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 レンドル最強説&フェデラー最強説blog

【レンドル最強説】の雑記部分をブログ化しました。右のリンクから本体へも是非どうぞ。

No.1対決 続編

全豪直前に歴代No.1対決クイズを出しました。

問題編
回答編

少し間が開いてしまいましたが、今回はその続編です。

歴代No.1の中で最も多くのNo.1対決を行った選手はアガシでした。
実にその数20人。さすがです。

しかし、世の中にはそれを上回る選手がおります。
本人はNo.1ではありませんでしたが、対No.1ということでは絶対に欠かすことのできない選手、

santoro-2a.jpg
ファブリス・サントーロです。わ~パチパチ。

実はこのサントーロを取り上げたかったからこそ
前段としてNo.1同士の対決記事をアップしたようなもんです。
間が悪くて随分と時間が経ってしまったのはご容赦下さい。


さて、サントーロ、引退時にATPで記事になるなど既に話題になっていたので
ご存知の方もいるでしょうが、歴代No.1との対戦が非常に多かった選手です。
引退時には歴代20人のNo.1と対戦したとなっておりました。これはアガシと同数になります。

しかし、その後、ジョコビッチがNo.1になったことを見逃してはいけません。
サントーロはジョコビッチとも対戦しており、
この結果、総計21人のNo.1との対戦が行われたことになります。
アガシを抜いて歴代トップの数字に踊り出るのです。

いやー凄い。

で、ここで終わらないのがサントーロです。

本人はもちろんNo.1にはなっておらず、最高位が17位ですから
多く戦ったね、という名誉だけであるかと思われがちですが、
意外やそうでもないんです。

まずは全21人との対戦成績を御覧じろ。

vs コナーズ 1勝0敗
vs レンドル 0勝1敗
vs ビランデル 1勝0敗
vs エドバーグ 1勝3敗
vs ベッカー 1勝1敗
vs クーリエ 1勝2敗
vs サンプラス 3勝4敗
vs アガシ 3勝3敗
vs ムスター 4勝3敗
vs リオス 1勝3敗
vs モヤ 3勝1敗
vs カフェルニコフ 0勝6敗
vs ラフター 1勝1敗
vs サフィン 7勝2敗
vs クエルテン 1勝1敗
vs ヒューイット 2勝2敗
vs フェレーロ 2勝6敗
vs ロディック 1勝4敗
vs フェデラー 2勝9敗
vs ナダル 0勝1敗
vs ジョコビッチ 1勝1敗

総合 36勝54敗 勝率40.00%

生涯勝率 51.42%の選手にしては驚きの数字ではないですか?
相手は全てNo.1ですよ。
まあ若かりし頃とか最晩年とかもありはしますが。

しかも更に凄いのは、全21人のうち、
実に18人から勝利を上げているという点です。

20人との対戦を行っているアガシが19人から勝利をしていますが
それに次ぐ多さを誇っています。
次点のサンプラスは17人です。
サンプラスより多くのNo.1選手から勝利を収めているわけです。

勝ったことがないのはレンドル、カフェルニコフ、ナダルの3人です。
レンドルとナダルはサントーロとは時代の違う選手と言えます。
それぞれ1回だけ対戦していまして、サントーロは同じようなコメントを残しております。
両選手とも「自分にはパワフル過ぎた」ということです。
まだ若きサントーロの前と、最晩年のサントーロの前に
それぞれ現れた巨大な壁だったといったところでしょうか。

同世代との対戦では、サンプラス、アガシと互角に戦うという見事な戦績を残している一方で
カフェルニコフを大の苦手としていました。実に0勝6敗。
No.1キラー(それほどでもないか・・・)のサントーロとしては恐るべき大敗です。

カフェルニコフはサーブもボレーもよく、全体的に能力の高い選手ですが
あまり器用に様々なショットを打ち分けるタイプではなく、
どちらかと言えば只ひたすらガンガン打ち込んでくるスタイルが合う選手です。
同じようなタイプのフェレーロにも2勝6敗であるように、
柔でかわすサントーロにとっては、シンプルに強打を打ち込んでくる選手には分が悪かったようです。

