいんですが、
やはりジョコビッチをNo.1に押し上げた実質のコーチといえば、
他の誰でもなくマリアン・バイダということになるのは誰の目にも明らかです。

マレーにグランドスラムを取らせ、英国にウィンブルドンをもたらし、
オリンピック連覇をさせ、そしてNo.1に押し上げたのが
誰あろうレンドルであることには、一切の疑いの余地も入り込む隙はありません。

以前の記事がこちらです。
http://ausaga.blog71.fc2.com/blog-entry-820.html

今回の記事はその応答ということになりましょう。



スポンサーサイト

テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ

  1. 2016/11/21(月) 18:47:34|
  2. 2016年10月~12月
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:13

2016年、ATPファイナル開幕

すいません、レビュー投稿の前に開幕してしまいました。

今年のATPファイナル、やはり注目はNo.1対決ということになりましょう。
もちろん大会ですから優勝の行方が最終的な決定力を持ちますが
1位と2位の差が僅かであることを考えればRRの結果も重要になってきます。
いつも以上に1試合1試合目が離せない大会となっているわけです。

まずは組み分けがどのようになるか、でしたが、ここは大きな差が出ました。

《グループ・イワン・レンドル》
・ジョコビッチ
・ラオニッチ
・モンフィス
・ティエム

《グループ・ジョン・マッケンロー》
・マレー
・バブリンカ
・錦織
・チリッチ

やや低調な状態でファイナルを迎えるジョコビッチにとってRRの戦い方は非常に重要となります。
ポイント差が405ある状態ですので1つも落としたくないところですが、
今回の組み分けに関してはジョコビッチの引きの強さが出ました。
まずはジョコビッチの他の7人との過去の対戦成績を見てみましょう。

同グループ
07-00 ラオニッチ
13-00 モンフィス
03-00 ティエム

別グループ
24-10 マレー
19-05 バブリンカ
10-02 錦織
14-01 チリッチ

なんと、これまで負けたことのある4人は全て別グループへ行き
同グループの選手は皆一度も負けたことのない選手の集まりとなったのです。
しかも同じグループの3人は直前まで怪我や不調できちんと戦えてなかった選手達ばかりです。

もちろん、誰が来ようと対戦成績では圧倒しているのも事実で、
その点はこれまでのジョコビッチの強さを示しているといえますが、
ただ例えばチリッチは、15戦して1度しか負けていないものの、
その唯一の敗退が遂この前のパリですから、現時点の勢いというのは侮れない要素だと考えられます。
過去負けてないだけでなく、今調子のよくない選手が集まったというのは僥倖と言えましょう。

私の考えでは、前の記事から引き続いてやはりジョコビッチが優位だと思うのですが、
しかし、しかしです。裏を返せば、この優位さをもってしてもNo.1が維持できない、
高パフォーマンスが出せないとなるとこれは後々影響が大きいと思います。

実際に、初戦は既に行われていまして、ジョコビッチはティエムを相手に勝利しましたが
「6-7 6-0 6-2」というスコアでした。
このスコアをどう見るかは意見の分かれるところでしょう。
危なげもあり、しかし完勝の気配もあるという状態です。
第1セットのタイブレークを落としましたが、ポイントは12-10というものすごい僅差でした。
ジョコビッチというのはこのような接戦には絶対的な強さを誇る選手だったはずなのですが
その点で、今の状態は決して万全とは言えないでしょう。ただ、後の戦い方でさすがと思わせる部分もあります。
1セットを落としたというのはRRの勝ち上がりに関しては影響が出ます。
しかしNo.1のポイント争いに関しては勝ちさえすればスコアは関係ありません。
どの視点でジョコビッチを見るかによって本当に評価の分かれる不思議な状況となっています。
正念場を迎えているジョコビッチ、組み合わせの厳しいマレー、
どちらをとっても1試合1試合が気になる、とてもハラハラ、わくわくする大会と言えるでしょう。

グループ・レンドル初戦のもう1試合、ラオニッチvsモンフィスは、ラオニッチがストレートで勝利しました。
今のところラオニッチがグループ首位、ジョコビッチが2位となっています。
ファイナルのRRは最後まで順位が全く分からないわけですが、
場合によっては準決勝でジョコビッチとマレーが当たる可能性もあります。それはぞれでちょっと興ざめですがね。
更には、もちろんRR敗退すらあるわけですが、まあ盛り上がりを考えたらそれは駄目でしょう。
RR敗退はいけませんよ、No.1争いをしている選手が。(これはフラグではありません)

最後にグループ名に触れておきましょう。
生涯のライバルであり、ファイナルの舞台でも覇を競った両名の名称は非常に納得のいくものです。
この辺、毎年色々と工夫を凝らしていますね。
ファイナルでの実績で名称が決定しているのであれば次はグループ・ベッカーとグループ・サンプラスでしょか?
そしていつかはグループ・フェデラーやグループ・ジョコビッチも登場することになるのかもしれません。

因みにマレーは残念ながらグループ・レンドルに入りませんでした。
また、夏までマッケンローをコーチに招いていたラオニッチもグループマッケンローには入りませんでした。
組み分けに人間の判断は入っていないということの証明といえるでしょう。



テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ

  1. 2016/11/14(月) 10:25:41|
  2. 2016年10月~12月
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:26

2016年、年度末1位の行方は?

djokovic-murray-2.jpg
パリ優勝でNo.1に到達したマレーですが、年度末のNo.1はまだ決まっていません。
ATPファイナルでマレーとジョコビッチは王座をかけた戦いを行います。

