決勝はフェデラーvsマレーの顔合わせとなり
「6-3 6-4 7-6」でフェデラーが勝利しました。
決勝前に書き込みたかったんですけど時間が取れなかったので、
ここで、こういうブログをやっている人間としてはやってはいけない
後出しジャンケンのような書き込みを敢えてさせていただきます。
私は今回の決勝はフェデラー有利と見ていました。
第1セットをマレーが取ればまだわからないけど、
取れなければ勝負は決まりではないかと。
マレー有利論の根拠として上がっていたのは過去の対戦成績です。
6勝4敗でマレーがリードしていました。
フェデラーに対戦成績でリードすること自体レアケースなので
これだけで説得力充分なようですが、内容を見ると傾向がはっきりしており、
必ずしもマレーが絶対的有利ではないことが分かります。
マレーの勝った6勝のうち5勝はフルセットまでもつれた試合でした。
一方フェデラーが勝った4勝のうち3勝はストレート勝負でした。
今回の対戦も入れれば5勝のうち4勝がストレートということになります。
一時期マレーは4連勝していましたが、それはちょうどフェデラーが自信を失っていた時でした。
そのときでさえ勝負は全てフルセットでしたので
現時点でのフェデラーのコンディションやグランドスラム決勝という要素を加えれば
フェデラー有利と見るのは自然なのではないかという思いでした。
つまり、マレーとしては決してこれまでフェデラーをカモにしていたわけではなく
結果としてたまたま有利になっていただけであり、本人もそのことは分かっていたはずです。
しかし、周りが放っておかず、やれフェデラーに勝ち越している選手だとか
フレッド・ペリー以来のどうのこうのとかとあらぬプレッシャーにさらされてしまって、
少々気の毒にも思えました。
マレーは去年のウィンブルドンから3大会連続で優勝候補に上げられながらも
まだ頂点に手が届かないままです。
ただ、過去にはレンドルやアガシのように決勝で何度も苦杯をなめながらも
最終的には王者に君臨することのできた選手もいるので
マレーもこの今後も続くであろうプレッシャーを跳ね返して
優勝を手にする選手になってほしいと思います。
試合のほうを振り返りますと、ストレートとはいえ、マレーも健闘していたと思います。
特に第3セットのタイブレークなどは息詰まる熱戦でした。
共にタイブレークに強い選手なので勝負どころを心得ている感じです。
自分のサーブよりも相手のサーブのときにギャンブル的に仕掛けるのは鉄則ですが
それを両者ともあそこまで徹底できていたのはさすがだと思いました。
お互い強打もやわらかいショットもありますが、
フェデラーはどちらかというとペースが重要な選手なので
長いラリーになると我慢型のプレーもできるマレーのほうが分が良かったですね。
ただ決定的な場面でミスが出てしまったのは敗因として上げられるでしょう。
ポテンシャル自体はもう互角だと思いました。
以前のマレーは合わせるショットが最大の武器でしたが
今大会では攻める強打に光るものがありました。
ナダルを倒したのも攻めの姿勢が大きくものを言ったと思います。
攻めに加えて従来の緩急も使いこなしたので
現在の最先端のオールラウンダーというようなイメージを抱かせました。
フェデラーは準決勝でツォンガを倒していたのが大きかったと感じます。
ツォンガも大別すればマレーに近い様々な仕掛けをしてくるタイプですので
結果的に良い予行練習になったのではないでしょうか。
さて、全豪は毎年番狂わせというか、思わぬ選手が活躍することで有名です。
今年は強いて言えばチリッチが台風の目でしたが
どちらかといえば王道の勝ち抜きが行われた大会であったと思います。
男女共に第1シードが優勝しましたが、これはなんと1990年のレンドル、グラフ以来だそうです。
2004年の全英以来、グランドスラムは23回開催されていますが
その全てでフェデラー自身が優勝するか、
もしくはフェデラーに勝った選手が優勝するかしています。
グランドスラム=フェデラーとしか言いようの無い状況ですね。
こういう時、他の選手たちはどう思うのでしょうか?
