昨日の記事から更に更に派生です。今回動画はないですが。
昨日少しだけ名前が出てきたクレルクという選手について。
サイト本体の
更新履歴のほうもで触れていますが、
「レンドルvsエドバーグ」の中で、レンドルと10回以上対戦して勝ち越している選手として
エドバーグとクレルクの2人の名前を挙げていました。
しかし最新の情報ではレンドルvsクレルクの対戦は7勝7敗
ということになっていますのでこの部分の記述からクレルクの名前を削除しました。
(ATPの記録では他にレンドルの不戦勝が1つあるのですがこれは対戦に含みません)
サイト内での記述がなくなってしまったとはいえ、
クレルクは全く触れないには惜しい選手です。
そこで以下に簡単に取り上げてみたいと思います。

ホセ=ルイス・クレルク(Jose-Luis Clerc)
1958年生まれ、アルゼンチン出身。
ビラスに続く最初期の世界的なアルゼンチン選手です。
クレルクは影の名選手であり、クレー巧者の中のクレー巧者といえます。
活躍は地味で、全仏でも準決勝が最高なのですが、生涯成績は70.7%と非常に高く、
グランドスラムを取らなかった選手として最高の成績となっています。
これはクレー大会に限定して出場していたのも大きな要因の一つでしょう。
タイトルは25あり、1981年には28連勝という記録も樹立しています。
レンドルとの対戦では14戦のうち実に13戦がクレーコートでした。
唯一ハードで戦ったときはもちろんレンドルが勝っています。
マッケンローとの対戦成績も極めて特徴的です。
対戦成績は5勝5敗とこれまた大善戦だったのですが、
10戦のうち、カーペットで5戦、クレーで5戦となっており
カーペットでは1勝4敗、逆にクレーでは4勝1敗となっています。
むしろここまで来れば、逆に何故0勝5敗と5勝0敗でなかったのか
悔やまれさえするほどです。
他にはコナーズを3勝1敗と見事にリードしてるのですが
これも内容が明快で、クレーで2勝0敗という数字です。
クレー以外では1勝1敗なのですが、クレルクが勝った1勝というのは
コナーズが「6-4 6-2」とリードしたあとにリタイアしたというものでした。
一方で、ボルグには0勝4敗(うちクレー2戦)
ビラスには4勝10敗(14戦中13戦がクレー!勿論クレー以外の1戦はビラスの勝ち)
と、より強力なクレー巧者には歯が立たなかったようです。
アルゼンチンの同僚であるビラスは最強のNo.1にならなかった選手であり
クレルクが最強のグランドスラムを取らなかった選手ですから
アルゼンチン選手の特殊性を垣間見ることができます。
現在隆盛を極めているアルゼンチン勢ですが、
まだこの2人を凌駕する選手は現れていません。
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テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ
- 2007/03/01(木) 14:08:20|
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