全豪2日目はボトムハーフの1回戦が行われました。
概ね順調というか特に番狂わせもなく試合が進んでいる印象です。
ジョコビッチがベルダスコと当たるということで話題にもなってましたが
正直、前哨戦であの苦戦を経験したジョコビッチが同じ轍を踏むとも思えなかったので
完勝という結果も頷けるものだったといえます。
いくつか負けてしまって残念という選手も居なくもないですが、
まあ概ね順調という評価に変わりはないです。
もちろん勝った中にも錦織のように苦戦した選手はいました。
スコアを眺めると5セットマッチが結構多い気がします。
統計を取っているわけではないので、もしかしたらいつものグランドスラムと大差ないのかもしれませんが
それでも他のトーナメントでは5セットの試合自体が無くなってしまいましたから
スコアを眺めて5セットの結果がずらりと出てくるだけでも壮観という印象を受けます。
中でもひときわ目立つ試合があります。
コート19で行われたカルロビッチvsセバジョス。
スコアは実に「6-7 3-6 7-5 6-2 22-20」という壮絶なもの。
カルロビッチが2セットダウンから大逆転の勝利。
そしてあのカルロビッチが5セットも戦っておきながらタイブレークは僅かの1個というのもポイントです。
ファイナルセットの「22-20」というのは圧巻のスコアです。
試合は全部で84のゲームを要したわけですがこれは1972年に大会にタイブレーク制度が持ち込まれて以降、最大とのことです。
これまでの記録は2003年のロディックvsエル・アノーイ戦で、83ゲーム(ファイナルセットは「21-19」)でした。
試合時間も、5時間14分で2012年決勝のジョコビッチvsナダルに次ぐ歴代2位の記録です。
そして皆さんお待ちかね、注目のエースの数。
75本!!
無事全豪記録となりました。これまでの最多はヨアヒム・ヨハンソンの51本でしたの大幅に塗り替えたことになります。
カルロビッチ自身としてもデ杯ステパネク戦で記録した78本に次ぐ個人2位の記録となりました。
これはもう他の試合が吹き飛びましたね。
カルロビッチ戦を見る前はコールシュライバーが勝ったことを取り上げようかとも思いましたが
今ではもう、そんなのただの勝利にすぎません。
カルロビッチ御大、最後はへとへとだったでしょうが次の試合大丈夫でしょか。
2回戦も注目の試合が目白押しです。個人的にはボトムハーフが気になります。
ズベレフvsティアフォー、バウティスタ・アグーvs西岡、そしてコールシュライバーvsヤング上げておきましょう。
ズベレフvsティアフォーは今後テニス界を引っ張る存在になってほしい若手対決となります。
西岡は好調バウティスタ・アグーを相手にどこまでやってくれるか。
コールシュライバーは、まあ1回戦で取り上げそこなったので。
トップハーフの方では、イズナーvsズベレフ、錦織vsシャルディ、ベルディフvsハリソンでしょうか。
カルロビッチがファイアーしたんだから、次はイズナーでしょう、とそういうことで。
奇しくもズベレフ兄弟が揃って注目試合の仲間入りとなりました。
錦織は通常であればまだそれほど取り上げる段階ではないですが、
個人的には少し心配もあり気にしてみます。
一蹴してくれればそれで心配も去るんですが、相手もなかなかやりますからね。
ベルディフはここで勝てばもう次がフェデラーです。
初戦は肩慣らし程度だったのでフェデラー戦を占う意味でも戦いぶりを気にしておきたいところです。
注目試合にはティアフォー、ヤング、ハリソンとアメリカの若手選手の名前が入ってます。
もっとも相手選手に引っ張られた偶然感が強いですが。
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テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ
- 2017/01/18(水) 09:25:11|
- 2017年1月~3月
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| コメント:3
カルロビッチまさにここにあり、という感じでしたね
というか年とってからの方が次々と記録作ってるのに驚嘆するしかありません
2013年全米で引退したブレークと争っていた(なんと同い年)5セット勝率もここ数年上げてきていて
8勝15敗まで良化しましたね それでも3割台ですが一時期は1割台だったことを考えるとかなり上げました
奇しくもと言うべきかブレーク最後の試合が全米でカルロビッチとのフルセットの戦いでしたが
その時はカルロビッチも病気から復帰すぐとはいえGSシードではなく2017年の今になって
GSシード圏内を三年ほど維持し続けるとは思いもよりませんでした
記録好きにはとてもわくわくさせられる存在なのでこれからも長くやってもらいたい選手ですね
- URL |
- 2017/01/18(水) 12:39:31 |
- マルト #-
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管理人様注目のイズナーもフルセットを戦いましたがこちらは敗退。
んー、勝ってほしかった・・・
第4セットにめずらしくタイブレークを落としたのが痛かったですね。
- URL |
- 2017/01/19(木) 00:17:13 |
- 2R #2mo2qD.Q
- [ 編集]
>マルト様
>2R様
全豪では、試合が長引けば、大会特有の暑さで体力が奪われていき、
どんどんサーブに依存したプレーになっていく傾向にあると思います。
ただ、球足の速いコートではないので、サーブだけで決まるわけではなく
結局ラリーになってさらに体力が奪われていくという悪循環のような試合にもなりえます。
簡単な評価は禁物ですが、サーブ&ボレーの傾向が強いカルロビッチに比べて
ベースラインのラリーが多いイズナーの方がこの大会での長い試合は厳しかったという面もあったかもしれません。
- URL |
- 2017/01/19(木) 10:42:03 |
- Au-Saga #3/VKSDZ2
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