グランドスラムでなんとしてもフェデラーに勝ちたいと思うのか
フェデラーが早く負けてくれないかと思うのか。
観ている方としてはフェデラーが早く負けてしまうのは寂しいですね。
そんな時代もいつか来るのでしょうか。
このフェデラーを中心にした状態は歴史上でもほぼ異例ですが、
それに近い状態は80年代のレンドルにありました。
ほとんどの場合はレンドルかレンドルに勝った選手が優勝していましたが
レンドルにベスト4で勝った選手が決勝で敗れるということもしばしばありました。
グランドスラムでの支配状況はさすがのレンドルもフェデラーには敵わないですね。
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- 2010/02/01(月) 10:45:55|
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いよいよベスト4が出揃いました。
準々決勝の4試合はどれもこれも凄い試合でした。
このくらいになるとどの選手もスピードも技術もあるのでスーパーショットが多く
1ゲームに何度も感嘆の声を上げてしまいます。
フェデラーvsダビデンコは調子の上がり下がりが激しかったですね。
展開としては準々決勝4試合中、最も目まぐるしく動いた試合でした。
ダビデンコは最後に粘りを見せましたがやはり中間2セットの
調子の落ち方が大きく響きました。全体のプレーの質よりも、
ここ一番での力の出し方というのがどういうものか、
というのが感じられる試合だったと思います。
その意味では経験者同士らしい対戦とでもいえましょうか。
一方、ツォンガvsジョコビッチは
最初から最後まで全力で打ち合うという気持ちよさがありました。
こんなプレーで5セットを戦っては当然調子の落ちる時間帯もあるでしょう。
スコアは「7-6 6-7 1-6 6-3 6-1」というもので
前半と後半とで展開に大きな変化が出ているのが分かります。
最後はジョコビッチが力尽きてしまったのが残念ですが
両者とも自分のプレースタイルを貫き通した感じで、
やや強引な印象を与えもしましたが、それ以上に観ていて爽快感がありました。
準決勝の組み合わせは
・フェデラーvsツォンガ(1-1)
・マレーvsチリッチ(3-1)
となりました。
ベスト8のメンバーを見たときは、
いくつかの上位シードダウンはあったものの、
ほぼ順当な勝ち上がりというイメージがあったと思います。
しかし準々決勝では、上位4シードのうち勝ち残ったのはフェデラーだけという
急に番狂わせ感の強い結果となったのは面白いです。
もっとも、一つ一つの試合を観れば誰が勝ってもおかしくなかったので
上位陣の敗退で残念な印象を持つというよりも、
今後どうなるんだろうという楽しみな印象のほうが強いのもまた事実です。
フェデラーvsツォンガは過去1勝1敗でグランドスラムでの対戦は初めてになります。
マレーvsチリッチは過去マレーの3勝1敗ですが、去年はグランドスラムで2度の対戦があり
全仏ではマレーが、全米ではチリッチが、それぞれストレートで勝っています。
マレーは、強敵との連戦で勝ち続けることが少ないと私は良く書いてますが
今回はナダル戦のあとということで、その戦いぶりに注目したいところです。
マレー本人も、全米での敗退の印象が強いようですので
気合いの入れ方は一味違うかもしれません。
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- 2010/01/28(木) 09:37:08|
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昨日トップハーフの熱戦度が薄いと書きましたが
なんのなんの、4回戦に関しては見事な試合が行われました。
ダビデンコvsベルダスコ、ツォンガvsアルマグロの
シード勢対決はいずれもフルセットとなりました。
特にツォンガvsアルマグロはファイナルセット9-7というスコアでした。
一方、トップシード勢であるフェデラーとジョコビッチは、
それぞれヒューイットとクボットをストレートで下して貫禄のベスト8進出となりました。
ストレート勝負だったとはいえフェデラーvsヒューイットは注目も大きかったでしょう。
現役で最も多く組まれている対戦であり、現在の数少ないグランドスラム優勝者経験者同士です。
しかも複数回優勝しているのはこの2人以外にナダルだけという状況です。
ヒューイットも調子は上向いてきており、地元ということで期待もあったと思いますが