ジョコビッチは今年グランドスラム2つを取っているのですが、
仮にATPファイナルで結果を残さないと
グランドスラムを2つ取りながらNo.1になれないという不名誉な記録を作ってしまうことになります。

過去、このような例は4例あります。

1977年 ビラス(全仏、全米) No.1はコナーズ(GSなし)
1978年 ボルグ(全仏、全英) No.1はコナーズ(全米)
1982年 コナーズ(全英、全米) No.1はマッケンロー(GSなし)
1989年 ベッカー(全英、全米) No.1はレンドル(全豪)

もしもジョコビッチが年度末No.1を取れなかったとしたら、
ランキング制度発足以降の5例目を記録することになります。

過去の4例を少し見てみましょう。

vilas-2a.jpg connors-7a.jpg
ランキングの歴史を語る上で、よく取り上げられるのは1977年です。
この年のビラスはグランドスラム2つを含む16大会で優勝しました。
年間勝利数も132勝と歴代でも群を抜く記録を打ち立てています(参考までに去年のジョコビッチが82勝です)。
No.1の資格も十分なようですが、実際にはコナーズが1位、ビラスは2位でした。
この年のコナーズはグランドスラム獲得無し、タイトル数は8、勝利数は65と、
数字だけだとビラスの半分に過ぎなかったのですが、
当時の平均ポイント制度ではビラスを上回る結果となったのです。
ランキングポイントの算出方法にケチをつけるのも意味のないことで
当時の方式ではこういう結果だったというだけのことなのですが
多くの大会に出て、しかもよく勝っていたにも関わらず
出場大会の規模が小さいがためにポイントが薄められてしまったというのは少々気の毒に感じます。
現在の基準であれば恐らくこの年のビラスは1位評価だったでしょう。
また、この年にはもう一人好パフォーマンスを見せたボルグの存在もあって
ランキング評価を更に複雑なものにしています。
ボルグはウィンブルドンで優勝し、年間タイトル数はコナーズを上回る11で、
年間勝率に関してはビラスをも上回って第1位でした。

borg-8a.jpg connors-2a.jpg
翌1978年も同様の例ではありますが、遥かにまともなランキング争いとなりました。
グランドスラムはボルグが2つ、コナーズが1つでしたが、
タイトル数ではコナーズが10でボルグの9を1つ上回り、ATP最終戦でもコナーズが優勝しました。
年間勝率はコナーズが90%を超え、ボルグは僅かに90%を割りました。
ボルグを1位評価とすべきという声もあるのかもしれませんが、コナーズが1位でも全く問題はありません。
これは今年のマレー、ジョコビッチの争いに最も近い例ではないかと思います。

connors-6a.jpg McEnroe-9d.jpg
3例目の1982年ですが、これがまた1977年に近い印象を与えます。
1位はマッケンローでしたが、グランドスラムでも最終戦でも優勝しておらず、年間タイトルは5つでした。
そして2位のコナーズがグランドスラムを2つ取り、年間タイトルも7とマッケンローを上回っていました。
どちらも準々決勝以前には一度も負けておらず、年間通じてハイパフォーマンスだったといえます。
僅かに出場大会数がマッケンローの14に比べてコナーズは18とやや多く、
すなわち負け数の多さが平均ポイント制度での差となって表れたといえるかもしれません。
また、この年には1977年と同じく第3勢力がいました。
年間106勝を上げ(マッケンロー71勝、コナーズ78勝)、15タイトルを取り
年間勝率でも第1位と、77年ビラスにも匹敵する成績を収めたレンドルです。
グランドスラムこそ取りませんでしたが最終戦では優勝しましたから
これまたこの年のランキング評価を一層難しいものにしています。

現在のATPサイトで2位以下のランキングポイントが詳細に記録されているのは1984年からです。
それ以前に関してはデータが残っていませんので、
2位在位週やトップ10在位週のような詳細な記録を確認することができません。
これはすなわち1984年にランキング算出制度が変更されたということを意味します。
時期的にも1977年や1982年の結果が影響を及ぼしたことはほぼ間違いないでしょう。

becker-5a.jpg lendl-2b.jpg
さて、最後の例は1989年になります。
この年、グランドスラム2大会優勝のベッカーは2位で、1大会のレンドルが1位でした。
勘の良い方はお気づきと思いますが、両者、現在のジョコビッチ、マレーのコーチになります。
すなわち、今年2人はコーチの代理戦争を行うことになるのです。
その意味でも大いに注目されるところなのですが、
実は、この年のランキング評価はこれまでの4例の中では一番納得のいくものではあるのです。
確かにグランドスラムではベッカーの成績が上でした。
しかしグランドスラム以外の年間通じての活躍となると、ベッカーは他に3タイトルを取りましたが、
いずれも現在のマスターズ1000に匹敵するような規模の大会ではなく、より小さな大会でした。
一方でレンドルはマスターズ相当の大会4つを含む9タイトルを獲得しました。
全仏ではあの有名なチャン戦の4回戦敗退がありましたがそれ以外の大会では全てベスト4以上、
17大会出場中10大会優勝、出場大会での優勝率が50%を超えるという圧巻のパフォーマンスでした。
グランドスラムの成績だけを見てベッカーをこの年の1位評価すべき、
という声があるのも事実ですが、その意見に賛同はできません。

djokovic-murray-1.jpg
最後に今年のマレーとジョコビッチの成績を見てみましょう。
マレーはこれまで73勝9敗(89%)、タイトルは8。
ジョコビッチは61勝8敗(88%)、タイトルは7。
肉薄しています。
マレーのタイトルにはオリンピックを含みんでいますがこれはポイントには一切関係のない大会ですので
すなわちタイトル数は実質同じということになります。
グランドスラムはジョコビッチが2つ、マレーが1つ。
マスターズはジョコビッチが4つ、マレーが3つ。
大会規模で言えばジョコビッチがややリードしています。
決勝進出の数ではマレーが11(オリンピック除く)ジョコビッチが9と僅かににマレーがリード。
ランキングレースポイントではマレーが11,185、ジョコビッチが10,780、その差は405。
ATPファイナルの1勝は200ptですからもう、ほとんど差がない状態です。
たまたま僅差で今マレーが1位になっていますが
実質同じライン上にいる両名が最後の大会で決着をつけるという形になるでしょう。

