レンドル最強説&フェデラー最強説blog

【レンドル最強説】の雑記部分をブログ化しました。右のリンクから本体へも是非どうぞ。

第1セットを取られた後の勝率について

2017年の全米ではナダルが優勝しました。その強さの印象は圧倒的でした。
優勝までにセットを3つ落としたのですが、いずれも第1セットでした。
第2セットを以降の展開が凄かったので更に強さの印象が強まったと思います。
強い選手は第1セットを様子見で落としても試合は挽回してしまうのです。

というわけで、歴代選手たちの第1セットを失った後の勝率を調べてみました。

さて、では早速問題です。
第1セットを失った後の勝率、最高の数字を出している選手は誰でしょう?

ヒント:ほぼ2人います。





 ↓ 答えは下の方






























正解は・・・

レンドルでした。
lendl-3b.jpg 
大抵私がこういうクイズ出すときは、ほとんど答えがレンドルですから
そこから正解した人も多いんじゃないかと思います。

次点でサンプラスとなります。
sampras-1a.jpg 
何故次点かと申しますと、ほぼ同じ勝率で僅か数毛の差しかなかったからです。

勝利数についてはレンドルの方が僅かに上です。というわけで、
レンドルこそが「キング・オブ・第1セットを失った後の勝率」であることは疑いもないでしょう。

レンドルは前記事のベーグルマッチに続いて2冠達成となりました。
もうレンドルという選手はベーグルは、多いわ、いざ第1セットを取っても逆転してくるわで
相手にとってはまったくとんでもない選手ということになります。

その上コーチになったらなったで、中程度の能力しかないような選手に
輝かしい戦績という名のスパイスで彩りを加えてしまうんですからね。
ブログタイトルに偽りなし。良くご理解いただけましたでしょうか。

では、順位をずらりと見ていきましょう。
(現役選手は2017年10月9日現在の数字。データはすべてオープン化後)

《順位 勝率(勝利-敗退) 名前》
 01 43.59%(119-154) レンドル
 02 43.56%(115-149) サンプラス
 03 43.21%(070-092) ボルグ
 04 42.86%(105-140) ナダル
 05 42.49%(099-134) ジョコビッチ
 06 41.13%(102-146) マレー
 07 41.08%(099-142) ベッカー
 08 40.57%(129-189) コナーズ
 09 40.27%(120-178) フェデラー
 10 39.35%(122-188) ヒューイット

もう、強い選手ばっかりですね。
正直ナダルが歴代1位だと思いましたが実際には4位でした。
nadal-7a.jpg 
ただナダルの場合はこれから上がってくる可能性もあります。
単純に4連勝すればレンドルを抜いて1位に躍り出る計算です。
もっとも、第1セットを取られて負けてしまえば当然数字は下がるわけですが。

サンプラスが強いのも想定できていましたが2位とは正直意外でした。
ボルグよりも上だったんですね。
もちろんこの辺は僅差で皆凄いということになるんですけど。

murray-4a.jpg djokovic-8a.jpg federer-7a.jpg
現在の4強がずらりと勢ぞろいしているのも壮観です。
9位のフェデラーまでが4割を超えている選手ということになります。

hewitt-4a.jpg 
10位のヒューイットはレンドルと並んで最も5セットマッチ経験の多い選手です。
この2名が1位と10位に位置しているというのも実にいい感じです。

少し下の順位も見てみましょう。15位まで。

《順位 勝率(勝利-敗退) 名前》
 11 37.56%(077-128) 錦織
 12 37.30%(119-200) アガシ
 13 37.20%(077-130) マッケンロー
 14 36.56%(117-203) ナスターゼ
 15 34.47%(081-154) ロディック

錦織選手。
nishikori-2a.jpg 
他の全ての選手は歴代No.1です。その中に飛び込むこの存在感!
これはびっくりでした。
因みに16位以降はシュティッヒ、バブリンカ、クレルク、ゲルライティス、ツォンガと続き
さすがに錦織以外にもNo.1ではない選手も入ってくる状態です。
それにしても錦織は現役ではバブリンカよりも上なんですね。

agassi-8a.jpg becker-7a.jpg
アガシが12位です。これはもちろん全体で言えばさすがの高さなのですが、少し意外という気もしました。
ベッカーと順位が逆であっても違和感はなかったと感じます。
まあ改めて思い返してみればベッカーも5セットマッチ強かったですからね。
競り合いに強かったのはベッカーの方だったということだったのでしょう。

ベーグルマッチの方では好成績を収めていたのはアガシと、あと今回の表に出てきていないエドバーグですが
ここでは揃ってサンプラスとベッカーに後れを取る形になりました。この辺、特徴が出ていて面白いです。

参考までに、当サイトで言ういわゆる青色選手、オープン化前から活躍している選手のデータも上げてみます。

《暫定 勝率(勝利-敗退) 名前》
 01 50.36%(070-069) ロッド・レーバー
 11 38.21%(094-152) アーサー・アッシュ
 11 38.18%(113-183) スタン・スミス
 15 35.33%(053-097) ジョン・ニューカム
 21 33.76%(053-104) ケン・ローズウォール

「暫定」の欄は、その選手が今の順位では何位に相当するかというのを表した数字です。
laver-8a.jpg 
当然レジェンドですから皆ある程度凄いのはわかるのですが、レーバーの勝率はいったいどういうことでしょう。
50%オーバーとは!!
もちろんレーバー本人の全体の記録からすればほんの僅かの試合でしかないですし、
老境に至ったレーバーが、挽回する勝ち方を覚えたという可能性もなくはないのですが、
いやいや、残っている記録を見てみると、決勝で第1セットを失ってから優勝している数だけを見ても
もの凄くいっぱいありますからね、実はもの凄い数字を持っている可能性も大いにあります。
前記事のベーグルマッチにおけるローズウォールにも似た、実はもっと凄いんだろう候補の筆頭ともいうべき選手です。

続いて勝利数を見てみましょう。

《順位 勝利数 名前》
 1 129 コナーズ
 2 128 D・フェレール
 3 122 ヒューイット
 4 120 フェデラー
 5 119 レンドル
 5 119 アガシ

レジェンドがずらりと並んでいます。ヒューイットもこの分野では納得の大選手です。

ferrer-2a.jpg 
そしてこの中に何の前触れもなく飛び込んできているのが、ダビド・フェレール!
これはびっくりです。しかもトップのコナーズにあと一つにまで迫っています。
これはもう間もなく記録更新があるかもしれません。前人未到の130勝を達成してくれるでしょうか。

試合数も見てみます。

《順位 試合数 名前》
 1 433 サントーロ
 2 419 F・ロペス
 3 410 ロブレド
 3 410 D・フェレール
 5 404 ユーズニー

400を超えているのは歴代でこの5人のみです。
この数字は普通に第1セットを取られた回数ということになるので
純粋に試合数が多く、そしてあまり強すぎない選手が上位に来ることになります。
santoro-2a.jpg 
となればサントーロの1位というのは大いに納得です。

他にもこの表では、近年の選手が上位を占めているのがわかります。サントーロ以外全員現役です。
今年はトップ選手に怪我人が多く、選手の体力問題が取り沙汰されていますが
近年の選手たちのその長い選手生命というのも実はまた見逃すことができない事項なのです。

敗退数

《順位 敗退数 名前》
 1 348 サントーロ
 2 317 F・ロペス
 3 309 ユーズニー
 4 299 セッピ
 5 297 ロブレド

こちらもほぼ同じような内容になります。
フェレールに代わってセッピが出てきています。

いかがでしたでしょうか、2回に渡る、レンドル讃美、じゃなくて、
過去のデータに基づく、改めてこの選手は強いんだよ、というデータを発掘する企画。
また思いついたらやってみたいと思います。




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  1. 2017/10/10(火) 17:30:00|
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歴代選手のベーグルマッチ

テニスでは「6-0」でセットを取ることをベーグルと言います。
そのまま試合を決めるには3セットマッチならばダブルベーグル「6-0 6-0」
5セットマッチならばトリプルベーグル「6-0 6-0 6-0」を達成させるわけです。

今回は、この1ゲームも与えずに「6-0」だけで試合に勝利した例をピックアップしてみます。

さて、では早速問題です。
今までで一番多く、このベーグルマッチを達成した選手は誰でしょう?

