レンドル最強説&フェデラー最強説blog

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2017年、全米はナダルが優勝

ナダル、見事な優勝でした。大会通じて圧倒的だったと思います。
全試合でストレート勝ちを収めたわけではないのですが、どの試合もナダルが支配してたと言えます。
今大会、ナダルが失ったセットは全て第1セットでした。
そして第1セットを取られた後の、第2セット以降のプレーはどれも一方的でした。
つまり第1セットは一貫して様子見で、第2セット以降はどの試合も完全に自分のペースで戦っていたことになります。
スロースターターでなるナダルの面目躍如たる試合運びだったといえるのではないでしょうか。
ショットを見ていても明らかに調子は良かったと思わせます。
カナダやシンシナティではライン際の絶妙なウィナーなどほとんどありませんでした。
ベテランらしいコンディション調整の妙と言えるでしょう。
初めて決勝まで来たアンダーソンですが、この結果は止むを得なかったでしょう。
あれ以上どのようなプレーがあったかと思案しても結局は打つ手なしだったと思います。

ナダルは16個目のグランドスラム制覇となりました。
今年だけでも優勝2回、準優勝1回、そして4回戦が1回です。
全盛期には及びませんが、これまた見事な成績です。

アガシの一番良かった1999年がちょうど同じ結果ですし
ベッカーやクーリエの一番良かった年と比べてもそれより少し良いという具合です。
もっと言えばサンプラスですらこれと同等のグランドスラム結果を出したことはありません。
つまり全盛期でないはずのナダルが、歴代の偉大な王者の一番良いときと同じか
それ以上の成績を出してしまっているというのですからやばいです。

今年はフェデラーにもいい加減びっくりさせられましたが
全仏に出ていないのと、トータルで僅かに成績の良かったナダルの方がNo.1というのも結果として納得です。
今年のツアーはまだ終了していませんが、両者の年だったと言って全く問題ないでしょう。
ここから年末にかけてはフェデラー有利のコート種別になってきますのでランキング争いも見ものです。


今大会を少し振り返りましょう。
今回はここ最近で最も荒れた大会となりました。
多くのトップ選手の欠場に始まり、上位シードは次々と早期敗退、
かといってこれまでにしっかりと活躍を見せていたいぶし銀のベテランが存在感を見せるでもなく
また、期待の若手が代わりに躍進したわけでもありませんでした。
年齢や直前の調子に関係なく、誰が勝つかわからない状況下でのギャンブル的な勝ち上がりだったように感じます。
ナダルとフェデラーはもちろん例外ですが、デル・ポトロでも、
たまたま実績のある選手が勝ち上がったと言い換えることすらできると思うのです。

特に失望感の強かったのが若手連中です。ズベレフ、キリオス、ディミトロフ。
もちろん数年後にはトップになっている選手達だとわかっているのですが今回の不甲斐ない戦いはいけません。
特にズベレフはマスターズタイトル2つを引っ提げた上で、全仏全米早期敗退ですからね。
グランドスラムに弱いの?ということになってしまいます。まさかのリュビチッチ化ですか。
ここは来年是非とも克服しないといけません。
ルブレフ等、若手の活躍もありましたが、
大会前から注目されていてしかも結果を出した若手というのはシャポバロフくらいではなかったでしょうか。
この選手は逆転勝ちが多いのが特徴です。トップ100で最も若い選手ですが勝負慣れしている印象があります。
まだまだ雑なプレーが散見されますが、ショットにも動きにも勢いがありますので、今後は大いに楽しみです。

2017年はマレーとジョコビッチの2強でスタートしましたが、
終わってみればナダルとフェデラーがグランドスラムを支配した年でした。
去年の今頃、僅か1年前には2人は4強から完全に脱落したと思われていました。
1年で勢力図が移り変わる様も衝撃ですが、その移り変わり方もまた衝撃です。
去年の時点で、ナダルもフェデラーもあと一つでもグランドスラムを取れると思っていた人は
ほとんどいなかったんじゃないでしょうか。それがまさか2つずつ取ってしまうとは。
この両者が改めてテニス史上、最もとんでもない二人だということがわかります。

ただ、やはり下からの突き上げ不足は感じざるを得ません。
今年のグランドスラムの決勝の顔合わせを上げてみます。

・全豪 フェデラー vs ナダル
・全仏 ナダル vs バブリンカ
・全英 フェデラー vs チリッチ
・全米 ナダル vs アンダーソン

マレーとジョコビッチの名がないのはもちろん一大事なんですが
それでも結局、全米のアンダーソン以外、全員がグランドスラムタイトル保持者だったのです。
しかも一番若いチリッチでも今年29歳。他は全て30歳を超えています。
如何にナダルとフェデラーが異様であるとはいえ、若い選手たちもこれでは言い訳できません。
ナダル、フェデラー以外にだって勝ててないではないかと。
今年のグランドスラムで唯一フェデラーに土を付けたのはデル・ポトロ(今年29歳)ですし
ナダルを倒したのもフェデラー(今年36歳)とジル・ミュラー(同34歳)でした。
若手がこの調子ですから次の安定時代までは随分と時間が必要かもしれません。
もちろん突如の覚醒という可能性もありますからそうした不確かな要因に希望を寄せるのもありでしょうか。
なんだかいっそ今を新たなナダルとフェデラーによる安定時代と呼んでしまった方が早いような気もしますが。