もちろん、対戦成績は違います。
マレー10勝、ジョコビッチ24勝です。
ライバルというには結構数字に開きがあります。
この数字、エドバーグvsベッカーに似ています。(エドバーグの10勝25敗)
この両者もライバルと言われながらも直接対決では随分と差がありました。
しかし、先に上げた1989年では、
エドバーグがファイナルの決勝でベッカーを下しているというのは付け加えておきましょう。
もっともRRではベッカーが簡単に勝ってるんですけど。

今の勢いではマレー有利の声が大きいかもしれません。
しかし、パリ以前から述べていますが、ジョコビッチはここまで様子見で来ています、
絶不調というよりもファイナルに合わせた調整をしてきているのではないでしょうか。
ATPファイナルというのは正にジョコビッチ向きの大会です。
大会では1度の敗退は許されますから、試合を重ねて調子を上げてくるタイプのジョコビッチとしては
RRを突破してしまいさえすればもう怖いものはないでしょう。
一方で連戦連勝のマレーはどこまで体が持つか、どこで力尽きるのか、その点にかかってきます。

逆に言えば、ここでジョコビッチが勝てないとなると
今後に影響も出てきかねません。
ジョコビッチとしてはその意味でプレッシャーのかかる大会といえそうです。

ファイナルのグループ分けが発表されましたが
少し長くなりますので大会プレビューはまた別記事で行いましょう。


テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ

  1. 2016/11/09(水) 09:23:42|
  2. 雑記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8

2016年、パリはマレーが優勝

棄権する選手が出たり本命の調子が上がらずだったりと
少し前のパリらしい大会進行だったような気もしますが
ともあれ、マレーの優勝で幕を閉じました。

マレーはこれで遂に念願のNo.1就任となりました。29歳での就任は遅いです。
ニューカムが30歳で就任していて、それに次ぐ年齢などと紹介されていますがこれは正確でないですね。
もちろんデータ的には合ってるんですけど、ランキング制度の発足時点で既にニューカムは29歳でしたし
それ以前に実質No.1になっていた選手ですから、その辺はしっかり補足説明をすべきでしょう。
実質マレーは最年長でのNo.1就任であると言ってよいと思います。

いずれにしろ、マレーがこの年齢になってしまったのも致し方ありますまい。
ここ10数年のテニス界には、あの3人がいましたから。
むしろ、ただのテニスの強い人であるマレーが
No.1になれたというだけで奇跡に近い出来事とすら言えます。

今回は、前任者の不調や衰えによるタイミングを上手く突いてNo.1に就任したということになります。
これまでもそのような例でのNo.1就任はいくつかありましたが、
大抵は前任者が年長であったり、絶対王者のいない混沌とした時期だったりといった例がほとんどです。
マレーの場合は前任者3人のうち2人が1つ上と同じ年という実に近接した年齢でしたので、
ある意味極めて難しい状況だったといえます。

例えば、1972年生まれのラフターは、1971年生まれのサンプラス、
1970年生まれのアガシの隙を突いて1999年に1週だけNo.1になりました。
一方で同じ1972年生まれのチャンはNo.2にまでしか到達できませんでした。
チャンは早熟だったため、自身の一番良いときにサンプラスの全盛とぶつかってしまいましたが
その点遅咲きのラフターはサンプラスの全盛を過ぎた時にベストパフォーマンスを見せました。
チャンがラフターよりも偉大さで劣る選手だとは思えませんが
正にラフターのタイミングの勝利だったとということができるでしょう。

チャンやマレーと同様に最高評価のNo.2であったビラスは、
コナーズと同じ年齢でしたし、更には早熟であった4歳年下のボルグもいましたから
タイミングの悪さはマレー以上で、全くの不運に見舞われた選手だったといえます。

マレーはビラスの要素もチャンの要素もそしてラフターの要素も持っていたことになるでしょう。

さて、マレーのNo.1はどれほど続くでしょうか。
言ってもジョコビッチと同じ年齢ですから新しい時代を作るぞ、という感じではないわけです。
しかもジョコビッチが調子を取り戻したら、早くも次のATPファイナルで再逆転もありえます。

もっとも、今週はトーナメントがないので2週の在位は確保できます。
最低週での1位在位というのは回避できたことになります。

ファイナルでもNo.1がキープできたら大きいです。
年度末No.1というとやはり印象が全然違いますし、そのままNo.1在位も全豪までは確保できますから。

マレーはこれで4大会連続での優勝となりました。目下20連勝中です。
ジョコビッチの不調があったとはいえ、自身の活躍でNo.1になれたという点で
1990年代のバーゲンセール的No.1ラッシュ時の多くの選手よりは評価できる就任だといえます。