一方でサフィンには7勝2敗と大勝しています。これまた面白いデータです。
単純にショットパワーだけでいけばサフィンもアガシも、
フェレーロやカフェルニコフに負けていないと思うのですが
何故、サフィンとアガシはOKでフェレーロとカフェルニコフはダメなんでしょうか。
この不思議さがたまりません。

まあサフィンとカフェルニコフも、これまでのデータ収集の歴史の中で
何度も不思議なデータを見せてくれているので、ある意味これはこれで正常といえましょうか。
サントーロの不思議さと相まって、読めない数値を叩き出してくれる
さすがの存在感を見せつけてくれているということでしょう。

さて、歴代25人のNo.1のうち、21人と対戦しているわけですが、
対戦したことがないのは、ニューカム、ナスターゼ、ボルグ、マッケンローの4人ということになります。
前3者はサントーロがデビューする前に引退しているので仕方ないですがマッケンローだけが惜しいです。
それよりも前に引退しているコナーズとは対戦しているので
巡り合わせによっては対戦もありえたかもしれません。

さて、今後ということで言えば、
サントーロはマレーとは2回対戦しておりデル・ポトロとも1回対戦しています。
もしもこの両者が将来No.1になることがあれば更に記録を伸ばすことになります。
2位アガシはどちらとも対戦しておりません。

ただ、さすがにディミトロフや錦織とはやっていないので
この辺りがサントーロの記録の最終ラインとなるでしょう。
あとはフェレールやバブリンカ等、現在の若手でない選手がNo.1になるかですね。


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テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ

  1. 2014/04/08(火) 13:49:26|
  2. 過去の記録
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
<<2014年、モンテカルロはベスト8出揃う | ホーム | 2014年、マイアミもジョコビッチが優勝>>

コメント

拍手喝采、素晴らしい記事です。
大会進行中のプレー内容評論や対戦結果予想、それに対する皆さんの応援コメントも好きですが、データを独自に分析してそれを深読みした記事、それも普通では思いつかないような観点からの記事には脱帽です。さすが管理人様、長年にわたるテニスへの愛情と、凝った性格(失礼)がなせる業と敬服しました。

サントーロ、記憶に残る選手の代表格かもしれません。でも最高位17位ですか。さらに進化した2010年代テニスで、ああしたプレイスタイルの選手がそれ以上に上がるのは難しいのかもしれませんね。
  1. URL |
  2. 2014/04/08(火) 22:46:03 |
  3. たーぼ #-
  4. [ 編集]

100位以内年少記録20位(18歳)、100位以内年長記録10位(37歳)のサントロらしい記録ですねえ
  1. URL |
  2. 2014/04/09(水) 02:00:32 |
  3. aaa #-
  4. [ 編集]

>たーぼ様

ありがとうございます。
現在は同じタイプを求めることは最早できないと思いますが
辛うじてドルゴポロフが少しだけ近いものを持っているでしょうか。
少し前だとグロージャンやバグダティスが該当するかもしれませんが
このタイプはどうしても安定しないイメージがあります。
ずっと前であればナスターゼやリグス、アンリ・コシェのような
柔でNo.1に君臨した選手もいたわけですが今では完全に時代が違います。
しかしパワーこのまま突き詰められすぎると、
反動でまた柔のプレーが出て来るかもしれません。


>aaa様

ん~サントーロらしい。
1位とかじゃないところがまた奥ゆかしいですね。
サントーロは何と言ってもそのプレーの印象の強い選手ではあるのですが
それでも記録のほうもこのように十分なものを残してくれていルのが凄いです。
探せばまだ他の凄いマニアックな記録を持っているかもしれません。
  1. URL |
  2. 2014/04/10(木) 10:03:09 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

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