ヒント:2人います。






 ↓ 答えは下の方






























正解は・・・

レンドルでした。
lendl-back3a.jpg 
まあ大抵私がこういうクイズ出すときは、ほとんど答えがレンドルですから
そこから正解した人も多いんじゃないかと思います。

次点でビラスとなります。
vilas-2a.jpg 
この両者は共に6回達成しています。
同じ数なのに何故にビラスが次点かと言いますと、
ビラスの6回は全て3セットマッチですが、レンドルは5セットマッチでも1回達成しているからです。

レンドルこそが「キング・オブ・ベーグル」であることは疑いもないでしょう。

もちろんビラスも凄いわけですが、この両者が凄いのは回数だけではありません。
レンドルはコナーズから、ビラスはナスターゼからとそれぞれNo.1経験者からベーグルマッチを達成しているのです。
こんなことをしているのはこの両者だけです。これは全く素晴らしい。

connors-7a.jpg nastase-1a.jpg
やられてしまったコナーズとナスターゼの名誉のために付け加えておくと
両者はそれぞれ2回ずつベーグルマッチの達成もしています。
やられはしたが、やったことも倍あるというわけですね。
最初にレンドルとビラスを出してしまったので2回というのは少ないと思われそうですが
2回達成というのでも充分に凄い成績です。

以下、改めてベーグルマッチ達成回数の多い選手を上げましょう。(2017年10月現在の数字です)

6回 ビラス、レンドル
5回 なし
4回 アッシュ、マレー
3回 ローズウォール、ボルグ、エドバーグ、ムスター、アガシ

2回になると先述のコナーズ、ナスターゼ以外にチャンやフェデラー等10人前後が達成しています。

ashe-1a.jpg murray-1a.jpg
4回達成の2名ですが、ここの方がクイズとしては面白かったかもしれません。
アーサー・アッシュもそうですが現役のマレーの登場とは驚きです。
しかもマレーは5セットマッチでの達成が1回ありますから、むしろアッシュを抑えて歴代第3位につけていると言えるのです。

rosewall-1a.jpg 
次に3回達成の選手ですが、ローズウォールはオープン化後の記録のみなので参考までに載せている状態にすぎません。
10代から活躍している選手の34歳以降の記録ですからね。その実際の数字はいかほどかとなるともう想像もできません。
6回を遥かに凌駕する数字を叩き出している可能性も大いにあります。

edberg-4a.jpg 
ローズウォールは除いて、その他の3回達成の選手の中で頭一つ抜け出ているのはエドバーグです。
エドバーグのみが5セットマッチでの達成が1回あります。

こうして名前を見てみると、レシーブ力のある選手というのが達成者の条件になりそうです。
アッシュとエドバーグはネットプレイヤーですが、同じタイプの選手の中にあって
そのレシーブ力が高評価であるのは間違いないところでしょう。

Bruguera.jpg 
2回達成の選手は少し人数が多くなりますが、特に取り上げておきたいのはブルゲラです。
ブルゲラは2回のうち1回が5セットマッチでした。またコナーズやナスターゼと同じように
ベーグルマッチをやられたこともあります。
すなわち、3セットマッチ達成、5セットマッチ達成、やられ、と実に3種類の達成があるのです。
これはブルゲラだけの記録でした。


他の何人かの主要選手も見てみましょう。

McEnroe-9c.jpg 
マッケンローは1回のみです。
ライバルであるボルグとレンドルがそれぞれ3回と6回達成しているので随分と少ない印象です。
もっとも、1回でもやっているのは十分すごいと言えるのですが。

becker-5a.jpg sampras-9a.jpg 
また、エドバーグとアガシが3回ずつなのは先述の通りなのですが
それぞれのライバルであるベッカーとサンプラスは0回でした。
この両者が一度も達成していないのは少々意外でした。
他の90年代のビッグサーバーもほとんど達成できていないです。
唯一、ルゼドゥスキーのみが達成しています。しかも2回。これはかなり例外的といえます。

agassi-2a.jpg muster-1a.jpg chang-3a.jpg
やはり、アガシとムスターが3回、チャンとブルゲラが2回というように
サーバー優位の90年代であってもレシーブ力の強い方がベーグルマッチを達成しやすいということがわかります。
そしてこれら達成のほとんどがクレーコートであるというのも見逃せません。
但しチャンの2回のみはハードコートとインドアカーペットでした。これはまた凄いですね。

90年代以降のNo.1経験者では、これまで出てきたエドバーグ、ムスター、アガシ以外に
ヒューイットが1回達成していますが、その他は達成がありません。

クーリエ、ベッカー、サンプラス、リオス、モヤ、ラフター、カフェルニコフ、サフィン、クエルテン、フェレーロ、ロディック。
90年代以降のNo.1は数多くいますが、皆未達成です。

そしてようやくビッグ4の登場となります。

fed-04.jpg nadal-9a.jpg djokovic-6a.jpg

フェデラー 2回
ナダル 0回
ジョコビッチ 1回
マレー 4回(5セットマッチ1回含む)

これは意外。マレーが多いのもあれですが、ジョコビッチが1回、そしてナダルが0回とは。
これまでの傾向から、タイプ的にはナダルが一番多いようにも思えたのですが。
フェデラーの2回も少ない気がします。
近年はどの選手もパワーがありますから、1つくらいのゲーム取得ならば
どんなトップ選手を相手にしても可能ということなのかもしれません。


参考までに、ベーグルマッチの達成が0回のナダルですが、
1ゲームだけしか落とさないで試合に勝ったという例を見てみたところ実に12回もありました。
そのうち1回は5セットマッチです。

《1ゲームだけしか落とさないで勝った試合(「6-0 6-1」、「6-1 6-0」等)》

フェデラー 5回
ナダル 12回(5セットマッチ1回含む)
ジョコビッチ 11回
マレー 4回(5セットマッチ1回含む)

ナダルに続いてジョコビッチも11回達成しています。
一方で、マレーが4回、フェデラーが5回と、ベーグルマッチの多い方は逆に少なくなっています。
こうしてみると4強に関してはベーグルマッチと1ゲームだけ落とした試合とでバランスが取れていると言えそうです。


1ゲームだけしか落とさないで勝った試合のナダルの数字は凄いのですが、調べると上には上がいました。

ボルグ 18回!!(5セットマッチ3回含む)
レンドル 13回(5セットマッチ1回含む)

borg-5a.jpg 

これにより、「キング・オブ・ベーグル」はレンドル
「キング・オブ・1ゲームだけしか落とさないで勝つ」はボルグ
となりましたことをここに報告いたします。




  1. 2017/10/05(木) 18:00:00|
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マレー&レンドル戦績 2016年オリンピック直後版


lendl-muray.png

マレーとレンドルのコンビが猛威を振るいつつある今日この頃。
ということでレンドルコーチ就任期のマレーの成績を調べてみました。

レンドルコーチ時代は2012年1月から2014年のインディアンウェルズまでが第1期です。
そして今年のクイーンズからが第2期となります。合わせて2年強です。
マレーのキャリアは2005年に始まっていますから合計では11年に及びます。
すなわちレンドルなしの時代は約9年となります。
2年と9年で時間に開きはあるのですがデータ上どうなのか見てみましょう。

レンドルありとレンドルなしとで列挙します。

《生涯成績》
あり:131勝29敗(81.9%)
なし:467勝142敗(76.7%)

《タイトル数》
あり:10
なし:29

《グランドスラム獲得数》
あり:3
なし:0

《グランドスラム成績》
あり:50勝6敗(89.3%)
なし:122勝33敗(78.7%)