決勝の試合に少し触れましょう。
イズナーが良かったです。ミスは多かったですがマレーと対等に戦えてました。
上背があるのでフォアのウィニングショットも強いですし、
自分のサーブがいいのがわかると積極的にネットダッシュを仕掛けたのも功を奏しました。
一方のマレーといえば、特にイズナーの調子が上がった第2セット以降は、
長いラリーになれば絶対の支配権を持つ、というでもなく、
イズナーのネットに対してはほぼクロス方向にしかパスを打たず、
しかも精度もそれほどでもないという、なんとも煮え切らないプレーに終始しました。
最終的にイズナーのミスに助けられた感じがありました。

もちろん、相手のミスを突いて試合を決めるというのは常套手段です。
勝ち方としては極めた正しいというか真っ当なやり方だといえます。
仮にジョコビッチやナダルが同じような勝ち方をしたら
相手の好調にも慌てず、じっとチャンスを待ち、効果的にブレークを決めて勝ちを手繰り寄せる、
さすがの王者の試合!と感心しきりだったでしょう。
何でマレーだとひやひや感というか、危なかったんじゃないの?イズナーのミスに救われた?
という気になってしまうんでしょう。実に不思議です。

いや、これは決して好き嫌いとか思い入れがあるとかそういうことじゃないんですよ。
私の個人的な感情ではないんです。
かつてビッグサーブ全盛時代にはアガシがこういう勝ち方をしてましたし、
何よりレンドルが、様子見のまま試合を決めるみたいな離れ技をしばしば見せていました。
最初からバシッと打ってればもっと早く試合も決まるだろうに、
なんで終始6分7分の力しか出さないかと首を傾げたくなるようなプレーをするんですが、
でもどこか余裕があるんですね。そのまま勝ってしまうという。
まあその分、観てて試合はそんなに面白くはないと思います。

一方でマレーは最初から最後までひいひい言ってひたすら走り回ってるし
ショットもアガシやレンドルのような、いざという時の狙いすましたショットを隠し持っているわけでもなく
毎度同じような、最高精度とも言えない球を必死に打ってるという感じです。

でもNo.1なんですよね。今一番強いんですよね。不思議。実に不思議です。


テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ

  1. 2016/11/07(月) 11:36:35|
  2. 2016年10月~12月
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:11

2016年、パリはベスト8が出揃う

準々決勝の顔合わせは以下の通りです。

・ジョコビッチvsチリッチ
・イズナーvsソック
・ラオニッチvsツォンガ
・マレーvsベルディフ

この中で一番の驚きはイズナーvsソックのアメリカ対決でしょう。
どちらもノーシードでファイナル出場も関係のない選手です。
まあイズナーはシードでもおかしくない選手ですが、ソックは完全にダークホースです。
これまでティエム、ガスケを下してきていますので十分な結果だといえます。

チリッチはゴファンとのファイナル出場をかけた直接対決を制しで勝ち上がってきました。
この勝利によりファイナル出場権を決めています。
次のジョコビッチ戦は気持ちも晴れた上での良いチャレンジになりそうです。
ただ、ジョコビッチにはこれまで14戦して0勝14敗と何故か全く勝てていない状況です。

チリッチに負けたゴファンは出場を逃してしまいました。
先週のデル・ポトロもそうですが、今回も早いラウンドでチリッチと不運の続いたドローになった感はありますが
この敗退はすなわち誰にでも勝てる選手でないとファイナル出場の資格はない
ということの裏返しですから来年はしっかりと克服してほしいです。

ツォンガは錦織に大逆転のすれすれで勝利しファイナル出場への望みをつないでいます。
ただし条件は優勝なのでかなり厳しいチャレンジにはなっています。
錦織は、らしからぬ変な負け方でしたが、ファイナルへの調整を考えたらこの位でもありかもしれません。
欲を言えばポイントでラオニッチの上に行ってシード4を獲得したかったところでした。

このところ3大会連続で初戦敗退を喫していたベルディフでしたが、今回は勝ち上がっています。
ファイナル出場もまだ可能性が残されており、今大会での準決勝進出が第一条件となっています。
すなわち次の試合で勝たないといけないのですが、
空気を読まないことに関してはツアー屈指ともいうべき選手が相手ですので
これもそこそこハードルが高いチャレンジといえそうです。
ただ過去の対戦成績は6勝9敗と健闘してますので絶望的ではありません。
自力で勝ち取れる場所にいるわけですから可能性として充分にあるといえます。

ファイナル出場の最後の切符は、パリでツォンガが優勝すればツォンガ、
ツォンガが優勝せず、ベルディフが準決勝以上に進めばベルディフ、
どちらも達成されない場合はティエムのものととなります。

ゴファンと共に初出場若手選手としてのエントリーを期待していたティエムですが、
今大会でも初戦敗退してますし、正直、今の調子で出場しても3連敗が頭をよぎります。
もちろんいざ出場をして気持ちを新たに活躍してくれれば嬉しいですがその辺りどうでしょうか。



テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ

  1. 2016/11/04(金) 10:39:33|
  2. 2016年10月~12月
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:15