今年のグランドスラムはナダルとフェデラーが2つを分け合う形となりました。
如何にも2強時代らしいタイトル分割です。
しかし、実はこの2つずつという状況、かなり珍しいのです。
過去に2強時代というのは多くありました。
しかし、グランドスラムを2人が半分に分け合ったという例は、
1967年、今からちょうど50年前に1回あったきり、長いテニスの歴史の中で2度目のことなのです。
実に年間グランドスラムよりも達成が少ないのです。

前回達成された1967年は、全豪と全仏をエマーソン、全英と全米をニューカムが取りました。
この年はオープン化前最後の年、すなわちグランドスラムがアマチュア選手のみで構成された最後の年でした。
翌年からグランドスラムはオープン化され、プロ選手もグランドスラムに出場することになりました。
そう、テニスの歴史が最も大きく動いた正にその時代なのです。

今年、テニス史上でもとんでもない2人による快挙が成し遂げられたことになります。
これは、来年からテニスの歴史が大きく動くという暗示なのかもしれません。
しかもちょうど50年を経て、という節目なわけですから、何か実に不思議なものを感じます。
これで結局リフレッシュ休暇から戻って来たジョコビッチとマレーが王座につくのでは笑ってしまいますけどね。

ナダルとフェデラーの新たな時代もまだ続いてほしいですが
グランドスラムに焦点を当てたこの極限の戦い方では、長く時代を形成するとは言えないでしょう。
本当にテニスの未来はどうなるんでしょうか。色々と考えさせられる大会でした。




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  1. 2017/09/11(月) 12:01:00|
  2. 2017年7月~9月
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:7
<<テニス選手の名前表記について in 2017 | ホーム | 2017年、全米決勝はナダルvsアンダーソン>>

コメント

ナダル、見事!!
さすがに全仏には劣るかもしれませんが、圧倒的だったと私も思います。
あのレベルのプレーをされると、今回のようにサーフェスがちょっと遅めのコートでは、かつてのジョコビッチしか競り合えないのでは?と思ってしまいます(たった1年で「かつてのジョコビッチ」となってしまっていることがびっくりですが)。

あと、今年に関して言えば、全豪は例年より球足が速いと言われてフェデラーが優勝。全米は例年より球足が遅いと言われてナダルが優勝。
全豪と全米との比較は単純にはできないところではありますが、やはり両選手のプレーの特長がそのまま結果となって表れているという見方もあるかと思います。


フェデラーとナダルが、タイトルを2つずつ取り合ったことが初という事実をWOWOWで聞いてびっくりしていましたが、まさかまさか歴史上1度しかない出来事だったとは!!!
単独でも偉大すぎるレジェンドたちは、今度は2人での記録も作っちゃおう!というわけですね…本当にあっぱれ。


来年のことを考えると、長期休養に入った主要選手(ジョコビッチ、マレー、バブリンカ、錦織、ラオニッチ)が全豪では16~32シードくらいに固まるとなると、ドローが…恐ろしいですね。。。
休養メンバーが若手の早期敗退を導くか、偉大なレジェンドたちの出鼻をくじくか、
今から楽しみです。
でもまずは、ツアーファイナルズでの黄金カードが素直に観たいなー。
  1. URL |
  2. 2017/09/11(月) 13:39:19 |
  3. karo #vF6dOJDI
  4. [ 編集]

若手が不甲斐ないのは分かりますが、キリオスはズベレフやディミトロフと違い明らかに怪我の影響があったので仕方ないのでは。
  1. URL |
  2. 2017/09/11(月) 14:36:04 |
  3. たかはし #-
  4. [ 編集]

若手の不甲斐なさというのは前哨戦の成績から考えても残念でしたねぇ。特にズベレフはグランドスラムに関してもっと勝っていってほしかったですね。ムラのあるタイプでもないですし、来年の課題ですね。

あと、せっかくズベレフに勝ったのだから、ボルナ・コリッチももう少し勝ってほしかったです。負けたのはアンダーソンだから、ある程度は仕方ないですが。あとは、コリッチはやはりチョリッチになっていくのでしょうか?個人的にチョリッチってチョリソーみたいで、なんかカッコ悪いんですよね。発音揺れというのは結局のところ響きのかっこよさというところじゃ駄目なものですかね?エドバーグなんかやっぱりエドベリよりかっこいいですからね。
  1. URL |
  2. 2017/09/11(月) 16:12:10 |
  3. おスミ #-
  4. [ 編集]