ここ数年の相性のよさと、そしてサーブの良さを見せたフェデラーが勝利しました。
ヒューイットにはもう少しやってくれてもという思いも無いではなく、
その辺は少々残念でしたが、まあ結果は順当だったといえるでしょう。
ベスト8の顔ぶれは以下のようになりました(かっこ内は過去の対戦成績)どれもこれも注目です。
・フェデラーvsダビデンコ(12-2)
・ジョコビッチvsツォンガ(2-4)
・ロディックvsチリッチ(1-1)
・ナダルvsマレー(7-2)
フェデラーvsダビデンコはこの中でも最も対戦成績の開いた組み合わせですが
ここのところダビデンコが2連勝しているのは皆さんも良くご存知でしょう。
グランドスラムということでフェデラー有利には変わらないと思いますが
ダビデンコもそれまで12連敗していたとはいえ、
グランドスラムでは好勝負を演じてきてたので今回も面白い展開を期待していいと思います。
ジョコビッチvsツォンガは一昨年の決勝の組み合わせです。
その時はジョコビッチが勝ちましたが、その後ツォンガが4連勝し
ジョコビッチの天敵のような存在になりかけていました。
直近の対戦ではまたジョコビッチが勝ったため
一応、苦手意識は払拭したかには見えますがさて今回はどうなるでしょうか。
ロディックvsチリッチは今回のベスト8の中で唯一世代の違う選手同士の対決です。
過去は1勝1敗ですが、ハードコートで行われた一昨年の対戦ではチリッチが勝っています。
しかもチリッチは若い選手でこれから伸びるという状態ですので注目度も高いと思います。
もっとも、ロディックも復調著しく簡単に世代交代といった見方にはならないでしょう。
共に4回戦ではフルセットのタフな試合を戦っています。
全ての試合が注目ですが、やはり一つと言われたらナダルvsマレーなのではないでしょうか。
ドロー発表のときからの期待さrた対戦なのでそれも当然と言えます。
過去の対戦は印象からすると意外なほど差がありますが、
マレーが勢いを増してからのハードコートでの対戦では互角となっており、
それ以前の初対決となった2007年の全豪ではフルセットの激戦を演じています。
力は互角と見ていいでしょう。
コート適正的にはマレー有利かもしれませんが、ナダルもディフェンディングチャンピオンです。
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- 2010/01/26(火) 10:00:48|
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ボトムハーフの4回戦は熱かったです。
ナダル、マレーがそれぞれカルロビッチ、アイズナーという
現代屈指のビッグサーバーと対戦しました。
カルロビッチもアイズナーも久々に観ましたが
ストロークも良く、ただサーブだけというわけではないですね。
もちろんナダルやマレーと比べれば一歩も二歩もということにはなるんでしょうが。
今のビッグサーバーにはサーブ以外のショットもあり、
また攻略するほうにも技術が身についているので観ていてとても面白いです。
ベスト8ではいよいよナダルvsマレーが実現します。
早くも決勝クラスの対戦が登場ということでわくわくしますね。
かつて、2001年全米のサンプラスvsアガシとか、
1988年全仏のレンドルvsマッケンローとか
ベスト8でもトップ同士の対戦が組まれてすんばらしい試合になったことがあります。
もちろん今回は本当のトップ同士ではないのでそれらとは少し事情は違いますが
ベスト8というのは激戦を期待しても良いラウンドといえます。
残る2つの試合、ロディックvsゴンザレス、チリッチvsデル・ポトロは
いずれもフルセットの熱戦になりました。
今大会はトップハーフに比べてボトムハーフの熱戦度が高いですね。
ロディックvsゴンザレスはクラシカルなストローク戦とでも言いましょうか、
現在の共通スタイルの先駆けとも言うべきプレーで、質の高い打ち合いを披露してくれました。
強サーブ、フォアの決定打、時にはスライスを組み込む展開、ネットへも詰める汎用性、
いずれの特徴も現在の選手たちのほとんどが持っているものですが
2000年代初頭に彼らニューボルズによって確立されたスタイルでした。
ニューボルズをクラシカルといわなくてはいけないところに時代を感じさせますが
非常に面白い対戦でした。最終的にはロディックが勝ちました。
ふと思えばゴンザレスは2007年のファイナリストですが、
ロディックは全豪では決勝に進出したことがないんですね。
それとは対照的にチリッチvsデル・ポトロは未来を予見させる対戦だったといえるのではないでしょうか。