2016年、ウィーン&バーゼルからパリへ

ウィーンはマレーvsツォンガ、バーゼルはチリッチvs錦織の決勝となり
それぞれマレーとチリッチが勝利しました。

ウィーンではカルロビッチとイズナーのビッグサーバーも注目でした。
カルロビッチは準決勝でツォンガに負けましたが負けた試合でも20本以上のエースを記録し、
毎試合タイブレークを戦うという、相変わらずのカルロビッチぶりで大会を盛り上げました。
一方のイズナーは準々決勝でマレーを相手に7本しかエースが取れずストレートで完敗してしまいましたので、
今大会のビッグサーブ対決はカルロビッチの勝利ということがいえるでしょう。
大ベテラン、まだ健在とは恐ろしい限りです。カルロビッチはフェデラー、フェレールよりも年長です。
かつてのサントーロと同じで常に上位にいるというタイプの選手ではないですから
ランク維持が至上命題ではない分、プレーを続けやすいということもあるのでしょう。
大会に出ていたもう一人のベテラン、ダビド・フェレールも準決勝まで行きましたが
残念ながら棄権となってしまっています。こちらは体にガタが来てしまったでしょうか。
カルロビッチのサーブだけの省エネプレーとは対照的に打って走ってのタイプなので体の維持は大変そうです。

バーゼルでは、バブリンカ、ラオニッチの上位2シードが早期敗退をし
代わりに第3、第4シードの錦織、チリッチが決勝まで勝ち上がりました。
対戦成績では錦織が上回っており、特に小さな大会では常に錦織が勝つ傾向にあったのですが
今回ツアー500レベルで初めてチリッチに敗退してしまいました。
グランドスラムでは1勝3敗、マスターズでは0勝1敗と元々大きな大会では負けが込んでいますし
ここへ来て小さな大会でも勝てないとなってしまうと
対戦成績では上回っているのに苦手意識という妙な状態になってしまうことも考えられます。
せっかく準々決勝で本当に苦手だったデル・ポトロに勝利したというのにこの点は残念です。
ATPファイナルのような強敵と連続で対戦大会には錦織はあまり向いていないかもしれません。

さて、両大会の結果を受けまして、ポイントレースに変化が出ています。
6位につけていたモンフィスがファイナル出場を確定させました。
モンフィスは大会には出場していなかったのですが、
その他の選手達が今一つの成績だったため繰り上げでの出場権獲得となっています。
但しモンフィス自身には不安があります。
先週の大会に出場しなかったのは怪我が原因ですし今週のパリにも出場しないことが決定しています。
パリとファイナルの間には1週空きがありますのであと2週間猶予がありますから
その間に直ればいいのですが、2週間怪我で休んだ上でのエントリーとなるので
激しい上位勢との連戦を行うATPファイナルでのパフォーマンスは少々厳しいかもしれません。
モンフィス自身初出場ですから可能であればあのダイナミックなプレーを披露してほしいところですが。

ファイナルの空いた席はあと2つです。(モンフィスが棄権になったとしたら3つか?)
ポイントレースは上位からティエム、チリッチ、ベルディフ、ゴファン、ツォンガ、バウティスタ・アグー、プイユと続きます。
バウティスタ・アグーとプイユはパリでの優勝が条件となるので少々現実的ではありません。
ツォンガまでの5人で2枠を争うと考えるのが自然でしょう。
チリッチとツォンガは先週の好成績でポイントを上げています。
一方でベルディフは初戦敗退、ティエムは2回戦敗退でした。
ゴファンもデル・ポトロという悪運を引いてしまったというのもあり2回戦敗退でした。
しかしポイント争いをする中でドロー運を嘆いても仕方ありません。
ファイナルに出場したらデル・ポトロクラスとも連戦をしなければいけないのですから。

今週始まるパリは最後のマスターズ大会ですから出場選手も豪華です。
ポイント争いと関係なく純粋に1つの大会として見ても十分に楽しめるものがあります。

1986年に創設され、当時はグランドスラム(全豪)よりも賞金額が高い、という触れ込みで
豪華さをフルにアピールして開催された大会でした。
しかし年末の最終調整に入る時期のためか思ったほどのトップ選手の共演とはならず
グランドスラム級とまで言われるほどの大会とはならなかったのが実情です。
初期からの優勝者にはベッカー、エドバーグ、アガシ、サンプラス等の名前はありますが
やはりあくまでも大き目な大会のうちの一つとしての開催に過ぎませんでした。
2000年代に入ると更に分が悪く、年末のこの時期特有のトップ選手の欠場が目立ち出しました。
フェデラー、ナダルを欠く開催(今回も、ですが・・・)が多く、伏兵御用達の、
ファイナル出場権争いをする5番手、6番手の選手のための大会といった印象が強くなっていったのも事実です。

このイメージを変えたのはジョコビッチではないでしょうか。
ここ3年連続で優勝を収めていますが、これはもちろん大会としては初ですし(というか連覇すら他に例がありません)
トップ選手として年末であってもしっかりと勝つ姿を披露してきてくれています。

ジョコビッチは今回はやや調子を落としている中でのエントリーですが
後ろを追ってきているマレーはここ数年なかったくらい近くに迫ってきていますので
ここはしっかりと得意な大会で存在感を見せつけておく必要があるでしょう。
今のジョコビッチで怖いのは早期敗退です。最初の方の戦いぶりは少し気にしたほうがいいかもしれません。
あるいは既にファイナルの方に照準を合わせてるかもしれません。
ファイナルでは1敗は許されます。徐々に調子を上げるジョコビッチとしては戦いやすい大会ですので
優勝しやすいさでいえばそっちの方とも言えます。
パリでは様子を見ながらの戦いとなるかもしれません。
そうなると逆に心理的に余裕がありますから結果として良いプレーに結び付くかもしれません。

