レンドル最強説&フェデラー最強説blog

【レンドル最強説】の雑記部分をブログ化しました。右のリンクから本体へも是非どうぞ。

2017年、ウィンブルドン、フェデラーを振り返ります。

今大会見逃していたフェデラーの試合を観直しました。

フェデラーの試合で感じたのは「上手さ」でした。
元々じゃん、という意見はそりゃもうその通りなんですが、
今回はどちらかといえば、芸術的なショットとか、針の穴を通すコントロールとか、
そういうフェデラーを特徴づける一打一打の本当の意味での技術力ではなくて
試合運びの巧みさをより強く感じたのです。

まあそれですら元々じゃん、といわれそうですが。

正直、フェデラーのショットパワーは以前に比べれば落ちています。
以前であれば一撃で決めていたフォアハンドも拾われるケースが多いし
またフットワークも、相手の強打にかろうじて追いつくというシーンもあります。
あの程度であれば簡単に追いついて逆襲の一撃を打ってたんじゃなかったっけ?
と思わせるような押し込まれ方をされるようなシーンも普通に見られるのです。

しかし、それを分かった上で、すなわちフェデラーは今の自分を把握した上で
試合を展開していたように思います。
打った瞬間に決まるかな、と思わせるようなショットを打っても常に次の手を用意するし
ギリギリで追いついて辛うじて返したショットも、無理に逆転の一撃にせず、技ありの技巧で返したり
とにかくプレーのバリエーションの豊富さと、それを巧みに使い分ける試合展開が本当に見事でした。

より具体的に例を挙げるとサーブです。
戦う相手の多くはフェデラーよりも基本的にサーブが速かったです。
特に4回戦以降はディミトロフ、ラオニッチ、ベルディフ、チリッチですから
まあ顔ぶれを見ても当然です。
しかし、サーブが効果的であったのはいずれの試合でもフェデラーの方でした。
明確な数字を出しましょう。

左が相手、右がフェデラーです

《ファーストサーブ最速》
4回戦 130MPH 125MPH
Best8 140MPH 126MPH
Best4 130MPH 124MPH
Final 134MPH 123MPH

《ファーストサーブ平均》
4回戦 119MPH 115MPH
Best8 127MPH 115MPH
Best4 121MPH 113MPH
Final 123MPH 113MPH

サーブの速度では皆全然フェデラーよりも速いです。
しかし、

《サービスエース数》
4回戦 07本 08本
Best8 11本 10本
Best4 09本 13本
Final 05本 08本

エース数を見ると、準々決勝のラオニッチ戦を除いて全てフェデラーの方が多いです。
ラオニッチとの本数ですら1本少ないに過ぎません。
フェデラーのサーブは常にエースを狙いに行くスタイルではないんですが、
いかに的を絞らせないか、球種やコース、組み立てが見事であるというのが分かります。
チリッチやラオニッチなどは大会通じてエースが多く、
総合の数字でチリッチはクエリーに次いで2位、ラオニッチは4位でした。
しかしフェデラーからのみはエースが取れなかったということであり、
フェデラーのレシーブ力の高さもまたクローズアップされてしかるべきと言えましょう。
もちろん試合がどれもストレートで終わってしまったというのもあるでしょうが。


以下の数字も圧巻です。

《ファーストサーブ獲得率》
4回戦 65% 76%
Best8 71% 90%
Best4 68% 84%
Final 65% 81%

サーブそのものが効果的であったのは間違いないでしょうが、
サーブを起点とした一連の攻撃力が圧倒的であったということになります。


セカンドサーブも見てみましょう。

《セカンドサーブ平均速度》
4回戦 96MPH 98MPH
Best8 101MPH 102MPH
Best4 99MPH 99MPH
Final 96MPH 99MPH

これまた見事です。
ベルディフ戦のみ同じスピードですが後は全てフェデラーの方が上となっています。
こうなると当然以下の数字につながります。

《セカンドサーブ獲得率》

4回戦 44% 71%
Best8 42% 52%
Best4 57% 59%
Final 39% 71%

セカンドサーブでも優位性が顕著ということで
これではもう他の選手が勝つ見込みはなかったわけですね。


実際に試合を観てた上での感想で言いますと
他の選手がフェデラーよりもサーブが速いのはわかります。
しかし、数字ほどのスピード差があるようには感じませんでした。
例えば決勝でチリッチが130MPHのサーブを打ち、
次のゲームでフェデラーが117MPHのサーブを打ちましたが
「え、さっきのが130なのに今のが117しか出てないの??」という感じです。