共に1988年生まれ(しかも誕生日も5日しか違わない)というこれからを担う選手であり
公式発表では身長までも198cmで同じという両選手です。
デル・ポトロのほうが一歩先んじてスターになりましたが
チリッチも去年一年で大幅にランクを上げ、勢いに乗っている選手です。
これまでは、去年の全豪、全米と2度の対戦があり
いずれも4セットの熱戦でデル・ポトロが勝利していました。
今回はそれらを更に上回る大熱戦の末チリッチが初勝利を上げました。
5強の一角を占めるデル・ポトロが敗れたことで、
単純に番狂わせがあったという見方もできるでしょう。
しかし、今後長いライバル関係を築く両選手の熱戦史の一つが作られた
といった考え方のほうが面白いかもしれません。
このような若い選手は、もちろん去年の全米でのデル・ポトロのように
大きな勝利を挙げてスターダムにのし上がることも大事ですが
やはり長いスパンで活躍の度合いを上げていけるかを見守りたいという思いが強くあります。
本日はトップハーフの4回戦が行われます。
フェデラーvsヒューイット、ダビデンコvsベルダスコといった
注目の試合もありますが、先ほども述べましたように
何故か今大会はボトムハーフに比べてトップハーフの激戦は少ないように思います。
3回戦などは8試合中リタイアが3試合もありました。
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- 2010/01/25(月) 10:18:55|
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3回戦はボトムハーフの8試合が行われました。
ストレートで尚武が決したのはマレーだけというなかなかの熱戦ぞろいでした。
ロディックvsF・ロペス
カルロビッチvsリュビチッチ
アイズナーvsモンフィス
チリッチvsバブリンカ
ナダルvsコールシュライバー
など、興味を引くものが多く、いよいよ大会も盛り上がってきたと思わせます。
ロディックvsF・ロペスは、エース29本同士が飛び交う空中戦となりました。
(個人的な感想ではエースを連発しあう試合を
空中戦と呼ぶのに多少の抵抗もありますが・・・)
サーブの最速はそれぞれ219km、217kmと
両者のイメージからするとさほど速くはないのですが
むしろ1stサーブの平均が201km、199kmというほうに驚かされました。
平均が200kmですよ。凄い時代になったものです。
最速に比して平均が高いということは、
両者ともに1stサーブでのポイント取得率を上げようとしていたのだと思います。
現にロディックは80%、ロペスは74%の高確率でした。
試合はロディックが勝利しましたが、
1stサーブの入る確率はロディックが74%でロペスが58%、
2ndサーブのポイント取得率が67%、51%と、最終的にはこの辺で差が出たと思います。
両者ともチャンスがあればネットにも出るスタイルですが
ロペスのほうがよりネットへの依存度は高いでしょう。
ただ、昨日の試合ではロペス本来のスタイルからすればそう多くネットダッシュを仕掛けませんでした。
何度か強引に出て行くときもありましたがどのようなときは大抵抜かれていました。
やはり今は簡単なネットダッシュというのは難しいんですね。
カルロビッチvsリュビチッチ、アイズナーvsモンフィスも大変面白い組み合わせでした。
結果としてはどちらの試合もよりビッグサーブのほうが勝ちました。
カルロビッチは33本、アイズナーは26本のエースを炸裂させました。
先ほどロディックとロペスの平均200kmで驚きましたが
カルロビッチは212km、アイズナーが194kmとこの二人もまた異常な数字を記録しました。
特にカルロビッチは平均で212kmってちょっとおかしいですね。
相手のリュビチッチもサーブは素晴らしいものを持っていますが最速が216knでした。
さて、これで皆さんお待ちかね、次の試合でナダルvsカルロビッチが実現します。
現在、最も対極にある2人の選手と言ってもいいでしょう。
過去はナダルの2勝0敗ですが、一昨年のクイーンズではオールタイブレークのフルセット、
3セットマッチなのにカルロビッチのエースは35本という凄い試合をやっています。
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- 2010/01/23(土) 08:31:43|
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全豪は1回戦の全試合が終わりました。