ジョコビッチを追うマレーは、ウィーン優勝で勢いづいています。
このままの勢いでパリもATPファイナルもという贅沢さを求めてしまいそうです。
でも大丈夫。求めなくてもマレーというのは常に必死感が漂う選手です。
パリで必死に戦い、ファイナルの1次リーグでも必死に戦う姿が目に浮かびます。
仮に全力を出し切ってパリ決勝では様子見のジョコビッチを退けたとします。
しかし、マレーが1位を取るとするならば更にその後のATPファイナル決勝でジョコビッチに勝利した瞬間ということになるでしょう。
へとへとになりながら全勝で勝ち上がってきたマレーと様子見で表向き苦戦しながら決勝に出てきたジョコビッチ。
さてATPファイナル最終決戦どっちが勝ちますか。

もう「7-6) 6-1」というスコアが目に見えています。


テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ

  1. 2016/10/31(月) 12:01:24|
  2. 2016年10月~12月
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10

2016年、ウィーン&バーゼル

今週はATP500大会が2つ行われています。
ウィーンではマレーがトップシードで出ていまして勝ち上がっていますが
第2シードのベルディフは初戦で敗退しました。
ベルディフはファイナル出場権では当落線上ギリギリというところなのですが
このところ初戦敗退が続いています。

またその他のファイナル出場権争いをしている選手の中では
プイユとバウティスタ・アグーも敗退しています。
ほぼギリギリのところとは言えポイントレースに残っていた新顔だっただけに
頑張ってほしいところだったのですが万事休すとなりました。
バウティスタ・アグーは上海が上出来すぎだったというのもあるかもしれません。
今年の全ポイントの4分の一を上海だけで稼いでいる状況です。
まあファイナル出場の本命とは言えなかったのは確かです。
それに比べればプイユの方がまだ年間を通して成績がいいです。
ウィンブルドン、全米の両方でベスト8、マスターズでも
ローマではベスト4その他3大会でベスト16という結果を残していました。
両者とも一応可能性は残っていますが来週のパリでの優勝が条件ですのでかなり厳しいです。

ファイナル出場の可能性はほぼないんですが、ウィーンの2回戦では
2人のビッグサーバーが勝ち上がっています。イズナーとカルロビッチです。
スコアはそれぞれ「7-6 3-6 7-6」と「7-6 4-6 7-6」と似かよっています。
そしてエースの数が凄いです。イズナーは31、カルロビッチが33。3セットマッチでっせ。
まあこの2人なら1セット10本なんて大したことない事案なのかもしれません。

バーゼルの方、見てみましょう。
トップシードのバブリンカは勝ち上がっていますが、
第2シードのラオニッチが初戦で敗退しています。ウィーンのベルディフと同じです。
但しラオニッチは既にファイナル出場を決めています。
様子見の大会と言えなくもないですが、ちょっと今年後半は元気がないのが心配です。
錦織も第3シードでエントリーしています。順調に勝ち上がりっていますが、
次の準々決勝でゴファンorデル・ポトロと当たってしまうのが痛いです。実によくないドローを引きました。
ゴファンにとってもそうなのですが、デル・ポトロのノーシードはこの上なく迷惑ですね。
来年には場合によってノーシードのフェデラーやナダルが出てくるかもしれず
ある大会の錦織の対戦相手は初戦がフェデラー、2回戦がナダル、
準々決勝がデル・ポトロ、準決勝マレー、決勝ジョコビッチ、などとといった
悶絶卒倒必至のドローが組まれるなんてこともあるかもしれません。ああ恐ろしや。


テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ

  1. 2016/10/27(木) 10:10:06|
  2. 2016年10月~12月
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8

2016年、ATPレースは大詰め

定期的な書き込みができず、記事が断片になってしまってすいません。

ATPツアーもいよいよ年末に向けての動きが活発になってきています。

今年はここ数年(ここ10数年?)でも屈指の混戦模様になっております。
以下に現在のポイント表を上げておきます(ランキング表ではなく今年のポイントレース表です)。

01 10,600 〇ジョコビッチ
02 9,685 〇マレー
03 5,060 〇バブリンカ
04 4,690 〇ラオニッチ
05 4,360 〇錦織
06 3,625 モンフィス
07 3,300 ※ナダル
08 3,205 ティエム
09 2,880 ベルディフ
10 2,690 ゴファン
11 2,590 チリッチ
12 2,460 ※キリオス
13 2,340 バウティスタ・アグー
14 2,130 ※フェデラー
15 2,106 プイユ
16 2,070 ツォンガ

○上位5人はATPファイナルエントリー確定
※ナダル、キリオス、フェデラーは今年残り大会出場できず

ポイントを眺めますと、上位が抜け出ているという点で
一見いつもと変わらないではないかという気がします。
しかし、実はこの時期になっても1位争いが接戦というのは近年なかった状態です。
ずっと2強時代だったり3強時代だったりしてきたわけですが、
なんだかんだでグランドスラム終了時点では1位は事実上確定していました。
これはもう2004年のフェデラー時代開始から継続されてきていたのです。
年末まで1位争いが継続されるというのは2003年以来のことかもしれません。
フェデラーから始まったこの絶対の流れは、
今年フェデラーがファイナルに出ないということで打ち止めになるというわけです。
フェデラーはファイナル14年連続で出場していましたが今年は出られません。
これまで何度も書いてきたことですが、時代の変化を大きく感じさせる事態と言えます。

※2014年が接戦でした。コメント欄でご指摘いただきました。タカ様ありがとうございます。

ジョコビッチは2012年と2014年はグランドスラムタイトルが1つだけでしたが
いずれの年もポイント総合では一番で、年末時点ではほぼ確定のNo.1でした。
今年は2つ取っていますのでグランドスラムだけでは優勢なようですが
ツアー全体のポイントとしてはマレーに肉薄されています。
現在の調子を鑑みても1位はまだ確定とは言えない、注意が必要な状況です。