今年の全豪の後、こちらのブログ記事でも「二人のGS決勝進出はこれが最後かもしれない」
と書かれていましたが、まさか二人で二分することになると予想できた人は少ないでしょうね。

フェデラー時代以降、GSを二人で二冠ずつになったことはこれまで無いと思いましたが、
テニス史上でもそんなにレアなことだったんですね。
さすがの博識です。

ところで、これでナダルの全米優勝回数が3回と、ジョコビッチを抜きました。
以下、ざっとになりますが主要選手の全米での成績です。
(現時点でのWikipedia情報です)

※決勝成績は通算成績に含まれています
----------------------------------
●ナダル
通算成績:53勝10敗(勝率:84.1%)
決勝成績:3勝1敗(勝率:75%)

●ジョコビッチ
通算成績:63勝10敗(勝率:86.3%)
決勝成績:2勝5敗(勝率:28.5%)

●フェデラー
通算成績:82勝12敗(勝率:87.2%)
決勝成績:5勝2敗(勝率:71.4%)
----------------------------------

ナダルの勝負強さが際立っているというか、強い時にはとことん強いという感じでしょうか。
フェデラーはタイトルからは遠ざかっていますが、5連覇の時の貯金と安定した勝ち上がりで
勝率は現時点でも3者の中では1位となっています。
  1. URL |
  2. 2017/09/11(月) 18:41:18 |
  3. ラカン #KTFWzs4k
  4. [ 編集]

>karo様

グランドスラムで素晴らしい活躍を見せてくれた2人に更に求めてしまうのもどうかと思うのですがやはりファイナルでの対決が観たいですね。
ナダルは、ファイナル制覇が一度もありません。
フェデラー、ジョコビッチが持っていないゴールデンスラムがあるのに、ここがほぼ最後の砦になっています。
ナダル得意のコート種類でないだけにさすがにグランドスラムほどの気合いで向かってくれるかはわかりませんがそれを期待してしまいます。


>たかはし様

キリオス、確かにそうですね。ただ、今大会以外を考えても波は大きい選手ですし、何より身体能力に頼ったスタイルが怪我を増やしている気がします。
あの能力があればもっと効率的なプレーはできると思いますし、もしもそうなった時の力は相当なものだとも思うのですが。


>おスミ様

セルボ・クロアチア語ではどうも「C」はチの発音らしいのです。チリッチもそうですし、アンパイアのコールもそうなっていました。
伊達をデイトと読むのと同じようなもんで、やはり地元の発音に近づけるのがいいのかなと思っています。
ただ、全てがそうではないです。英語発音でまかり通っている例もありますし。
例に出していただいたスウェーデンは英語読みでまかり通っている感じですよね。
やっぱり、エドバーグ、ボルグでないと。これがエドベリ、ボリではどうにも。

そうは言ってもご提案の名前のカッコよさというのはありだと思います。
実際に同じスウェーデンでもビランデルはウィランダーと表記したくありませんんから。
レンドルも、今では帰化しているのでイヴァン・レンドルかイバン・レンドルであるべきなのかもしれませんが
ここはイワン・レンドルを譲るわけにはいきません。結局は書く人の裁量なんでしょうけど。

チョリッチに関しては、実際にそうとしか発音されていないようなので今後チョリッチで行こうかと思います。


>ラカン様

データありがとうございます。こうしてみると3人とも凄いですね。
この3人が凄いのは4大会全てで勝率80%を出している点です。
オープン化後だと、この3人以外に達成できた人は一人もいません。
もっとも3者ともに現役ですから最終的には下がってしまう可能性もなくはないですが
仮にそうだとしても80%前後をキープできるのは間違いないですからその凄さに変化はないでしょう。

今、3人の中ではやや存在が陰ってしまっているジョコビッチですが、何気に10年連続で準決勝に進出していたんですね。
コナーズの12年連続というのがありますが、それに次ぐ記録でした。
フェデラーもレンドルもアガシも、もちろんサンプラスやマッケンローも達成していなかった記録です。
その意味でも今年の欠場は残念でした。

  1. URL |
  2. 2017/09/12(火) 10:22:29 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

決勝前はケビンによもやもあるのでは!?と密かに期待していたのですが、なかったですね。
Au-sagaさんおっしゃる通り、圧倒的でした。
大会が進むほどにむしろ圧倒的になっていったイメージもあり、2週目にパフォーマンスをあげれるのがBig4の所以ですかね。


表記ゆれの件、昔WOWOWの録画放送で「フェデレ」と呼ばれていたのを思い出しました。
フェデラーの方が断然皇帝感がありますし、やっぱり響きって大事な気がします。笑
  1. URL |
  2. 2017/09/13(水) 06:52:13 |
  3. ふぁぶ #-
  4. [ 編集]

>ふぁぶ様

そうそう、フェデレでしたね。
ジョコビッチも、WOWOWは最初からジョコビッチだったと思いますがヨコビッチ表記もありました。
フェデレvsヨコビッチですよ。


  1. URL |
  2. 2017/09/25(月) 10:04:38 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

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