トップ勢では意外とフェデラーがてこずりました。
「4-6 6-2 7-6 6-0」ですので
一見すると立ち上がりに様子見でもしてたのかなと思わせますが
内容のほうは結構危なかったように思います。
アンドレエフは第3セットのタイブレークで精神力を使い果たしてしまいました。
あそこで取れなかったら第4セットのベーグルも止むなしでしょう。
これは去年のクレーコートでジョコビッチがナダル戦でしばしば見せた展開と重なります。
しかし初戦の目玉はトップシード勢の試合ではありません。
「カルロビッチvsステパネク」と「ユーズニーvsガスケ」でした。
これはドローを見た瞬間からの多くのファンの共通見解だったのではないでしょうか。
カルロビッチvsステパネクといえば去年のデ杯が思い出されます。
カルロビッチが78本という1試合のサービスエース記録を作った試合でした。
その時はステパネクが勝ちましたが今回はカルロビッチが勝利し雪辱を果たしました。
試合のほうはやはり5セットの熱戦でしたがカルロビッチのエースは34本と恐るべき少なさでした。
もちろんそれでも今大会1回戦の最多エース記録ではあるわけですが。
(アイズナーも34本だったので1位タイですね)
カルロビッチは5セットの試合で生涯2勝目を上げたことになります。
もう一つの注目試合、ユーズニーvsガスケは似たタイプ同士の対戦となりました。
とはいっても、今流行のフォアに回りこんでの逆クロス強打の連続という
単調で画一的なスタイルではありません。
まず両者共に今となっては数少ないシングルバックハンドで
それだけでも観たいと思わせる試合になります。
また二人とも強打もありますがカウンターショットに秀でており
ネットにも果敢に出てくるので多彩なラリーは見応え充分となります。
パワーに関してはややガスケのほうが上でしょうか。
試合のほうは「6-7 4-6 7-6 7-6 6-4」という大熱戦逆転劇でユーズニーに軍配が上がりました。
スコア自体は最後まで激戦という感じですが、ファイナルセットのみ
あれあれ?という少々気の抜けた展開だったのが少々残念でした。
ユーズニーは時々こういう素晴らしい試合をします。
実力も申し分ないことは重々承知なのですが何故か結果が出ませんね。
ストロークの球筋はいわゆるロシアンスタイルのフラット系です。
パワー型ではなくカウンターショットを多く使用しますが
ナルバンディアンのように常にライジングを狙うというのではなく
時には大きくベースラインの後ろに下がって粘りのプレーを見せます。
このような多様なプレーは長所と捉えることもできますが
同時に中途半端に思えてしまうこともあります。
私がユーズニーでいつも思うのは、スライスバックハンドのぎこちなさです。
ユーズニーのように片手打ちバックハンドで、
しかもバックハンドを得意としている選手は大抵スライスが巧いものです。
しかしユーズニーのスライスは、さも両手打ちの選手が
急遽覚えたものであるかのように、上から撫で切るような打ち方になっています。
このような打ち方でもナダルのように見事なコントロールを身につける例もあるので
打ち方自体が悪いというわけではないのでしょうが、
ユーズニーの場合は結構ミスが多くガスケ戦でもしばしばネットにかけてました。
予定外のユーズニー談義になってしまいました。
まあ、カフェルニコフ、サフィン、ダビデンコ、そしてユーズニーとくれば
ロシアの選手というのはこのような二面性を持っているものなのだなあ
と妙に納得してしまいもします。
さて、そんなこんなで2回戦が始まっています。
注目の試合は、トップハーフではダビド・フェレールvsバグダティス、
次点はハースvsティプサレビッチ、
ボトムハーフではデル・ポトロvsJ・ブレーク
次点はF・ロペスvsシュトラーといったところになるでしょうか。
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- 2010/01/20(水) 14:45:57|
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いきなり更新が停滞しててすいません。
今年からまた気合いを入れて更新するぞ
と思った途端に熱を出してしまい出鼻をくじかれてしまいました。
回復しましたので改めまして更新を、
てゆーかもう全豪が始まってますよね。
まずシード選手ですが、2年ほど前までは第3シードのジョコビッチが、
フェデラーとナダルどちらの山に入るかというのがポイントでした。
しかし今は少し状況が違っております。トップ4シードの配置と