《オリンピック獲得数》
あり:2
なし:0

《オリンピック成績》
あり:12勝0敗(100%)
なし:0勝1敗(0%)


ん~、凄い。特にグランドスラム成績。
グランドスラムでは苦しんだレンドルですがマレーには多大なる実績を残させることに成功しています。
タイトル3はもちろん、勝率90%近くというのは見事です。

オリンピック戦績もまた壮絶なものがあります。
これはまあ半分ネタ的なデータではありますが、輝かしい実績であることに変わりありません。

それに比べると生涯成績は、もちろん差は出てますが、意外に接近している部分です。

レンドルはそもそもマレーがグランドスラムを取るために招いたコーチですので
このグランドスラム成績だけでも大成功を収めているといって差し支えないわけですが、
実は唯一結果を出せていない大会というのがありまして、それがマスターズ1000なんです。

マレーはこれまで12のマスターズタイトルを取っていますが、レンドル就任期には僅かの「1」でしかありません。
2008年から2011年まで4年連続で2タイトルずつ取っていたのですが
レンドル就任1年目の2012年には「0」、翌年には「1」だけでした。
グランドスラムに比べてこの数字は不思議に思います。
2015年にはまたマスターズ2つを獲得していますがこれはレンドルコーチ時代ではありませんし
今年2016年もローマで獲得していますが、これもレンドルまた就任前となります。

そこで、マレーのマスターズ成績も調べてみました。


《マスターズ》
あり:29勝14敗 67.4%
なし:197勝75敗 72.4%


驚きの低成績!!レンドル時代の方が生涯成績よりも低いとは!これはまさかの出来事です。

レンドルは現役時代、そのキャリアの割りにはグランドスラムで思うように勝てなかった選手です。
しかし、現在のマスターズに相当する大会にはめっぽう強く、
2013年にナダルに抜かれるまで四半世紀近くタイトル獲得数の記録保持者であり続けました。
現在はフェデラー、そしてジョコビッチもレンドルの記録を超えていますが、
当時は今のようなマスターズへの出場義務がありませんでしたので、
大会への出場が断片的であったにも関わらずのこの成績ですから改めてさすがと思わせるものがあります。

レンドルは自分が強かったマスターズではマレーを勝たせられておらず、
しかしグランドスラムのほうでは好成績を収めさせられているという点で
非常に面白く、そして興味深い師弟関係だといえます。

あとはNo.1。マレーをNo.1にできるかどうかですね。
今、ここ数大会のマレーは強いですが、まだまだジョコビッチとの差は隔絶の感があります。
自然と、グランドスラムはもちろんですがマスターズの勝利も必要になってくるということではありますまいか。


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  1. 2016/08/18(木) 18:24:56|
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2016年、比較!錦織vsチャン

長期ブランク遅れを取り戻さんと、連続での記事投稿となってます。
こういうのは行ける時にガンガン行かないと。

さて以前、あるネットの書き込みを見て、気になったことがありました。

「錦織は全米で準優勝だったが、もしも勝っていたらコーチのチャンとは同じレベルの選手」

ん~、さすがにこれはチャンを知らない人物の書き込みです。
もちろん錦織は既に一流の選手でそのキャリアもスター性も素晴らしいものがあることは認めますが
チャンのキャリアはもの凄いです。さすがに比べてしまうと足元にも及ばないでしょう。
これはグランドスラム優勝でのみテニスを語ってしまうという、古くからテニス界に巣食う安易な感覚の弊害といえます。

そこで今回はチャンと錦織を比較してみたいと思います。
まあチャンの圧勝であることは分かっているのですが
錦織にも今後更に発奮してほしいという気持ちも込めまして。

ただ、簡単な比較は少々難しいです。
生涯成績の比較でもいいですが、キャリア半ばの錦織とチャンとでは長さが違います。
また、デビューも違います。錦織は2007年、18歳の年にプロデビューしていますが、
チャンは早くも1988年、15歳の年にデビューしてました。

年齢で分けるという方法もあります。
錦織は今年27歳ですので、チャンが27歳の年、すなわち1999年までを対象とするという方法です。
あとは錦織は今年でデビュー10年目になりますので同じくチャンの10年目までを対象とする方法もあります。
ただ、デビューが早いというのは一つの特徴とも呼ぶべきものだと思いますし。
デビュー10年で分けてしまうとチャンは全盛期がっつりの時期になりますので
丁度良いところということで、年齢で行きましょう。
錦織の今とチャンの1999年終了時点の2つを比較をしてみることにします。


通算勝敗:
 595勝239敗 チャン
 266勝128敗 錦織

通算勝率:
 .713 チャン
 .675 錦織

GS勝敗:
 112勝42敗 チャン
 049勝25敗 錦織

GS勝率:
 .727 チャン
 .662 錦織

GS優勝:
 1回 チャン
 0回 錦織

GS準優勝:
 3回 チャン
 1回 錦織

GSベスト4:
 4回 チャン
 0回 錦織

総タイトル数:
 33回 チャン
 11回 錦織

マスターズ1000(旧マスターズシリーズ)タイトル:
 7回 チャン
 0回 錦織

総準優勝回数:
 23回 チャン
 07回 錦織

マスターズ1000(旧マスターズシリーズ)準優勝:
 2回 チャン
 2回 錦織

マスターズファイナル進出:
 7回 チャン
 2回 錦織

マスターズファイナル最高結果:
 準優勝 チャン
 ベスト4 錦織

最高ランク:
 2位 チャン
 4位 錦織

年末最高ランク:
 2位 チャン
 5位 錦織

年間最高成績:
 65-19(77%) チャン 1995年、1996年
 54-14(79%) 錦織 2014年

年間最多タイトル
 6回 チャン
 4回 錦織


いかがでしょう。
さすがに違います。全然違う。
錦織が勝っている部分が見当たりません。
辛うじて年間勝率で2%上回っていますが、勝利数はチャンの方が11も上です。
しかも、チャンは同じ成績を2年連続で続けている上に、
更にその前2年(1993年-1994年)は66-21(76%)というこれまたほぼ同等の成績を収めているのです。
むしろ勝利数でいえばこの前2年の方が上です。

時の王者との対戦も違います。
錦織にとってのビッグ4に相当するのは
チャンではサンプラス、アガシ、クーリエ、ムスターあたりになるでしょうか。
順に1999年までの勝敗は8-11、7-13、12-12、3-6となります。合計で30-43(41%)です。
錦織のビッグ成績は、2-4、1-9、2-7、1-6で、合計6-26(19%)です。
まあ現在はビッグ4の異様ぶりが歴史上稀有なものですからある程度はやむを得ないにしても
それでも差が歴然としているのは事実です。
一応チャンも例えばベッカーには1勝5敗、カフェルニコフには0勝4敗と苦手とした選手もいるんですが
一方でリオスには6勝1敗、ラフターには6勝4敗とNo.1相手には総じて互角に近い戦いをしていたといえます。

というよりチャン自身がNo.1を争っていた選手ですからね。
参考までに、同時代で2位にしかなれなかった選手同士の対戦成績を上げますと、同じく1999年までで
対イバニセビッチが5勝5敗、対シュティッヒが3勝3敗となります。2位対決もまた互角といえます。
イバニセビッチとはその後2001年に1回戦っていてチャンが勝っていますので
トータルではチャンの6勝5敗で一つ勝ち越しているということになりますが。

話が逸れますが、参考までにイバニセビッチとシュティッヒはシュティッヒの5勝2敗です。
2連敗のあと5連勝という形でした。

さて、この2位にしかなれかった選手たち、そうちょうどマレーがそうなんですよね。
つまり、実際にはチャンやイバニセビッチは錦織ではなく
マレーが対比されるべき選手だといえるのです。

あれ、ひょっとしてこっちの方が楽しそう?