いつの時代もパワーがテニス界を支配すると思われ勝ちですが
まったくそうではないということをフェデラーは教えてくれます。



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  1. 2017/07/21(金) 12:30:00|
  2. 2017年7月~9月
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2017年、ウィンブルドンはフェデラーでした。おめでとうございます。

大会通じてチリッチも頑張ったと思います。
しかし、今はフェデラーのことを書かなくてはなりません。

テニス界、今年は凄い年になってます。
皆さんそう思っていませんか?

いや実はね、そうでもないんですよ。
全豪全仏全英と終わり、優勝はフェデラー、ナダル、フェデラーときました。
これ、1905年に全豪が誕生して以来の、長い長いテニスの歴史の中で
最も多く達成されている結果なんです。
つまり最も当たり前の結果が出ているだけなんですね。
そう、大したことないんです。
今年は稀有の、空前絶後の当たり前の年なんです。

さて、というわけでその当たり前の年の
当たり前のウィンブルドンのフェデラーの記録を見てみましょう。

フェデラーはグランドスラム19タイトル、ウィンブルドンは8タイトル目となりました。
もちろんいずれも史上最多です。

グランドスラム勝利数は321勝、ウィンブルドンだけで91勝です。
これがどのくらいの数字かといいますと、錦織の生涯勝利数が328勝なので、
錦織の小さな大会も含めた全ての勝利をフェデラーはグランドスラムだけで賄っていることになります。
また、ウィンブルドンの91勝というのも、今回の決勝の相手であるチリッチが
グランドスラムトータルで94勝というのでなんとなく雰囲気はわかっていただけるかと思います。
チリッチもグランドスラマーですが、他にもカフェルニコフ、フェレーロが99勝、
ナスターゼが97勝、サフィンが95勝、クライチェクが89勝となっていて
並み居る歴々のグランドスラマーの生涯グランドスラム勝利数を
フェデラーはウィンブルドンだけで稼いでいることになるというわけです。
いまいちピンと来なかったらこう考えてみましょう。
彼らも大体10年はトップ選手をやっていると考えていいと思いますが
そうした場合、フェデラーは2年半で同じ結果を出している、とこういうわけです。

また今大会、フェデラーはセットを一つも落とさずに優勝しました。
実はこれ、ウィンブルドン8回目にしてフェデラー初めての経験です。
グランドスラム全体でも2007年の全豪で1度だけありました。
今回で2回目の達成になります。最高に強かった時以来というわけですね(10年ぶり!)。
ここでまだ更なる高みに上ろうというこの状況は一体どういうことなんでしょうか。

因みに今年はナダルも全仏で失セット0の優勝を達成しましたが
グランドスラムで失セット0が年間2つも達成されるのはオープン化後初めてのことです。
(しかもどちらも30歳を超えた選手によってとはこれまたいやはや)

失セット0の優勝というのはナダルは3回やってます。もちろん全て全仏です。
あとはボルグが全仏2回、全英1回の3回やってます。
この2人が記録保持者です。フェデラーはそれに次ぐポジションに居ることになります。

他には1971年全豪のローズウォールと1973年全仏のナスターゼも達成してはいるのですが
前者はドローが少なく、後者は1、2回戦が3セットマッチという変則でした。

ここまで見てお気づきでしょうが全米での達成者がまだ一人もいません。
レンドルが1985年から3連覇したときにいずれも1セットだけ落としているという
いかにもレンドルらしい惜しい記録の持ち方をしていまして
あとはナダルが2010年にやはり1セットだけ落として優勝しているのですが
これが全米の最少失セットであり、失セット0というのはまだありません。

年齢にも触れましょう。
35歳でのウィンブルドン優勝はオープン化後で最年長となります。
全豪はローズウォールの37歳、全仏はヒメノの34歳、全米はローズウォールの35歳が記録で
これに比べるとウィンブルドンの年長記録はずっと若く、アーサー・アッシュの31歳が記録でした。
それに次いで、前回2012年のフェデラーと1969年のレーバーが30歳で2位の記録だったわけですが
まあ、それから5年経っているわけですからね、フェデラー自身によって大幅な記録更新となりました。