No.5のデル・ポトロが誰とベスト8で当たるかというのがポイントと思っていました。
しかし蓋を開けてみるとビックリ、デル・ポトロには4シードが付けられ、
なんとマレーが5シードに下がっておりました。
ランキングが逆転したわけではないのですが、
大会での過去の実績を取られたのでしょうか。
マレーはベスト8でナダルと当たります。この山は熱いですね。
また、この両者とベスト4で当たる位置にはデル・ポトロとロディックがいます。
この4人は既に初戦を終えており、順当に勝ちあがっています。
トップハーフではフェデラーとダビデンコ、
ジョコビッチとソデルリングの組み合わせでドローが組まれています。
ダビデンコは前哨戦でのフェデラー、ナダルを連続撃破しており
去年の年末の調子を持続させています。
今年はベテランに注目したいと思っているのでここでも是非活躍して欲しいです。
あっという間に負けてポストサフィンの称号を手に入れる可能性もあるでしょうか。
さてもう一つ、グランドスラムで気になる存在といえばノーシードです。
今年は去年までの最強ノーシード、サフィンの存在がありません。
しかし、見てみると、おや、と思うような選手が結構居ます。
多くはベテランですが、去年のステパネクやダビデンコの例がありますからあなどれません。
むしろ若手よりも中堅やベテランのほうが今は怖いかもしれないです。
ざっと取り上げますと、まずトップハーフでは
ヒューイットとバグダティスがフェデラーの山にいます。
この2人は前哨戦で熱戦を繰り広げました。コンディションは良さそうです。
また、モヤがダビデンコの近くに居ます。
心機一転で今年注目の一人と言えるガスケは
いきなり第20シードのユーズニーと対戦します。
実質的に最初からシード同士の対戦があるという感覚でも間違いは無いでしょう。
ボトムハーフでは
デル・ポトロの山にはブレークやラペンティが
ロディックの山にはクエリーやシュトラーがいます
また、ナダルの山のカルロビッチは早速第13シードのステパネクを倒しました。
ステパネクは去年の勢いをそのままこの大会には活かせませんでしたね。
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- 2010/01/19(火) 12:02:30|
- 2010年1月〜3月
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皆様、ご無沙汰しております。
本年もどうぞよろしくお願いします。
昨年は当サイト始まって以来の最も低い更新頻度で終わってしまった年となりました。
大変申し訳ありませんでした。
年内に行う予定であったデータ更新も滞ってしまっています。
これはなんとしても全豪までには行います。
さて、ATPは既に新しいカレンダーがスタートしています。
トップ選手たちも始動していますね。
では今年の展望を簡単に見ていきたいと思います。

まずフェデラーですが、いまもって実力トップの選手であることを証明しています。
対フェデラーの有力候補である他の選手達が、思いの外結果を出すのに手こずった
というのも大きな要因でしょう。
去年のフェデラーは、以前の「全ての試合に勝つ」スタイルから
グランドスラムなど「要所で結果を出す」スタイルに変化して
それが巧くはまりNo.1奪回を果たすことができました。
典型的なサンプラススタイルの戦い方といえますね。
ではフェデラーの時代はいつまで続くのかということになりますが
私はグランドスラム次第だと思います。
あのかつての圧倒的な強さをなくしたフェデラーも、
グランドスラムでは未だに誰よりも結果を出しています。
現在のポイント制度ではグランドスラムの結果はランキングへの影響が絶大です。
フェデラーのグランドスラムでの強さが続く限りNo.1は安泰だと思えますが
その一方で、他のトーナメントでは既にしばしば経験している、
格下への取りこぼしというものがグランドスラムでも出始めるようになると
途端にその地位は危うくなるのではないかと思います。
一昨年ナダルにランキングを抜かれたときも、崩れ出してからがあっという間でした。
強固なダイヤモンドもひとたびひびが入れば脆いように
フェデラーの自信が崩れたときが少々不安です。
フェデラーは2004年以来、実に6年もの間グランドスラムのベスト4より前で負けていません。
今後はこの強さを維持できるかが鍵になると思います。

No.2ナダルは間違いなく今年の前半が正念場です。
これは例年とは違った傾向になっています。