チャン vs イバニセビッチ vs シュティッヒ vs マレー

まあマレーは史上最強の2位なので頭一つ抜き出ていると思います。
いっそビラスを加えてもいいかもしれませんね。
てゆーか以前にもこの企画、アイデアとして上がってましたね。
やらないといけませんね。

他に最高位No.2といえばコルダ、コレチャ、ノーマン、ハースがいます。
古くはオランテスやアーサー・アッシュ、ローズウォールもいますが
オランテスはともかく後2者はちょっとこの範囲に入れにくいところです。


因みに最高位3位選手というのもあるんですよ。

スタン・スミス
トム・オッカー
ロッド・レーバー
ゴッドフリード
ゲルライティス
ノア
ブルゲラ
コリア
ナルバンディアン
リュビチッチ
ダビデンコ
フェレール
バブリンカ

最初の3人はさすがに除外されるべきでしょうが、それ以下の選手の比較もなかなか面白そうじゃないですか。
錦織は最高位をあと一つ上げてここにメンバー入りできるといいですね。

探したてみたらウィキペディアに最高位4位の選手と5位の選手も載ってました。

https://en.wikipedia.org/wiki/ATP_Rankings

3位の一覧は昔私が自力で調べたのです。
結構苦労して頑張ったのですが、
今はこんな簡単にデータが手に入るんですね。ヨヨヨ。



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  1. 2016/04/26(火) 18:32:46|
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2015年、フェデラーは15年連続でタイトルを獲得

今年は記録面でもジョコビッチ尽くしの1年だったと思いますが、
フェデラーにも更新された記録があります。

2001年にフェデラーは初めてのタイトルを取りましたが
そこから今年で実に15年連続でのタイトルを獲得となります。
15年連続というのはオープン化以降初めての記録です。

これまでは14年連続というのが最長で、去年のフェデラーもタイ記録保持者だったわけですが、
さて、唐突にここで問題です。

去年までフェデラーと並んで14年連続のタイトル保持者であった選手とは誰でしょう?



・・・



・・・



・・・



・・・



当ブログでこの手の問題を出すときは大抵答えが決まっているので
勘の良い方ならもうお分かりかもしれませんが、一応ヒントを出しますね。

タイトルを参照!


・・・


そう、イワン・レンドルでした。
1980年から1993年まで14年間連続でタイトルを獲得しています。

フェデラーは2013年に1タイトルだけというのがありました。
ウィンブルドンで2回戦敗退、全米でも4回戦敗退という絶不調の年だったわけですが
辛うじてガリーウェーバーオープンでタイトルを獲得しており
それがあったからこそ今回の記録更新につながっています。

しかし、それまでの記録保持者はレンドルということで、意外やコナーズやアガシではなかったんですね。

コナーズは1972年から1984年まで13年連続で獲得していましたが1985年にタイトルが途絶えております。
ただ、タイトルなしとはいえ、この年のコナーズはグランドスラムでは不出場の全豪を除き
出場した3大会でいずれも準決勝に進出するという活躍を見せていました。
その後数年タイトルから遠ざかるものの、1988年と1989年にまた2つずつタイトルを取っているので
連続での記録にはならないものの、最初の年から最後の年までということになると
18年に達するという、恐ろしく長い活躍を見せた選手ということになります。

またアガシは第1全盛期と第2全盛期の間にあたる1997年にタイトルなしという年がありました。
このため、連続記録ということでは10年でしかありません。(1987年-1996年)
もちろん10年も凄いんですが、アガシとしては短いです。
しかし、その翌1998年から2005年まで再び8年連続での獲得をしていますので
最初から最後までということになるとコナーズをも上回って実に19年となります。恐るべし!

この辺り、純粋に物凄いんですけど、
息の長い選手でも連続で、というのはなかなか難しいんだということになります。

参考までに他の選手の記録を見ますと、

サンプラスは1990年から2000年まで11年連続でした。連続記録だけでいうとアガシを上回っています。
また、チャンも1988年から1997年まで同じく11年連続を達成しています。
90年代のアメリカ四天王ではクーリエが7年連続で一番少ないのは納得ですが、
2番目に少ないのがアガシということになるんですね。

エドバーグは1984年から12年連続、ライバルのベッカーも1985年から12年連続でした。
両者年齢が1歳差ですから正に同じキャリアの進み方を辿っていることになります。

ボルグは8年、ビランデルは7年とこの辺が短いのは仕方がないでしょう。
マッケンローも9年と思ったほど長くありません。
1987年にタイトルなしの年があるためでその後88年から91年まで獲得があります。

ビラスが1973年から1983年まで11年連続、
ゴットフリードも同じく1973年から1983年まで11年連続です。
ブライアン・ゴットフリードの記録は少々意外でした。

ナスターゼは1970年から1978年まで9年連続ですが、
黎明期の混乱期であることを踏まえ、公式でないタイトルも含めて判断しますと
1967年からタイトルがあるので12年連続ということになります。

さて、もっと最近の選手を見てみましょうか。

ロディックが2001年から12年連続、ヒューイットは1998年から10年連続の獲得でした。

現役では、ベルディフやフェレールは息が長い選手ではありますが、
途中で切れている年があるため記録になっていません。

やはりあの3人にお出ましいただきましょう。
ナダルが2004年から12年連続で継続中、
ジョコビッチとマレーは2006年から10年連続で同じく継続中です。
来年、ナダルの更新は少々心配ですが、ジョコビッチならばまだまだ伸ばしそうです。
フェデラーの記録まであと3年となっています。
いざその時になってみればフェデラーの記録が18年になっていないとも言えませんがね。



もう蛇足になりますが、一応オープン化前のデータもやっちゃっていいですか?
当サイトはオープン化前も取り上げてこそってところがありますからね。
通常のデータサイトではないところをお見せしないと。

4人だけ取り上げます。そりゃそうだよね、という4人を。

まずチルデン。
最初のタイトルが1915年でその後アマチュアとして1930年まで獲得し続けます。これだけで16年です。
更に1931年にプロに行ってタイトルを取りますので1年追加となります。
しかし、翌1932年にはトーナメントには出ずにエキシビジョンツアーだけの参加となります。
つまり16+1で17年ということになるわけです。
トーナメント限定で行けば17年ですが、1932年にはツアーで優勝を飾っているので
まあタイトルを取っているに等しい事だろうと解釈しますと、その後1938年まではタイトルがあると
判断してもいいのではないかという気がします。そうなると実に24年に達します。あはは。
17年でも、あはは、ですが、24年て。
しかもチルデンの恐るべきところは最初のタイトル獲得が22歳という超遅咲きの選手だったということです。

続いてPゴンに行きます。パンチョ・ゴンザレス。
1948年に最初のタイトルを獲得。1950年にプロ入りします。
エキシビジョンツアーにも出ますがトーナメントにもコンスタントに出場していたので
チルデンのような難しさはありません。1961年まで14年連続でのタイトル獲得となります。
レンドルと同じ長さになるので十分すごいんですが、ゴンザレスの印象と何よりチルデンの後だと拍子抜け感がありますね。
ゴンザレスは1962年に一旦引退するのでタイトルが途切れているのが残念です。
その後断片的にトーナメントに出て1967年まで優勝をするので
最初から最後までということであれば20年に達します。

残り二人、さくっと行きますね。
ローズウォール 1953年-1973年まで21年
レーバー 1956年-1976年まで21年
でした。
チルデンを24年としましたが、記録をトーナメントに限定して17年とするならばこの2人が記録保持者になります。
ローズウォールはもっと長いのではという感想はあるかもしれません。
私もそう思いました。
しかし、1951年の初タイトルから1977年の最後のタイトルまでの間に、
1952年と1974年でタイトルなしという年があったのでした。残念。
最初から最後までの記録でいえばローズウォールは実に27年(!!)という
原始人が月に行くくらいの破壊的な長さを誇っているのですが。


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  1. 2015/11/30(月) 16:10:31|
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グランドスラム準々決勝勝率

前記事のコメント欄で2R様がグランドスラム準決勝及び準々決勝の勝率というのを出してくれました。
(相変わらずの内容の濃いコメント記事ありがとうございます!)