マレーとしてはポイント差1000ですから理論上ジョコビッチに充分に追いつけます。
マレーの初No.1に希望を寄せるファンも多いのではないでしょうか。
しかしマレーに希望を寄せる、これはすなわちマレーをあまり理解してないということになります。
最終的な決着は直接対決がものをいう場に持ち越される可能性が大です。
ATPファイナルの決勝、No.1をかけた最終決戦(舞台としては最高!)
その華やかな場でマレーがジョコビッチに勝つでしょうか?まったくその図が思い浮かびません。
健闘はすると思います。最初のセット、タイブレークにもつれこむなんてこともあるでしょう。
そして接戦の末落とすことは誰でも想像できることです。
がくりときたマレーは続くセットを「1-6」で落とす。チャンピオンはジョコビッチ。

おっと失礼。まだいくつか大会を残しておきながらファイナルの予想をしてしまうなどと。
改めて数週間後にこの続きを書きましょう。

さて、1位争いの他に3位争いも熾烈です。
理屈の上では、今週が500、来週が1000、そしてファイナルで1500と
年末までにあと3000ポイントを取ることができます。
現実的かどうかはともかく、16位のツォンガですらも3位になれます。
ファイナル出場者は全員で3位争いをする形になるといってもいでしょう。

今年はフェデラー以外にもナダルが出ませんし、
ベルディフ、フェレール、ツォンガ、ガスケといった
数年前であればトップ10常連であった選手たちもどうなるかわからず、
この辺、メンバーが一掃されてくる可能性があります。
ティエムやゴファンが入ってくるATPファイナルなんて見てみたいですね。

ファイナル出場の残る枠はあと3つです。
ポイント的にはモンフィスが一番有利な場所にいます。
意外にもモンフィスはATPファイナル、決まれば初出場です。
このモンフィスを軸にティエム、ゴファンの新顔組と
ベルディフ、チリッチの実績組が争うという形になるでしょうか。
もちろんパリで大きな勝利をする選手がいれば下の方からのジャンプアップもあります。

例年、この時期になるとファイナル出場権で盛り上がるのは事実ですが、
今年は出場した選手ならば誰もが3位になれるかもしれないということや
1位争いが行われる可能性もあるということ点でここ数年にない
見どころが詰まった展開になっているのではないでしょうか。

まずは今週のウィーンとバーゼルです。
出場権争いをする多くの選手が出場しています。
優勝者はポイント500ですから大きいです。

早速ウィーンでは、過去7回、近年は6年連続の出場を果たしてしたベルディフが初戦で敗退しました。
ポイント的にも今ギリギリのところにいますのでここでの敗退は厳しい。
ベルディフ、黄色信号です。ベテランの時代はいよいよ終わりを告げるのでしょうか。


テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ

  1. 2016/10/25(火) 11:47:24|
  2. 2016年10月~12月
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

2016年、上海マスターズ開幕

すいません、バタバタしてて記事更新できず、
全米以降コメントへの返信もできていない上に
気付いたらジャパンオープンも終わってしまっていました。

ジャパンオープンは参加者が微妙だった上に錦織の早期敗退もあり
少々盛り上がりに欠ける大会となってしまいました。

それでもキリオスvsゴファンというニュージェネレーション同士の決勝は目出度い事項ですし、
チリッチ、モンフィスといった実力者もベスト4に残ってくれたし、
カルロビッチは全てのセットがタイブレークというそれはそれで華やかな試合を見せてくれましたから
深く関わろうとすれば色々と取り上げるべきポイントも多い大会だったのろうと思います。
また、同時開催の北京ではマレーの優勝をはじめ、名のある選手たちが揃っていました。
アジアラウンドも期間は短いですが決して悪い雰囲気ではないですね。

今週の上海ではジョコビッチ、バブリンカが登場します。
錦織、フェデラーは不在ですがマスターズ大会だけあって上位選手が軒並み顔を連ねます。
特に初戦での興味深い顔合わせはゴファンvsデル・ポトロです。
デル・ポトロは先週残念ながら欠場してしまっていますが今週は大丈夫でしょうか。

恒例ではありますが、年の後半には選手の疲れが出始めてきます。
以前は、年の後半になると選手達は出場をセーブし始めるといった程度だったのですが
最近は怪我が露骨に選手を襲い、戦略的な欠場ではなく
本格的な欠場になってしまうケースが多いように思います。

これまでくすぶっていたニュージェネレーションズにはチャンスだと思います。
ゴファン、ティエムあたりはそこそこ活躍を見せていましたが
それ以外は期待ほどには結果を残せていない状態が続いていました。
しかし体力はあるでしょうし、上位陣も疲れているわけですから
逆にここで結果を出してくるようじゃないといけないと思います。

というわけで、年後半の私の予想は90年代以降の生まれのニュージェネレーションズ、
しかも今年いまいち活躍していない選手がポイントを稼いでくるだろうとそういうことにしておきます。


テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ

  1. 2016/10/11(火) 09:21:22|
  2. 2016年10月~12月
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:14

2016年、全米優勝はスタン・ザ・マン、なんという男でしょう

言い訳から入ります。

いや、本当の話、実はですね、今回の全米の一連書き込み、読んでみてください。
私、優勝候補のうちバブリンカについては一切触れてないんですよ。
試合の組み合わせとして名前を出しているだけでそれ以外には何も語っていません。