例年のナダルであれば年の後半にどれだけ結果を出せるかが
フェデラーに追いつくポイントだったのですが、今年は前半に山場が来ます。
ナダルの最後の優勝は去年の5月でした。
優勝の中には全豪やいくつかマスターズ1000大会が含まれます。
今年の前半だけで維持しなければならないポイントが大量にあるのです。
ここで去年の後半と同じような、結果を出し切れない状態が続くようだと
あっという間にポイントを落とし、ランキングもずるずると下げていってしまうでしょう。
逆に言えば前半を乗り切りさえすれば浮上するきっかけはいくらでもあるということになります。
トップ選手同士の対戦でどうにも結果が出せなかった去年の後半の状態を
いかに払拭できるかが鍵になるでしょう。

ジョコビッチは何だかんだで去年はいつもどおりという感じでした。
大きくは、前半は低調、後半は好調という形だったと思います。
このような形で波があるのは実に彼らしいです。
確かにグランドスラムの成績には不満がありました。
そこを挽回すれば今年は再浮上のきっかけをつかめると思います。
まずは、マレーに先を越されてしまった2位の座の奪取が目標でしょう。
当たったときは誰にも負けないほど強いのですが
その強さを持続させるわけではなく変なところでポカを出すのが
これまでのジョコビッチです。今年はどうでしょうか。

マレーは、去年の前半にブームを作りましたが後半には息切れをしてしまいました。
期待が大きかっただけにこの息切れにはがっかりしたファンもいるのではないでしょうか。
マレーもジョコビッチとはまた少し違う意味で強さが持続しない選手だと思います。
ジョコビッチがよくやる格下への取りこぼしのような変な負け方はあまりしませんが
トップ選手との対戦で勝ったり負けたりを繰り返す印象が強いです。
強力な選手の集まる大きな大会では1人に勝ってももう一人には勝てないといった形で
ベスト8、ベスト4の常連どまりになってしまっている傾向にあります。
マレーの今年の課題は間違いなくグランドスラム優勝でしょう。

デル・ポトロはランキングポイントでマレーに肉薄しています。
既に現在の状態を4強ではなく5強と呼んでもいいように思います。
何と言っても去年は全米でフェデラーに勝ったのが大きなポイントでした。
2003年のナルバンディアン以来誰も成し遂げていなかった快挙です。
去年の成績を見ると、東京やウィンブルドンのように早期敗退もありましたが
総じてベスト8、ベスト4以上が多く、安定して戦っていた印象です。
ジョコビッチ系の爆発力の選手かと思いきや
意外にもナダルのような堅実な結果を出しているんですね。
今年は1大会、1試合というよりも、ツアーの流れの中で
上位陣にどう食い込んでいくのかを注目したいと思います。

5強に続くベテラン勢、ロディックとダビデンコの今年はどうでしょうか。
去年は、夏場はロディック、後半はダビデンコが頑張りました。
ロディックのサーブは相変わらずツアー最強クラスですが、
かつては強力と思わせたストロークやリターンは現在の視点では決して最強ではありません。
むしろ速いコートに合致したコンパクトなスイングが目立ちます。
またダビデンコも相変わらずのダイナミックな強打を持ってはいますが、
去年のパフォーマンスはパワーだけでなくペースを利用した打ち方がよかったのが印象に残っています。
ヒューイットやナルバンディアンのような極端なスタイルではないとはいえ
技術型のプレーを見せてきているところにベテランの味を感じさせます。
かつてのパワー型をうまく技術型に移行させられたのが選手寿命の長さに繋がっているのかもしれません。
現在ランキングでそれらに続いているのはソデルリングやベルダスコといった中堅です。
また去年はこの他にベテランのステパネクや若手のチリッチの活躍がありました。
全体的に様々な世代の選手が活躍したことになります。
強いて言えば新顔の活躍が目立たなかったといえるかもしれません。
ベテランや中堅の頑張りが若い選手の行く手をさえぎった形になります。
こういうときは、力をためた若手が一気にブレークする可能性もあります。
しかし同時にちょうど狭間の世代に入っているとも考えられます。
同じような例がフェデラー世代とナダル世代の中間になりますね。
現在の中堅の選手たちですが、ずば抜けた選手は存在していません。
同じようにサンプラス、アガシ世代も素晴らしい選手がいましたが
その少しあとの世代は人材が不足していました。
これから出てくるのはナダル世代の次の世代ということになります。
80年代後半〜90年代前半生まれの選手がこれにあたります。
ここが狭間の世代なのか、あるいは突如として新星が現れるのか、