単純に考えればローズウォールが優勝しなかった、ただそれだけが原因なんですが
明らかに高年齢優勝がきつそうな全仏のほうが高齢だったという状態になっていたところを、
今回のフェデラーの手によって無事、逆転させることに成功しました。

因みにローズウォールの記録はいずれもグラスコート時代です。
ハードコート時代に限定すれば全豪は今年フェデラーの35歳、
全米は去年のバブリンカの31歳が最高齢ということになります。
(全米は2002年のサンプラスも31歳です誕生月の関係で5か月バブリンカが年長になります)

ま、無い話だと思いますけど、
今年の全米で36歳くらいの人が失セット0で優勝したとすれば、
これまたいろんな記録が塗り替えられていくことになるわけですね。
あ~いや、現実的でない話はやめましょう。

ランキングはどうなるでしょうか。
まだぎりぎりでマレーが1番でしょうかね。
2位以下がナダル、フェデラー、バブリンカ、ジョコビッチ、チリッチという順だと思います。
すいません、はっきりしません、明日の正式発表を待ちましょう。
いずれにしろポイント差はほとんどないはずです。
1000~2000の間にトップ5~6人がひしめき合うんじゃないでしょうか。
バブリンカやチリッチが1位を取る可能性すらあるわけですね。
4強は相変わらずトップに居るというのがまた凄いことではあるのですが
「4強時代」では確実になくなっているのは間違いありません。





  1. 2017/07/17(月) 01:48:00|
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2017年、ウィンブルドンはベスト8へ

ううう、大会では色々な展開もあったし書きたいことも多かったのですが
個人的に多忙になってしまっていてなかなか書きこむ時間が取れませんでした。
結構毎回そうなんですが、グランドスラム時期になると忙しさにぶつかるんです。
まあ文句を言ってても仕方がないですね。
取り急ぎベスト8の顔合わせを見てみましょう。

・マレーvsクエリー
・チリッチvsミュラー
・フェデラーvsラオニッチ
・ジョコビッチvsベルディフ

顔ぶれの中ではナダルとの死闘を制したミュラーがひときわ目を引きます。
他にも、クエリーはK・アンダーソンと
ラオニッチはAズベレフと、そしてベルディフはティエムと
それぞれフルセットの攻防を制しての勝ち上がりとなっています。

つまり、今回の準々決勝は、4戦とも
「4回戦を完勝で勝ち上がった上位シードに、フルセットで勝ち上がってきた選手が挑戦する」
という図式になります。

上位陣が何勝するか、というような予想になるでしょう。
ミュラーの存在は読めませんが、ただナダル戦は体力を使いすぎたと思います。
下位組の中では、下位というには実績の高すぎるラオニッチが怖いです。
フェデラーも調子は悪くなさそうですが、正直、心配です。
ベルディフも実績組ですが、ジョコビッチとの相性は悪いです。
このところのジョコビッチの不調もありましたが、
大会に入ってからは復調してきていますし、ベルディフもこれまで好調とは言えませんので
正直のところ特別チャンスとまでは言えないと思います。
クエリーは去年の金星がありましたので印象も強いですが、
3回戦のツォンガ戦から2戦連続でフルセットを戦っているのもあり
去年の再現までは期待できないかと思います。
上位2シードはお互い復調してきているようですが、
ここはドローに助けられている部分もないとは言えません。

というわけで、フェデラーが少し心配ですが、
ここは面白みもなく上位勢の4勝と予想しておきましょう。


  1. 2017/07/12(水) 06:00:00|
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2017年、ウィンブルドン2回戦トップハーフ

2回戦は特に大きな乱れなくトップハーフの試合が終わっています。
注目の試合として上げていたものの結果は以下のようになっています。

〇マレーvsブラウン×
×プイユvsヤノヴィッツ〇
〇アンダーソンvsセッピ×
〇ナダルvsヤング×
〇ミュラーvsロソル×
〇錦織vsスタコフスキ×

大きな乱れはないものの、完勝の多かった1回戦に比べて少してこずるシード選手も出てきています。
2戦ともストレートで勝っているのはマレー、フォニーニ、ナダル、ツォンガ、チリッチの5選手です。
この中でマレーvsフォニーニが次の3回戦で実現します。