決勝ばかりがクローズアップされて、レンドル(とマレー?)が不遇であるのことに心配りをして下さったのですが、
実に面白いデータが現れてきました。ここまで深く見ていくとまた選手の特徴も出てきます。

改めてこちらの記事で取り上げてみたいと思います。
詳細の検証などもされていますので前記事のコメント欄もご参照ください。

しかし、今回これではっきりしました。
選手がどれだけ強いかという指数はグランドスラムの準々決勝勝率で見るのが妥当なんでした。
準決勝でもいいですが、結構選手によって限定されてきます。強い選手同士の潰し合いもありますし。
そこへ行くと準々決勝は、まず到達する自体が安定感の表れでもありますし、
気合いの乗っていない早期敗退が変にカウントされることもないので、
単純でありながら強さの値を明確にするにふさわしいデータになっている気がします。

コメント欄で出していただいたデータを並び替えますと以下のようになります。

《主要選手、グランドスラム準々決勝勝率》

01 .837 フェデラー
02 .824 レンドル
03 .821 ナダル
04 .810 ボルグ
05 .800 ジョコビッチ
06 .793 サンプラス
07 .783 ベッカー
08 .778 サフィン
09 .756 コナーズ
10 .733 クーリエ
11 .731 マッケンロー
11 .731 エドバーグ
13 .722 アガシ
14 .700 ビランデル
15 .682 マレー
16 .667 ビラス
17 .615 チャン
18 .533 ヒューイット
19 .526 ロディック
20 .500 イバニセビッチ
21 .462 カフェルニコフ
22 .400 D・フェレール

2R様は準々決勝進出13~14回というのを目安に出していただいていたのですが
ここに一人だけ、強引に、ただ個人的な理由で、7勝2敗のサフィンを詰め込みました。
強さの指数ですから、ルールを破ってでも入れる価値のある選手は入れなければいけないでしょう。

で、表の方が、どうです?
素晴らしい!!素晴らしいではないですか。

もう本当に私の思い描く強さランキングそのものじゃないですか。
もちろんあくまでも勝率ですから選手によって回数の多い少ないはありますし、
例えばマッケンローは少し低いかな、などというのもありますが
まあおよそ心地よいランキングが表示できていると思います。

クーリエが高いですね。
これもあの一時のインパクトを考えれば妥当かもしれません。
サンプラス、ベッカー、サフィンと才能型が上位に集まっているのもいいじゃないですか。
本来ここに入るべきだったイバニセビッチは意外と低めになってますが。

あと回数的にこの表には入っていませんが、準々決勝勝率で有名なのがラフターです。
7勝0敗と100%の数字を誇っています。もう一人、ブルゲラも4勝0敗で100%ですね。
まあこの辺はさすがに回数が少ないので参考値扱いとなるでしょう
(ほとんど数字の変わらないサフィンを入れといて何を言うか、というツッコミはここでは却下されます)

あと、ロブレドが0勝7敗となっていて、
オープン化後で最も多く準々決勝に進出しておきながら一度も勝ててない選手になっています。

回数でいうと勝利数の一番多いのはフェデラーの36勝!
敗退数ではコナーズとアガシの10敗となっています。
この辺はそもそも多い自体凄い事です。

勝ち負けを除外した単純な回数も見てみましょう。

《準々決勝進出回数:20回以上》

43 フェデラー
41 コナーズ
36 アガシ
34 レンドル
31 ジョコビッチ
29 サンプラス
28 ナダル
26 マッケンロー
26 エドバーグ
23 ベッカー
23 マレー
21 ボルグ
20 ビランデル

この他、ビラスとロディックが惜しくも19でした。
現役勢が凄いですね。ジョコビッチとマレーの意外な多さにびっくりです。

さて、ここまで来ると、オープン化前もやりたくなるのが私です。
もちろん同列には並べられませんが、参考値として何人か取り上げてみたいと思います。

まずは70年代前半のオープン化後前後に活躍した選手たちです。

ニューカム
16勝11敗 .593

ローチ
13勝08敗 .619

アッシュ
13勝05敗 .722

この3人はオープン化前のデータも入っています。
混沌の時代の選手たちにしては中々の数字です。
若干難易度が低かったと考えられるオープン化前のデータを含んでいるというのもありますが。

一応この時代最強の選手と言えるのがニューカムですが、
トニー・ローチがそれを勝率で上回っているのは印象的です。ローチはミスターベスト4でしたからね。
準々決勝は強かったというのも至極当然です。
もちろん進出回数でいえばニューカムの方がずっと上です。

そして安定感のアッシュが更に高い勝率を出しています。回数は一番少ないのですが。
因みにこの時代の他のトップ選手たちですが、
ナスターゼ(6勝6敗 .500)、コデス(6勝4敗 .600)、スタン・スミス(5勝5敗 .500)と
軒並み気合の入っていない数字には驚かされました。
まあ、グランドスラムの価値が今ほど高くはありませんでしたからやむを得ない部分もありましょうが。
いずれにしろ、レーバーとコナーズのつなぎの位置にいた選手だったということが明確になります。

続いて更に前の選手たちを取り上げたいと思います。
やはり知りたいのはレーバーやローズウォールですよね。

しかしこれらオープン化前にプロに入っていた選手は難しいです。
アマ時代、プロ時代、オープン化後の3つのデータが入り混じることになります。

アマ時代はドローは今と変わりありませんがプロ選手が出ていないのでレベルが高くなかったし
プロ時代のトーナメントはドローが少なく、準々決勝進出というのはそう難しくありませんでした。
総合的に難易度はオープン化後に比べて低かったと考えられます。
ただ、あくまでもここはデータ提示の場ですから思い切ってそのまま数値化してみます。

レーバー
アマ時代:12勝01敗
プロ時代:14勝01敗
オプン化:06勝01敗
総合結果:32勝03敗 .914(!)

ローズウォール
アマ時代:12勝03敗
プロ時代:27勝00敗(ちょ!)
オプン化:13勝02敗
総合結果:52勝05敗 .912

P・ゴンザレス
アマ時代:03勝00敗
プロ時代:21勝02敗
オプン化:01勝01敗
総合結果:25勝03敗 .893

ヒメノ
アマ時代:00勝02敗
プロ時代:10勝09敗
オプン化:04勝01敗
総合結果:14勝12敗 .539

ホード
アマ時代:08勝06敗
プロ時代:10勝09敗
オプン化:00勝00敗
総合結果:18勝15敗 .545

エマーソン
アマ時代:19勝14敗
プロ時代:00勝00敗
オプン化:00勝04敗
総合結果:19勝18敗 .514


前3人、なんなんですか、この数字!
レンドルやフェデラーをかすませるなんて許しませんよ!
ローズウォール、52勝だって。で、勝率9割だって。

実力者ヒメノは地味ながら力のある良い選手だと思っていましたが、
いや、てゆーか、事実良い選手なんですが
マレーに輪をかけてマレー化の様相を呈した数字を記録していますね。
この地味さ、好きなんだよなあ。

同じくホードも実力は最強クラスでありながら、
ローズウォールに勝つことにしか興味のなかったというだけあって
結果は「そんなに悪くはない選手」程度という感じになってしまいました。
もっともキャリア後半はもうローズウォールにもほとんど勝てていなかったんですが。

プロ化せずにアマ最強選手を最後まで貫き通したエマーソンはこれまた案外普通の数字で驚きました。
というよりむしろ低調といえるでしょうか。サンプラス以前のグランドスラム最多選手ですからね。
面白いのはレーバーがいた時代はもちろんのこと、レーバーのいなくなって
エマーソンの最強だった時代にも準々決勝敗退がかなり多いということです。
ひとたび勝ってしまえば、準決勝では15勝4敗、決勝では12勝3敗と圧倒的な強さだったのですが、
何故か準々決勝の成績が悪く、ここがエマーソンにとっての鬼門となっていたようです。

もっと古い選手もやりたくなりますが
正直、古すぎると皆さんひいてしまうでしょうからまあこの辺で。

結論を申しますと、戦前最強はチルデン(おそらく。今回数字だしてないけど)
戦後最強はレーバー(ローズウォールも凄い)
オープン化後(20世紀版)最強はレンドル
オープン化後(21世紀版)最強はフェデラー

で、どうです?