触れてこなかったんです。
敢えて。これ敢えて、です。

フェデラーの欠場を嘆いた時にも、代わりに頑張ってほしい選手として当然名前が上がるはずじゃないですか。
でも、上げていない。

ウィンブルドンはマレーが勝ちましたが、同じグランドスラム2回優勝であったバブリンカを取り上げて
今回優勝すれば回数は並ぶと、しかも3大会がすべて違うという点でレアだと、
そうした話題性も十分であったわけです。しかし、取り上げてない。

これね、実はもう予想的中ということなんですよ。
いや、本当。誰も信じないかもしれませんがね。

表の私の予想はそりゃジョコビッチでしたよ、2番手でマレーだったわけです。
でも裏の私というのがいましてね、その裏の私は優勝はバブリンカと言っていたわけです。
これ間違いないです。

敢えて話題から外すことでバブリンカに勝利への道を提示していたんです。
こういう技もあるんです。
モーゼが人々を導いた気持がよくわかりました。

おめでとう、予想的中。裏の私。


というわけで、本題です。

決勝は最初の1セットしか観られませんでした。
月曜の朝って。
アメリカの時差、超ご勘弁ですよ。

後で何らかの形で全て観戦しようと思いますが、
とにかくガチの打ち合いがすさまじかったですね。
ショットの力強さ、正確さ、動き、すべてがトップレベル。
2セット以降の試合展開がどうだったのか気になります。
スコア的には常に激しく競っていたようにも思えるのですが。
ジョコビッチが崩れてしまったのでしょうか。

1セット取られてからの逆転という勝ち方は去年の全仏を思い出ださせます。
その時にもジョコビッチは最後まで喰らいついていましたので圧倒されていたわけでないのですが
大事な場面で確実に打ち負けてしまったという印象でした。

これまで対戦成績はジョコビッチの19勝4敗でした。
もうフルボッコ状態です。
バブリンカが勝った4つのうちの最初の2つは初期の対戦で、
当時ジョコビッチはまだトップ10にも入っていない選手でした。

その2つの対戦を除くとバブリンカの勝利は2つしかありません。そして今回の1つを足して計3つ、
しかしその3つが全てグランドスラム、それもバブリンカが優勝しているというわけです。
本当、何という男でしょう。(「漢」のほうがよろしいか)

マスターズ大会ではジョコビッチは何回も数えきれない位バブリンカを圧倒しています。
全く歯が立たないと思わせても仕方のない顔合わせですらあります。
しかし、グランドスラムとなると途端に様変わりするのがバブリンカという男、
グランドスラムではジョコビッチの4勝3敗という対戦成績となります。
最初の対戦こそはジョコビッチが圧倒的に優位の状態でバブリンカの棄権となっていますが
それ以降は、ジョコビッチの勝った3つは全てフルセット、バブリンカが勝った3つでも
1つがフルセット、2つが4セット(今回を含む)と見事な激戦となるわけです。

また、バブリンカはこれで決勝11連勝となります。
記録としてはフェデラーが別格の24連勝というのをやっていますが
その超人記録を除くと、ナダルが14連勝、ボルグとマッケンローが12連勝というのがあり
それに肉薄する記録となっています。

グランドスラム3大会優勝というのも見事です。
3種類のグランドスラムという意味だと、実に超級王者と肩を並べることになります。
ローズウォール、アッシュ、コナーズ、ビラス、レンドル、ビランデル、ベッカー、エドバーグ、サンプラス・・・
最近の3人のせいでこの辺の大記録にありがたみを感じない風潮が出ているのは困ったものですが。

バブリンカは典型的な大器晩成の選手と言っていいでしょう。
大器晩成の選手はここ数年増えています。
少し前まで破竹の勢いだった鉄人フェレールがそうです。
その他多くの選手が30目前にしてキャリアハイの記録を打ち出したりしています。
バブリンカは2014年から年1回のペースでグランドスラムを取っています。
最初の優勝は29歳でしたので、その後30歳を超えてから更に2つのグランドスラムを獲得したことになります。

30代で2つ以上のグランドスラムを取った選手は初めてではありません。
レーバー、ローズウォール、コナーズ、アガシといるのですが、彼らは全て若いころから強かった選手です。
30歳を過ぎても強かったというのと30歳を超えてから強くなったというのでは印象に随分と差があります。
今回のバブリンカの優勝はその意味でも比類なき偉業と言えるのではないでしょうか。

負けたジョコビッチはこれはもう力負け。試合内容を観ていなくてもそう言わざるを得ないでしょう。
ジョコビッチはこれまでグランドスラムでは雨などのコンディションに悩まされてきた経験がありますが
今回ばかりはコンディションを理由にはできません。
何度もグランドスラム決勝に進出してきている中で、今回が最も楽な勝ち上がりだったはずです。

全仏での生涯グランドスラム達成で、張りつめていた部分が少しだけ、
体力的にも精神的にも緩んでしまったといったところもあるのでしょうか。
なんだかんだで決勝まで来ていますし、現在のNo.1であることには変わりありませんので
気落ちせずに残りシーズンを戦ってほしいです。


テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ

  1. 2016/09/12(月) 12:01:23|
  2. 2016年7月~9月
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:18
次のページ

プロフィール

Au-Saga

Author:Au-Saga

本体へのリンク

男子テニスデータ検証サイト
【レンドル最強説】
【更新履歴】
【ATP】

ブログ内検索

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

FC2カウンター