錦織はバウティスタ・アグーとの対戦となります。これもタフな相手となりそうです。
その他、ナダルとロシアの若手カチャノフの対戦も気になりますし
ツォンガvsクエリー、ベデネvsミュラー、チリッリvジスティーブ・ジョンソン
なども好カードと言えるでしょう。
おとなしめの組み合わせと思われたトップハーフですが、
それでも3回戦ともなれば楽しみな試合が結構登場します。


  1. 2017/07/06(木) 06:00:00|
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2017年、ウィンブルドン1回戦ボトムハーフ

ボトムハーフの初戦も行われました。

トップハーフほどの乱れもなくほぼ順当といったところです。
ここはもう一つ二つ進むと激しい対戦が組まれることになりそうなので
1回戦は嵐の前の静けさという感じでしょうか。

敗退した最上位シードは第19シードのフェリシアーノ・ロペスでした。
ロペスは前哨戦で調子のよいところを見せていたのですが、
好調の持続というのは今の時代やはり難しいようです。
それが特にベテランとなればなおさらなのでしょう。

その他の上位勢は順当勝ちです。
特にジョコビッチとフェデラーは相手の途中棄権で何なく初戦を突破しています。
相手のクリザンとドルゴポロフも良い選手なだけに、むしろ拍子抜けといえる結果でした。

ラオニッチ、ティエムもストレートで勝利しています。
ラオニッチはタイブレーク2つで少し苦労しましたがセットを落とさなかったのは大きいです。
勝ち進むとウィンブルドンではタイブレークが鍵になるケースも多くなることでしょう。
ここでこういう勝ち方ができたのは初戦として順調と言っていいと思います。

ズベレフ兄弟、ディミトロフ、モンフィスなどもストレート勝利でした。
ベルディフは4セット勝負になりましたが、
概ねボトムハーフの上位陣はほぼ乱れなく初戦を終えたことになります。

注目の試合としてガスケvsフェレールがありました。
このところの調子で言えばガスケが有利のようにも思えたのですがフェレールが勝利しました。
やはり相性というのは大きいのでしょうか、これで対戦成績はフェレールの10勝3敗です。
ガスケはグラス適正の高い選手なのですが、フェレールにはグラスでも0勝2敗となっています。
このところ元気のなかったフェレールもこれを機にまた盛り上げてくれると嬉しいです。

杉田は初戦を突破しました。これで喜んでもいいところなんでしょうが、
欲を言ってもう一つ二つ進んで欲しいですね。
順当に勝ち上がった場合、最初に当たるシードは3回戦のモンフィスとなります。

ダニエル太郎は敗退してしまいました。
相手はククシュキン、現ランクはダニエルが上でも、実績からするとまあ厳しいかな、
などと組み合わせを見た限りでは冷静を装って分析していましたが、
いざ試合を観ると、ダニエル太郎を必死に応援する自分がいることに気づくのでした。
第三者的な視点とかを無視して純粋に一選手を応援して観るというのもまたいいものですね。
負けはしましたが、良いプレーをするなと感心させられる場面も多くありました。
それにしても、ウィンブルドンのメインでないコートのカメラ視点はいつもながら見づらいですね。

デル・ポトロはコッキナキスに4セットで勝利しました。
今回デル・ポトロは第29シードをもらっていますので、最強のノーシードではないですが
他のシード選手を苦しめる側から一転、苦しめられたシード選手になってしまいました。
しかし、これで体の温まったデル・ポトロが今後の試合で猛威を振るう可能性も充分に考えられます。
一番近くにいるシード選手は、ジョコビッチです。
逆に、体がもたずに簡単に敗退したり棄権したりと、諸刃の剣であるのもまたデル・ポトロではあるのですが。
ジョコビッチと当たる前にデル・ポトロはグルビスと対戦します。
このところ元気のなかったグルビスですが、個人的に大変好きな選手なのでここは良い試合を期待したいと思います。


  1. 2017/07/05(水) 06:00:00|
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2017年、ウィンブルドン1回戦トップハーフ

トップハーフの初戦が行われました。

上位シードのマレーとナダルは完勝しました。
両者ともに優勝候補の筆頭格ではあるのでしょうが、
程度がわかりませんで、果たして当たろ前のように勝ちあがるものなのでしょうか。
取り敢えず1勝というところです。