いや、どうですっていうか、そういうことにします。
今回は冷静な視点によるデータ提示ではなく自己満足の回ですから。


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  1. 2015/02/12(木) 16:30:16|
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ヒューイット優勝に見る、コナーズの記録の違和感 その2

前記事からの続きです。

ヒューイットが5つのグラス大会で優勝したことを取り上げましたが
これは中々の記録ではないかと思い調べてみました。
(記録はオープン化後の、ATP公式に限定して、ということになります)

ヒューイットはグラスコート7タイトル、5大会での優勝です。

グラス史上最多13のタイトルを誇るフェデラーは、
しかし大会数で言えば少なく、ウィンブルドンとハレの2つのみですし
10タイトルのサンプラスや8タイトルのマッケンローも3大会でしかありません。

唯一、グラス9タイトルのコナーズが、6大会とヒューイットを上回る大会を記録していました。
それとロッド・レーバーとトニー・ローチが5大会でヒューイットとタイでした。
さすがに時代的に古い選手が多めなのは頷けますが、それでもほとんどが4大会までであり、
ヒューイットの記録は時代も考えれば非常に特殊なものだと言えます。

さて、ここでめでたしめでたしと終わろうとしたところ
そうさせてくれなかったのがコナーズの記録です。

というか、ATPページのコナーズのタイトル数の記述です。
実に気になる部分と遭遇してしまいました。

connors-1a.jpg
一般にコナーズはグラス9タイトル、全部で109タイトルです。
これまでもずっとそう言われてきました。

(もっともATPページも初期の頃は104タイトルだったり105タイトルだったりと
 コナーズの記録が非常に流動的だった歴史があります。まあそれは今も続いているわけですが)

さて、こちらのリンクはATPのコナーズの生涯成績ですがご覧ください。
グラスのタイトルは9、総タイトルは109となっています。
http://www.atpworldtour.com/Tennis/Players/Co/J/Jimmy-Connors.aspx?t=mr

もっとも、このページのデータは実に不完全です。
何せタイブレークが23勝12敗、コナーズのキャリアでこんな数字であるはずがありません!
5セットマッチの数よりも少ないのかと笑ってしまいます。
それはさておき、タイトル数については一応違ってはいないはず、かと思いました。

しかし、こちらのもう一つのページをご覧ください。
http://www.atpworldtour.com/Tennis/Players/Co/J/Jimmy-Connors.aspx?t=tf

おかしい。総タイトル数が109ではなく110と一つ増えています。
9タイトルのはずのグラスコートも数えてみるとなんと10タイトルあるのです。
つまりどこかのグラスコートタイトルが余計にカウントされているわけです。

調査の結果、1976年のノッティンガムであることわかりました。
この年のこの大会は、コナーズとナスターゼが決勝に行きましたが結局試合が行われませんでした。
スコア表示は「ABN」となっております。ナスターゼ側の優勝にはなっておらず、
コナーズ側の優勝となっていることからナスターゼが棄権したということでしょうか。
これって不戦勝扱いになるのでしょうか。もしも不戦勝であれば普通にコナーズの優勝で良いと思います。
つまりコナーズのタイトルは従来の109ではなく110と更新されるべきであるのです。

しかし仮に大会側の問題であるならば試合無効で優勝者無しということもありえます。
過去にも決勝の途中で中断されたまま優勝者無しという大会はありました。

こちらの大会、実際どうだったのでしょうか。

もう少し調べてみると、同じような疑問を呈している方がいました。
http://tt.tennis-warehouse.com/showthread.php?t=478667

ここでの質問に対し、ある回答者の書き込みによると、
ナスターゼが棄権したというよりも試合は雨により中止となったようです。
この書き込みが正しいかは不明ですが、早計にコナーズのタイトルを110に訂正すべきではないかもしれません。
回答者も110にすべきではないという認識のようで、同じ例として1981年のモンテカルロを上げています。

1981年のモンテカルロも同じく雨によって決勝が中断され、そちらでは優勝になっていないのだから
1976年のノッティンガムも優勝ではないはずだと。

また新しいのが出てきましたが、この新しく出てきた1981年のモンテカルロを見てみますと、これはびっくり、
ビラスとコナーズが決勝に出ていて、スコアは「5-5 WEA」、何故かビラスの優勝となっていました。
モンテカルロはノッティンガムと違って大きな大会ですから色々なところに歴代優勝者の記述も載っています。
ATPの公式ページでも確認してみると優勝者はビラスとなっています。この辺、どうも統一感がなくて困惑します。
1976年のノッティンガムと同じ例として扱うのであればビラスも優勝とすべきではないはずです。
コナーズが雨を理由にプレーを拒否したとかそんなことでもあったんでしょうか?

両大会の違いを敢えて取り上げてみると、決勝スコアの記述がノッティンガムは「ABN」
モンテカルロは「5-5 WEA」という部分です。試合自体が行われたかどうか
という違いがあるのはわかります。しかしそのくらいしかわかりません。
因みに「WEA」ってどういう意味でしょうか。「ABN」は「absent」ですよね。

そうした中、Wikipediaで少し違う記述を見つけました。
http://en.wikipedia.org/wiki/1981_Monte_Carlo_Open
ここでは1981年のモンテカルロはコナーズとビラスとで優勝を分けあっているという記述があります。

こうなるとですよ、コナーズの優勝は更に一つ追加になって111である可能性すらも浮上してきます。
更に、一つも取っていないと思われていたレッドクレーのタイトルも増えることになるわけです。
ただ、Wikipediaは公式な見解が記されているものではないですから
ここでの記述はあくまでも参考程度にしか受け取れないというのは正直なところです。

vilas-2a.jpg
折角なのでビラスのATPページを確認してみました。コナーズと同じく2つのページ記述です。
http://www.atpworldtour.com/Tennis/Players/Vi/G/Guillermo-Vilas.aspx?t=mr
http://www.atpworldtour.com/Tennis/Players/Vi/G/Guillermo-Vilas.aspx?t=tf

タイトル数を確認すると、上では62、下では63となっています。これはコナーズの例と同じですね。

少なくとも現時点では、1976年ノッティンガムも1981年モンテカルロも、
決勝の決着は付けられず、両者優勝という名分とはなったものの、
個人タイトルには付与しないというのが一番一般的な考えとなろうかと思います。

これで行けば、コナーズはタイトル109、ビラスは62のままでOKとなります。
ただ、その際にはモンテカルロの過去優勝者で1981年の記述は修正すべきですし
やはり同じATPページ内なのですから、ビラスとコナーズのタイトル数もせめて統一してほしいところです。

ATPページのデータの混乱はまだまだ続きそうです。


※ATPのページは日々更新されている可能性があります。
 ここではリンクを載せております関係で、数日後に見てみると内容が変わっていて、
 当該記事に記述が当てはまらない、などということになっている可能性もあります。
 あくまでも今時点のコメントである点はご了承下さい。



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  1. 2014/07/15(火) 16:39:07|
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ヒューイット優勝に見る、コナーズの記録の違和感 その1

前記事のコメント欄を受けましての拡大記事となります。
まずはヒューイットに関して。

hewitt-4a.jpg
見事先週のニューポートで優勝を果たしました。
ニューポートはウィンブルドン後に開催されたグラス大会です。
ヒューイットは今期2勝目、このまま復活、怒涛の進撃と相成って欲しい好結果です。