今後の若手に注目してみるのも面白いかもしれません。
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- 2010/01/06(水) 12:00:42|
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2009年のカレンダーも終わって久しくなりますが
なかなかデータ更新に手が付けられません
色々と多忙でまとまった時間が取れていないのが原因です。
遅れているときにはいつも同じことを書いていますが
決してテニスに対する興味が薄れているわけではありません。
というよりむしろこういう状態のほうが色々とやりたいことが
頭を駆け巡って困っております。
今年中というのをなんとか目標にしていきますので何卒ご容赦下さい。
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- 2009/12/25(金) 10:32:52|
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ゴタゴタで更新もすっかり遅くなりました。失礼しました。
もう全然新しいニュースではないですが
ATPファイナルでダビデンコが優勝しました。
それぞれに問題を抱えていたとはいえ
何だかんだで4強はどうなのかという状態の中でしたから
伏兵の勝利という形になったと言えるでしょう。
RRでは、どちらのグループも3人が2勝1敗で並び
得失セット差、得失ゲーム差で準決勝進出が決まりました。
出場選手たちの力が拮抗していたことになろうかと思います。
今回は色々と面白いことが重なり、
予想外の結果もちりばめられた珍しい大会でした。
グランドスラム優勝経験の無い選手がATPファイナルを取ったのは
コレチャ、ナルバンディアンに続き3人目ですが、
決勝進出もない選手が取ったのは初めてのことです。
ダビデンコは、何気に最近勝率を上げていて、現在
(といってもウィンブルドン直後です。当サイトの最終更新日なので)
60%を少し超えています。しかし去年は58%くらいの選手だったと記憶しています。
トップ選手にしては勝率が高いとはいえないと思います。
もちろん歴代のファイナル獲得選手たちの中でも生涯勝率の最も低いチャンピオンです。
しかしこれがダビデンコマジックと言えるでしょうか。
正直、トップ選手たちとの対戦成績も芳しくないし、
大きな勝利をあげるというよりも試合数でポイントを稼ぐイメージの選手ですから
このようなトップ同士のバトルで優勝するとまでは思いませんでした。
そして同時にこの優勝は大変嬉しいことでした。
同郷のサフィンが今年コートを去りましたが、それを埋めてくれた印象が強く残ります。
この世代の選手には残された時間が少ないかもしれませんが
わずかに残っている選手が頑張ってくれているのは励みになります。
ダビデンコは準決勝でフェデラーに初めて勝利しました。
フェデラーは一昨年には同じようにそれまで一度も敗れていなかった
F・ゴンザレスにこの大会で土を付けられています。
また去年はシモンとマレーに敗れて初めてのRR敗退を経験するなど
ここ3年良いところなしとなっています。
絶対的なフェデラー時代でなくなっているのは明白ですが
グランドスラムでの相変わらずの強さを考えると、
強敵との短期での連戦というのは相当にきついものなのかもしれません。
それでも、一人も準決勝に残れなかった他の4強に比べれば
しっかりと準決勝進出を決めている点で
まだNo.1であることは証明出来ていると思います。
来年の勢力図がいよいよわからなくなってきました。
デル・ポトロが伸びているので5強となるかもしれませんし
4強のうち誰かが落ちていくことも考えられます。
ここ数年散々見せつけられた、フェデラー、ナダルの
記録更新ラッシュはもうあまり見られないかもしれませんが
新勢力の台頭やベテランの奮起など別の見所は多いと思います。
最後に、長くサボってしまっているデータ更新ですが、
デ杯決勝が終了したら行う予定です。
流石に今回はやらないわけには行きませんよね。頑張ります。
もう、なんかやり方を忘れてしまっているような気もしますが。
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- 2009/12/04(金) 17:53:06|
- 2009年10〜12月
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