一方で、第5シードのバブリンカが敗退しました。
全仏ファイナリストがウィンブルドンで初戦敗退というのも、以前は全然珍しくないことでしたが
4強時代以降、強い選手はどこでも勝つというのが当たり前のようになってきていましたし
4強だけでなくトップ10くらいの選手もなんだかんだである程度は勝っていましたから、その衝撃度は高いです。
シード選手は誰にも可能性はあるが、同時に誰でも敗退をする可能性があるというわけです。

キリオスも敗退しました。こちらは怪我による途中棄権でした。
多くの選手にとって怪我は大きな敵になっています。
キリオスは前哨戦でも怪我に苦しめられていました。
コンディションが良ければこれも上位進出の可能性が感じられる選手だけに
本当に何があるかわからない大会になっています。

ただ、概ね、シード選手は比較的順当に勝利した方だと思います。
チリッチ、錦織、ツォンガ、ジル・ミュラー、バウティスタ・アグーなどははストレート勝ちでした。

チリッチの相手はコールシュライバー氏でしたが獲得ゲーム数は「9」でした。
ん~惜しい。私の希望は「10」でした。的中率90%という所です。
私のコールシュライバー氏獲得ゲーム数予想力は、ナダルのクレー勝率程度の高さだと言えるでしょう。

注目の試合であったベルダスコvsアンダーソンは、アンダーソンが勝利しました。
コート適正的には順当であったと言えますが、タイブレークが2つある4セット勝負でしたので
内容の方はさぞ面白かったのではないかと思います。

圧倒的だったのがカルロビッチです。
最終的にベデネに敗退しましたがスコアは「7-6 6-7 7-6 6-7 8-6」でした。
タイブレーク4つ、これぞカルロビッチ!
注目のエース数は44本でした。
しかしこのエースの数、もちろん大変な数字なのではありますが、
このスコアであればもっとあっても良かったんじゃないのと思わせます。
我々はカルロビッチと長く付き合いすぎました。感覚がマヒしてしまってるんでしょう。

さてトップハーフの2回戦ですが、
・マレーvsブラウン
・プイユvsヤノヴィッツ
・アンダーソンvsセッピ
・ナダルvsヤング
・ミュラーvsロソル
・錦織vsスタコフスキ
などなど、注目の対戦が目白押しです。

今大会はボトムハーフ側に見どころが詰まっていると感じていますが
トップハーフ側のそれも初戦でこれだけ濃いのですから
2週間フルに楽しめる予感が漂います。



  1. 2017/07/04(火) 06:00:00|
  2. 2017年7月~9月
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2017年、ウィンブルドン開幕

さて、お待ちかね、2017年ウィンブルドンが開幕します。
今年は久々の混戦模様と言える大会前評判ですので初戦から目が離せません、
特定選手のファンであれば最初から気の抜けない応援が必要になるのではないかとも思います。

直前の前哨戦ではジョコビッチと杉田が優勝しました。
両者ともに本番でも活躍をしてほしいですが、
この直前というスケジュールが吉と出るか凶と出るか。

では、ドローの方、見ていきましょう。

まずトップハーフです。
息切れ寸前の崖っぷちNo.1ともいうべきマレーは、比較すればやや楽なドローを引いたと思います。
ただ、今のマレーにはどんな緩いドローであって楽とは捉え難い部分があります。
一番近いシードがフォニーニで、次にプイユかキリオスとなります。
本来であれば順当に勝てるといわねばならぬところですが、もはやどれも強敵です。
特に好調のプイユは危険な選手と言えます。
キリオスも調子はあまり良くないですがマレーも似たり寄ったりなのでやはり厳しいです。
このクウォーターにいるノーシード選手、ペール、ヤノヴィッツ、ヴェセリや
ダスティン・ブラウンでさえマレーに勝つチャンスがあると思えます。

マレーの隣のクウォーターは第5シードのバブリンカと第12シードのツォンガの山になります。
ここには前哨戦でフェデラーを下したハースがおりますし、
また初戦からベルダスコvsケヴィン・アンダーソンという好カードも組まれています。