ヒューイットは年齢とは裏腹にフェデラー時代の更に前の時代の選手という位置づけとなります。
フェデラーでさえ、誰よりも長い時代を築いた上で、その時代も終焉していますから
ヒューイットの時代となるとそれはそれは遠い昔のようにも感じます。

ヒューイットは今回の優勝で30タイトル目となりました。
2006年に25タイトル目を獲得してからここまで非常に長かったです。

最初の頃、当サイト本体の現役ページでは、どの項目もほぼフェデラーに次ぐ2位という成績でしたし
その後もナダルやジョコビッチとタイトル数争いなどもしておったのですが
いつの間にグングンと追い越し追い抜かれていってしまいました。

今にして思えば2006年から去年までヒューイットは3タイトルしか取っていないのです。
対するジョコビッチは初タイトルが2006年でした。
そして今や45タイトルですから時代の移り変わりというは激しいものです。
光陰矢の如しといはよく言ったものです。

さて、そのヒューイット、今大会の優勝で5つの異なるグラスコート大会での優勝となりました。
グラスコート自体が減っている近年としては異例の多彩な大会で優勝をしていることになります。

復活なったかヒューイット、グラスコートでの優勝も見事ですが一番合っているのは速いハードだと思います。
グランドスラムで言えば全米です。事実過去の実績では全米が一番良いです。
今年暴れるとすれば全米は狙いどころじゃないでしょうか。
考えてみれば全米というのはベテランが最後に活躍するグランドスラムであったりします。
1991年のコナーズ然り、2002年のサンプラス然り、2005年のアガシ然り。
ん、彼らはアメリカ人だからか?・・いや、細かいことは申しますまい。

さて、ヒューイットに対する称賛はまあ、
あまりし過ぎると私の場合ろくな事にならなそうなのでこの辺で置いておきまして
ヒューイットの記録を調べる際に出てきたコナーズの記録に対する疑問をば一つ。

長くなるので区切ります。
続きはその2


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  1. 2014/07/15(火) 16:35:40|
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ダビド・フェレールは大型選手を捌きます

ferrer-2a.jpg
今日は、みんな大好きダビド・フェレールを特集します。

現在、ニューボールズ世代の中でもフェデラーとともに頑張っている
いわばベテランの星とも言うべき、いぶし銀の選手です。

ただフェレールが頭角を現したのは2006年前後ですので
ニューボールズがもてはやされた時代からは5年ほど隔たりがあります。
本人にニューボールズの一員という意識はないかもしれません。

トップ10に定着するという今の地位を完全に確立したのは2011年です。
典型的な大器晩成型の選手といえるでしょう。

このフェレール、小柄で足と守備を活かしたプレーを身上とします。
もちろんショットも強いですが、今の基準では攻撃型の選手とは言われません。

今年もクレーシーズンでまずまずの活躍をしています。
個人的には、大変な注目選手であったグルビスを2週連続で粉砕したのが印象に新しいです。

フェレール自身は大型の選手ではないですが、
グルビスのようなスケールの大きな選手には相性が良い気がします。
そこで今回は、このような選手たちとフェレールの対戦成績を抜き出してみました。

スケールの大きな選手というのがどういう判断によるかは
私個人の主観になってしまいますが、その点はご了承下さい。
ざっと言えば、大型でサーブが強く、ストロークも豪快な選手です。
最近はそこそこネットもこなす選手が多いですね。
まあ、これでいえばジョコビッチなんかも入ってしまう気もしますが
オールラウンド的な印象のある選手は除外します。
主にビッグサーバーという括りになるでしょうか。
あと若手の荒削りな選手も含めたいと思います。


《フェレールの対スケール大選手成績》
 7勝5敗 ベルディフ
 6勝3敗 デル・ポトロ
 4勝0敗 ラオニッチ
 5勝1敗 イズナー
 4勝1敗 ディミトロフ
 3勝1敗 ツォンガ
 4勝0敗 グルビス
 2勝0敗 ヤノヴィッツ
 3勝1敗 チリッチ
 2勝1敗 カルロビッチ
 2勝1敗 クエリー

 合計 42勝14敗 勝率75%

強い!
強いですぞ!

まあランキングそのものが上位ですから強くて当たり前と言えなくもないのですが
ベルディフ、デル・ポトロ、ツォンガにしっかり勝ち越している点は評価に値します。
テニスはデカきゃ良いってもんじゃないんですね。


因みにここに該当してない選手との成績も見てみましょう。
現在のランキング上のほうの選手をピックアップしました。

《フェレールの対その他主要選手成績》

 6勝21敗 ナダル
 5勝12敗 ジョコビッチ
 0勝14敗 フェデラー

 7勝6敗 バブリンカ
 5勝7敗 マレー
 3勝4敗 錦織
 8勝3敗 ガスケ
 7勝0敗 フォニーニ
 3勝5敗 ユーズニー
 4勝0敗 ハース
 7勝2敗 ドルゴポロフ

上3人はさすがに異例です。特にフェデラーには勝てないです。
ここはフェレールのテニス人生最後の関門かもしれません。

その下については、やはりフェレール、大敗してないですしカモにしている選手もいます。
ただし、バブリンカ、錦織、ユーズニーといった
強大さだけでプレーするわけではない選手とは少々競っている印象です。


続いてテニス王国ならではの数字を見てみましょう。

《フェレールの対スペイン選手成績(100位以内)》

 6勝21敗 ナダル
 15勝0敗 アルマグロ
 7勝2敗 ロブレド
 9勝7敗 ベルダスコ
 8勝6敗 F・ロペス
 2勝0敗 バウティスタ・アグー
 5勝0敗 グラノジェルス
 6勝1敗 ガルシア・ロペス
 5勝0敗 モンタネス
 2勝0敗 アンドゥハル
 1勝0敗 リバ
 2勝0敗 ヒメノ・トラベル

70位にカレーノという選手もいるのですが、この選手だけ対戦がありません。
現在これだけ100位以内にスペイン選手がいるのも凄いですが、
まあフェレールの成績も見事です。
ナダルを唯一の例外として、全ての選手に勝ち越しています。
特にアルマグロ戦の15勝0敗!
フェデラーにやられている以上にやり返しているじゃないですか。見事。
間違いなくスペインで第2位の選手であることを証明しています。

参考までに引退したスペイン選手との対戦は以下のとおりです。

 7勝2敗 フェレーロ
 2勝6敗 モヤ
 2勝0敗 コスタ
 0勝3敗 コレチャ

この辺は晩成型のフェレールとしては強くなる前に対戦しているわけですから
負け越しているのもやむを得ぬかなと思いきや、さして悪く無いというのが衝撃です。
特にフェレーロにこんなに勝ち越していたなんて。

フェレーロとフェレールは2歳しか年齢差がありません。しかし全盛時代は隔絶しています。
フェレーロは2003年がそうですが、フェレールは2012年、または2013年ということになります。
じつに10年の差があるのです。
名前が似ている両者ですが早熟型と晩成型とできっぱりとキャリアが別れた好例です。

さて、せっかくフェレーロを見たのですから、スペイン以外の選手たちとの成績も見てみましょう。
フェレールと同世代の選手たちをピックアップしてみます。
ほとんどがフェレーロと同様フェレールよりも前に全盛期を迎えているため引退した選手が中心となります。

《フェレールの対同世代選手成績》

 7勝4敗 ロディック
 2勝1敗 ヒューイット
 1勝1敗 サフィン
 9勝5敗 ナルバンディアン
 2勝4敗 ダビデンコ
 5勝5敗 F・ゴンザレス
 1勝2敗 J・ブレーク
 6勝1敗 リュビチッチ
 4勝10敗 ソデルリング

その全盛時代の違いから、
対戦の後の方でフェレールが多く勝っているかと思いきや割とそうでもないです。
ロディックにもゴンザレスにもナルバンディアンにも初期の頃から勝っています。
いやいや、改めて思いますが結構凄い選手なんですね。