マレーと準決勝で当たるのは第4シードのナダルです。
フェデラーを取るかナダルを取るか、どちらも微妙と言えますが
ウィンブルドンに関してはまだナダルの方が良いのかなということで
ここでもマレーは良い方を引いたんじゃないかと思います。
もちろん本人にそれを活かせるほどの勝ち上がりが可能かと言われれば疑問なわけですが。

ナダルはトップ選手で唯一前哨戦に出ませんでした。
2011年以降のグラスシーズンのジョコビッチや、今年全豪のフェデラーやナダル自身の例があるように
休息を多くとったほうが良いというということもあり得ますので
こればかりはどっちが良いとは言えないので何とも分かりませんが
ナダルはクレーシーズン結構連戦で来ていたので今回の選択はありではないかと思います。
調整充分で挑めるというのは大きいですし、
何よりナダルにはウィンブルドンで絶対に勝たねばならぬというプレッシャーがありません。
正直、全仏のパフォーマンスそのままを発揮することは難しいと思います。
一つでも上に行ければ御の字といった気楽な気持ちで挑んでよいのではないでしょうか。
ナダルの山には、好調の第16シードジル・ミュラーや、第21シードのカルロビッチもいます。
またノーシードでは、2012年にここウィンブルドンでナダルに土を付けたロソルがいます。
一応ナダルは2年後にリベンジを果たしてはいるのですが、
この時の敗戦がナダルのウィンブルドンでのパフォーマンスにケチをつけて
その後上位進出から全く遠ざかっているということになります。

ナダルに対する山には、第7シードのチリッチと第9シードの錦織が入りました。
錦織は今回上位8シードに入れませんでした。
ただ、もちろんドロー的に8シード以内には入れたほうがいいのですが、
正直、ウィンブルドンでの実績はあまりよくないので
シード順が活きてくる準々決勝まで勝ち上がれさえすれば御の字とも言えます。
チリッチと対戦するのを目標に勝ち上がっていって欲しいです。
怪我、大丈夫でしょうか。
因みにチリッチの初戦の相手はコールシュライバー氏です。こちらも楽しみです。
コールシュライバー氏、10ゲームくらいは取ってほしいな。


ボトムハーフに行きましょう。
ドロー標準に見ていくと、まずは第6シードのラオニッチと第10シードのA・ズベレフの山になります。
前哨戦では明暗を分けた両者ですが、本来はどちらもグラスコートに強い選手ですので順当な勝ち上がりを期待したいです。
コンディションによっては上位進出の可能性も充分にある両者ですから、変に最初の方でつまずかないでもらいたいところです。

そしてこの敗退のクウォーターにいるのが第3シードのフェデラーです。
ナダルと並んで未知数の典型ともいうべき今大会の目玉選手といえましょう。
ナダルが本当に完璧な未知数であるのと違い、フェデラーにはハレの優勝がありますからまだある程度は読める選手です。
しかし、シュトゥットガルトでの初戦敗退もありますし、ベテランは急な体力の低下もありますからやはりどうなるかはわかりません。
期待値で言えば優勝候補筆頭と言いたいところですが、実のところそう簡単に断言はできません。
初戦はいきなりドルゴポロフと当たります。このところ調子を落としてはいますが危険な相手です。
その他、同じ山にはダニエル太郎、M・ズベレフ、トミックの他、イズナー、グラノジェルス、そしてディミトロフがいます。
フェデラーはハレの調子を持続できるでしょうか。
順当にいけば準々決勝でフェデラーと当たることになる第13シードのディミトロフは
アルゼンチンのシュワルツマンと初戦で対戦します。これもまた楽しみな一戦です。

続いて第8シードのティエムと第11シードのベルディフの山が来ます。
ここもまた読めない選手が揃ってます。
クレーシーズン猛威を振るったティエムですが、グラス前哨戦では結果が出せませんでした。
本来グラスコートでも勝てる選手なので調子次第では上位も伺えるのですが
クレーで力を出し切った今年、グラスでのプレーを取り戻せるでしょうか。
またベルディフも、このところ調子を崩していますが元ファイナリストですから本来であれば上位の候補です。
成り行き次第で早期敗退も上位進出もあり得るという実に読めないドローとなっています。
ここでは初戦でガスケvsフェレールというこれまた豪華な顔合わせがあります。

そして最後の山、第2シードのジョコビッチが入っています。
ここには第15シードのモンフィスがいます。両者が当たるとすれば先週の決勝の再現となります。
また、その他、同じく先週優勝した杉田もここに入っていますし、F・ロペスやデル・ポトロもいます。
マレーの山に比べると、かなり層が厚い印象です。

全体を見渡してボトムハーフの方に選手が寄った印象があります。
初戦から楽しみな対戦も組まれていますし、楽しみな2週間を過ごすとしましょう。


  1. 2017/07/03(月) 06:00:00|
  2. 2017年7月~9月
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2017年、ハレとクイーンズ他

ハレではフェデラーが、クイーンズではフェリシアーノ・ロペスが優勝しました。
ベテラン頑張ってます。

フェデラーの決勝はA・ズベレフが相手でした。
去年の同大会では敗れておりまして、世代交代の象徴のように言われた対戦でした。
しかし、今年は違いました。ズベレフも随分とグラスコートにフィットしていましたが
それ以上にフェデラーの調整が良かったということになるでしょうか。
ズベレフは2年連続で大会準優勝となりました。
フェデラーは2回戦でM・ズベレフを下しているので、1大会で兄弟両方から勝利したことになります。
また、準々決勝の相手は昨年優勝のマイヤーでしたので、決勝のズベレフと合わせて
去年の決勝の2人を両方下したことになります。
フェデラーはこれで大会9回目の優勝です。
今年は10回目の優勝を3つも達成した人がいるのであれですが、
それでも驚異の優勝回数と言えます。

クイーンズを制したロペスは、自身6タイトル目となりました。
スペイン選手にしては珍しくグラスコートに強く、全タイトルの半分がグラスコートとなっています。
逆にクレーコートのタイトルは1つしかありません。
今大会のロペスの勝ち上がりが劇的でした。
初戦からバブリンカ、シャルディ、ベルディフ、ディミトロフ、そしてチリッチと
強敵の連続でしかも準々決勝からの3戦は全てがフルセットマッチとなりました。
決勝に至ってはスコアが「4-6 7-6 7-6」という実に激しいものでした。

ロペスは今年のウィンブルドンで、フェデラーの持つグランドスラム連続出場記録を更新します。
※来年でした。大変失礼しました。
同じ時代にこうも見事な鉄人が連続で登場してくるとは感慨深いものがあります。
近年のフィットネスや体力調整の理論が優れているということなのか、
あるいは偉大なる鉄人が奇跡的に複数活躍する歴史上稀有な時代なのか。
後世の歴史家の判断に委ねるしかありますまい。



さて、今週はウィンブルドン前週に当たります。
ツアー250の大会が2つ行われまして、ほとんどのトップ選手は休みに入るのですが
今年はジョコビッチが大会に出場します。
ジョコビッチがウィンブルドン前哨戦に出るのは2010年以来のことです。
ジョコビッチといえば2011年に確変を起こしまして
その年にNo.1就任とウィンブルドン初制覇を成し遂げました。
それ以来、前哨戦には一切出ずに結果を残してきた実績があります。

今年の全豪で、休息を取ったからこそフェデラーやナダルのコンディションが戻ったというのに似て
下手に小さな大会に出ないほうが調整ができるという判断だったのかもしれません。
そして結果的にそれが好成績へとつながって行きました。
ウィンブルドンに限らず、ここ数年大会出場数を抑えて結果を出してきたのがジョコビッチです。
特にグラスシーズンではその傾向が顕著であったということでした。

そのジョコビッチが今週の小さな大会に出るというのはある意味衝撃です。
それもハレやクイーンズではなく直前の小さな大会です。
最後まで出るか出ないいか迷ったのか、敢えて小さな大会の方が調整しやすいと捉えたのかわかりませんが
以前の状態でないということは本人が一番わかっているということなのでしょう。
今年、クイーンズに出て大コケしたのがマレーです。
もちろん勝つならば大きな大会の方が良いですが
より勝ちやすい小さな大会に敢えてターゲットを変更し、
少しでも勝ち上がっていければ精神的には楽になります。
そしてドローが小さい大会であれば試合数も多くなくて済みます。
調整にはうってつけと言えなくもないです。
もちろんこれで尚負けてしまうと更なるダメージを喰らうことになってしまうのですが
果たして、ジョコビッチのこの判断は吉と出るか凶と出るか。
休憩期間であるはずのウィンブルドン前週ですら見る方を楽しませてくるとは、
今年のテニス界、やってくれますね。