ここでリストアップしたのはほとんどがフェレールと同世代の
いわゆるニューボールズなのですが、一人だけ違う選手を紛れ込ませています。

soderling-1a.jpg
そう、一番下のソデルリングです。

例の非人間的な3強を完全に除外して話しますが、その3強以外に関していえば
誰を相手にしても対戦成績で大きく負け越すことのないフェレールが
非常に大きく負け越しているほぼ唯一という珍しい選手です。
タイプ的には得意とするはずの豪快系選手だったわけですが、
ソデルリングも実に変わった選手でしたからフェレールも掴みどころがなかったのでしょうか。

さて、最後に、これまで見てきたように、対フェデラー0勝14敗、対アルマグロ15勝0敗という
両極端な例を見せてくれたフェレールですが、
この一方的な対戦成績というのをリストアップしてみました。

 17勝0敗 レンドルvsメイヨット(7)

 16勝0敗 ボルグvsゲルライティス(3)
 16勝0敗 レンドルvsブラッド・ギルバート(4)
 16勝0敗 レンドルvsスコット・デイビス(11)

 15勝0敗 ボルグvsソロモン(5)
 15勝0敗 フェデラーvsユーズニー(8)
 15勝0敗 フェレールvsアルマグロ(9)

 14勝0敗 フェデラーvsニエミネン(13)
 14勝0敗 フェデラーvsフェレール(3)

勝っている方の選手を見てみると、レンドルが3回、フェデラーが3回、ボルグが2回と
圧倒的に強い選手が圧倒的な強さを見せつけているのがわかりますが
その中に燦然と輝くフェレールの文字が実に心地よいではありませんか。
そして、やられている方にもいるというこれまた不思議な感じ。

やられている方の選手たちも、トップ選手と多く戦っている必要がありますから
いずれも決して弱い選手ではありません。カッコ内の数字は各選手の最高位です。

因みにこの図式をそのまま数学的に当てはめると
フェデラー>フェレール>アルマグロとなるわけですが
フェデラーvsアルマグロは29勝0敗とはならずに5勝0敗となっています。
ただ、2007年を最後に対戦がありません。

フェレール特集、対戦成績を中心としたざっと流した感じのものでしたがいかがだったでしょうか。
正直、フェレールは今後ずっと長く観られる選手ではないかもしれません。
しかしそれ故に少しでも多く活躍してくれることを願い
今後の1大会、1試合を大事に見守っていきたいと思います。


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  1. 2014/05/20(火) 16:02:01|
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No.1対決 続編

全豪直前に歴代No.1対決クイズを出しました。

問題編
回答編

少し間が開いてしまいましたが、今回はその続編です。

歴代No.1の中で最も多くのNo.1対決を行った選手はアガシでした。
実にその数20人。さすがです。

しかし、世の中にはそれを上回る選手がおります。
本人はNo.1ではありませんでしたが、対No.1ということでは絶対に欠かすことのできない選手、

santoro-2a.jpg
ファブリス・サントーロです。わ~パチパチ。

実はこのサントーロを取り上げたかったからこそ
前段としてNo.1同士の対決記事をアップしたようなもんです。
間が悪くて随分と時間が経ってしまったのはご容赦下さい。


さて、サントーロ、引退時にATPで記事になるなど既に話題になっていたので
ご存知の方もいるでしょうが、歴代No.1との対戦が非常に多かった選手です。
引退時には歴代20人のNo.1と対戦したとなっておりました。これはアガシと同数になります。

しかし、その後、ジョコビッチがNo.1になったことを見逃してはいけません。
サントーロはジョコビッチとも対戦しており、
この結果、総計21人のNo.1との対戦が行われたことになります。
アガシを抜いて歴代トップの数字に踊り出るのです。

いやー凄い。

で、ここで終わらないのがサントーロです。

本人はもちろんNo.1にはなっておらず、最高位が17位ですから
多く戦ったね、という名誉だけであるかと思われがちですが、
意外やそうでもないんです。

まずは全21人との対戦成績を御覧じろ。

vs コナーズ 1勝0敗
vs レンドル 0勝1敗
vs ビランデル 1勝0敗
vs エドバーグ 1勝3敗
vs ベッカー 1勝1敗
vs クーリエ 1勝2敗
vs サンプラス 3勝4敗
vs アガシ 3勝3敗
vs ムスター 4勝3敗
vs リオス 1勝3敗
vs モヤ 3勝1敗
vs カフェルニコフ 0勝6敗
vs ラフター 1勝1敗
vs サフィン 7勝2敗
vs クエルテン 1勝1敗
vs ヒューイット 2勝2敗
vs フェレーロ 2勝6敗
vs ロディック 1勝4敗
vs フェデラー 2勝9敗
vs ナダル 0勝1敗
vs ジョコビッチ 1勝1敗

総合 36勝54敗 勝率40.00%

生涯勝率 51.42%の選手にしては驚きの数字ではないですか?
相手は全てNo.1ですよ。
まあ若かりし頃とか最晩年とかもありはしますが。

しかも更に凄いのは、全21人のうち、
実に18人から勝利を上げているという点です。

20人との対戦を行っているアガシが19人から勝利をしていますが
それに次ぐ多さを誇っています。
次点のサンプラスは17人です。
サンプラスより多くのNo.1選手から勝利を収めているわけです。

勝ったことがないのはレンドル、カフェルニコフ、ナダルの3人です。
レンドルとナダルはサントーロとは時代の違う選手と言えます。
それぞれ1回だけ対戦していまして、サントーロは同じようなコメントを残しております。
両選手とも「自分にはパワフル過ぎた」ということです。
まだ若きサントーロの前と、最晩年のサントーロの前に
それぞれ現れた巨大な壁だったといったところでしょうか。

同世代との対戦では、サンプラス、アガシと互角に戦うという見事な戦績を残している一方で
カフェルニコフを大の苦手としていました。実に0勝6敗。
No.1キラー(それほどでもないか・・・)のサントーロとしては恐るべき大敗です。

カフェルニコフはサーブもボレーもよく、全体的に能力の高い選手ですが
あまり器用に様々なショットを打ち分けるタイプではなく、
どちらかと言えば只ひたすらガンガン打ち込んでくるスタイルが合う選手です。
同じようなタイプのフェレーロにも2勝6敗であるように、
柔でかわすサントーロにとっては、シンプルに強打を打ち込んでくる選手には分が悪かったようです。

一方でサフィンには7勝2敗と大勝しています。これまた面白いデータです。
単純にショットパワーだけでいけばサフィンもアガシも、
フェレーロやカフェルニコフに負けていないと思うのですが
何故、サフィンとアガシはOKでフェレーロとカフェルニコフはダメなんでしょうか。
この不思議さがたまりません。

まあサフィンとカフェルニコフも、これまでのデータ収集の歴史の中で
何度も不思議なデータを見せてくれているので、ある意味これはこれで正常といえましょうか。
サントーロの不思議さと相まって、読めない数値を叩き出してくれる
さすがの存在感を見せつけてくれているということでしょう。

さて、歴代25人のNo.1のうち、21人と対戦しているわけですが、
対戦したことがないのは、ニューカム、ナスターゼ、ボルグ、マッケンローの4人ということになります。
前3者はサントーロがデビューする前に引退しているので仕方ないですがマッケンローだけが惜しいです。
それよりも前に引退しているコナーズとは対戦しているので
巡り合わせによっては対戦もありえたかもしれません。

さて、今後ということで言えば、
サントーロはマレーとは2回対戦しておりデル・ポトロとも1回対戦しています。
もしもこの両者が将来No.1になることがあれば更に記録を伸ばすことになります。
2位アガシはどちらとも対戦しておりません。

ただ、さすがにディミトロフや錦織とはやっていないので
この辺りがサントーロの記録の最終ラインとなるでしょう。
あとはフェレールやバブリンカ等、現在の若手でない選手がNo.1になるかですね。


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  1. 2014/04/08(火) 13:49:26|
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