  1. 2017/06/26(月) 10:28:00|
  2. 2017年4月~6月
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2017年、グラスシーズン第2週

今週はツアー500の大会が2つ行われています。
ウィンブルドンの前哨戦といえば、この2つを指すと言っていいでしょう。

クイーンズの方は、何か変ですね。
マレー、バブリンカ、ラオニッチの第1、第2、第3シードが初戦敗退しています。
バブリンカはもともかくマレーとラオニッチは芝は強いんじゃなかったかしら。

マレー以外にもクイーンズではワイルドカードやラッキールーザーを含めて
5人の地元イギリス選手が出ていました。全員初戦敗退です。

ハレの方でも第2シードのティエムが敗退しています。
昔から全仏でよかった選手は芝で手こずる傾向にありますが今回はその辺りが出ていますね。
ティエムはクレーに強い選手ですが芝も弱くはないはずですから。
逆に全仏で振るわなかったズベレフやディミトロフ、ベルディフなどは勝ち上がっています。
前哨戦はあくまでも前哨戦で、ウィンブルドンの結果に直結しないこともしばしばではあるのですが
選手たちの調子を見る良い指標にはなります。
負けた選手にしてもある程度は良いプレーができたのかというのは気になります。

マレーに話を戻しますが、大会ディフェンディングチャンピオンでした。
失効ポイントが大きいです。
今後、マレーは失効ポイントとの戦いになってきます。
ジョコビッチと不調を争っていますが、ランキング差が出ているのは
ジョコビッチの方に失効ポイントが多かっただけで、これからはマレーも同じ状況になってきます。
今後調子を取り戻さないと、あっという間にジョコビッチに追いつくことになります。

ジョコビッチの方は長くウィンブルドンの前哨戦に出ておらず
今年も出ないので前哨戦での失効ポイントは発生しません。
最後に前哨戦に出たのは2010年でした。
調子を崩している今年は出てもいいじゃないかなと思いもしましたが
ぶっつけ本番の方がウィンブルドンで結果が出てるということなので
そこは本人にしかわからない調整があるのでしょう。

No.1争いはマレーとジョコビッチだけのものではなくなってきていますが
大会結果だけでなく失効ポイントも興味の対象になってきます。
まあそうして見ると、どうしても前年チャンピオンが不利に感じてくるんですけどね。
今後の残りシーズンは押しなべてマレーが不利です。



  1. 2017/06/22(木) 18:35:23|
  2. 2017年4月~6月
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2017年、グラスシーズン第1週、ベスト4

今週はツアー250の大会が2つ行われておりまして、それぞれベスト4まで進んでいます。

まずはシュトゥットガルト、フェデラーを下したハースですが
ミーシャ・ズべレフに敗れてしまいましてベスト8敗退となりました。
さすがに大ベテラン、大会通じて最良のプレーを維持することは難しかったでしょうか。

ズべレフは次にフェリシアーノ・ロペスと戦います。
両者は共に左利きで、かつ現在としては珍しいネットプレーも得意とする選手です。
あまり目にすることのない変わった対戦といえましょう。
さすがに今は中々そうはなりにくいと思いますが、
グラスコートですからサーブ&ボレーの応酬だったらワクワクしますね。

もう一方の山では、ペールとプイユ、フランス選手2人が勝ち上がっています。
地元全仏ではさしてパッとしなかったフランス選手ですが、むしろグラスコートのほうがいいんでしょうか。
いっそローランギャロスをグラス大会にしてしまったほうが、などというのはあまりに妄言ですが。


もう一つ、オランダのデンボスでも大会が行われています。
チリッチが勝ち上がっていて、カルロビッチと対戦します。これも面白い対決です。
因みにカルロビッチ、今大会ではまだ一度もタイブレークを戦っていません。
どうしちゃったんでしょう。こんなこともあるんですね!

もう一方の山ではA・ズベレフが勝ち上がり、ルクセンブルクのジル・ミュラーと対戦します。
今週は兄弟でベスト4に残っていることになります。


  1. 2017/06/17(土) 13:01:55|
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