レンドル最強説&フェデラー最強説blog

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1試合のサービスエース記録 by カルロビッチ

karlovic-1a.jpg
一体カルロビッチはどこへ行くのでしょうか。

先週の話になりますが、カルロビッチが1試合のサービスエース記録を作りました。
その数、実に「78本」。
相手はステパネクで、スコアは4セットまで全てタイブレーク、
最終セットが「16-14」というとんでもないものでした。

全てのサーブ記録がとられるようになったのは1991年からですので
それ以降の記録に限定されることになりますが、
これまでに45本以上が記録された例を列挙してみます。
(○×は勝敗です)

78本:×カルロビッチ vs ステパネク○ (2009年デ杯)
55本:×カルロビッチ vs ヒューイット○ (2009年全仏)
51本:×ヨアヒム・ヨハンソン vs アガシ○ (2005年全豪)
51本:×カルロビッチ vs ブラキアリ○ (2005年全英)
50本:○フェデラー vs ロディック× (2009年全英)
49本:×クライチェク vs カフェルニコフ○ (1999年全米)
48本:×ロセ× vs クレモン○ (2001年デ杯)
47本:×クエルテン vs ネスター○ (2003年デ杯)
47本:○ギレス・ミュラー vs フェリシアーノ・ロペス× (2009年全豪)
47本:○カルロビッチ vs ジェームス・ブレーク× (2009年デ杯)
46本:×イバニセビッチ× vs ノーマン○ (1997年全英)
46本:○フィリポーシス vs アガシ× (2003年全英)
46本:○カルロビッチ vs ツォンガ× (2009年全英)
45本:×グシオーネ vs ロクス○ (2007年全豪)

一応これ以外にも1955年全米での59本や
ウィンブルドン予選での54本などという記録が残っていますが
正式記録としては91年以降のトップツアーに絞った上掲表でいいと思います。

それにしても凄いですね。カルロビッチ率の高さ。
それも47本のブレーク戦以外全部負けているというのもある意味見事です。
カルロビッチは5セットマッチ勝敗が「1勝12敗」という選手ですから
これも自然のことと言えるのでしょうか。ブレーク戦が唯一5セットで勝った試合です。

しかし、カルロビッチ以外の選手でも
エース数を記録したほうが負けている例が多いのに気付きます。
今年のウィンブルドン決勝でのフェデラーの勝利が、
「最多サービスエース&勝利」記録だったわけですね。

また、リターン王であるアガシが、
エースを食らったほうの記録に2つも出ているのが印象的です。
同じく名前の出ているカフェルニコフやヒューイットも同様ですが、
リターンに自信のある選手はエースを食らってもへこたれない
強い精神力があるということなんでしょうか。

もう一つ、素晴らしいサーブを持っていたものの、
決してビッグサーバーといえば最初に指折られる選手ではなかった
クエルテンが47本を記録して上位に食い込んでいるのには注目です。

40本以上を複数回経験している選手は以下の6人です。

10回 カルロビッチ(1勝9敗:最大78本)
7回 イバニセビッチ(5勝2敗:最大46本)
3回 フィリポーシス(3勝0敗:最大46本)
2回 クライチェク(0勝2敗:最大49本)
2回 ロディック(1勝1敗:最大43本)
2回 アーサーズ(1勝1敗:最大41本)

もう、並々ならぬビッグサーバーだらけですね。

またフィリポーシスが1995年に44本を記録した試合があるのですが
これはなんと3セットマッチで行われたもので、
当然のことながら3セットマッチでの最多記録となっています。

1試合40本以上の記録を詳しく見ていくと、
まだまだ面白いデータがたくさん発掘できるのですが
少しカルロビッチから外れてしまうので、ここではこの辺までとしておきます。
いつかまた取り上げるかもしれません。

さて、カルロビッチに限定しても面白いデータはいくつもあります。
1試合最大エース数の上位2つをカルロビッチが記録しているわけですが
その2つがいずれもクレーコートというのは驚きの事実でしょう。

一般にクレーはエースが取りにくいコートのはずです。
何故カルロビッチはクレーで大量のエースを取っているのでしょうか?

1.カルロビッチにコート種別など関係ない。
2.クレーでは自然と試合が長くなるから。
  例えばカルロビッチがエースを取れずにリターンが返された場合、
  レシーブ側がポイントを取る確率が高まるので
  自然とカルロビッチがサーブを打つ回数も多くなる。
3.ボールやラケットの進化で今はクレーでもエースが取れる。
4.ボールが減速するクレーでは広角のサーブが有効になるので
  長身のカルロビッチにとってコースの幅が広がることになる。

思いつきで列挙してみました。
どれが合っていてどれが間違っているかは正直わかりませんが
こういった理由が考えられると思います。

ここでもう一つ、面白い情報があります。
カルロビッチは今年、公式戦で唯一、エースを一度も取らなかった試合というのを経験しているのです。
それがクレーコートでのモンフィス戦でした。
つまりカルロビッチが最もエースを取った試合も最もエースを取らなかった試合もクレーコートというわけで、
何だかんだで「1.カルロビッチにコート種別など関係ない」が結構正解に近いのかもしれませんね。

カルロビッチといえば他にも異様なまでのタイブレークの多さなど面白情報がありますが
ここではリターンを取り上げてみたいと思います。

カルロビッチといえばサーブ、これにばかり意識が行ってしまいますが、
カルロビッチは(当然のことながら)全ての試合でレシーブもするわけです。

ATPのデータを見てみましょう。
(データはこの記事がアップされる日のATPページ内のものです)
現在61人のレシーブデータが順位表になっております。
各ポイントでのカルロビッチの順位を見てみます。

相手1stサーブでのポイント取得率 :22%、61人中61位
相手2ndサーブでのポイント取得率 :43%、61人中60位
ブレークポイント取得率      :34%、61人中58位
レシーブゲーム取得率       :11%、61人中61位

もうね、凄い。スゴイの一言。
ブレークポイントで58位にまでランクを上げちゃっているのが
もったいなく感じてしまうほど圧倒的レシーブ力です。
これがあるからこその「カルロビッチ=タイブレーク」なんですね。

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テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ

  1. 2009/10/03(土) 01:25:47|
  2. 過去の記録
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8
<<2009年、上海マスターズ1000 | ホーム | 2009年、全米デル・ポトロ優勝>>

コメント

なんでこんな魅力的なんでしょうね・・・
そもそもカルロビッチは角度でエースを取る選手ですから、コートなんぞ関係ないのでしょうね。
それとレシーブ力・・・
一回自分も気になって、調べましたが、あまりにも残念で、ファンとしてはカルロビッチの名誉を考えてブログには載せれませんでした・・・
彼はストロークの練習しているのでしょうかね・・・?
  1. URL |
  2. 2009/10/03(土) 13:05:23 |
  3. kou34615 #-
  4. [ 編集]

不思議です

今年のウィンブルドンでフェデラーとの対戦の時、初めてカルロビッチの試合をみました。
ビッグサーバーで、エースの山をひたすら築いいてる選手との試合!というので楽しみにしてたんですが…確か試合前に練習風景が放送されていて、カルロビッチはひたすらサーブの練習をしていて「カルロビッチはサーブの練習より他のショットを練習をしたほうが良いのでは!?」と思いました。練習を見てると、本人もサーブ一本勝負しか考えてないのかなぁ~?なんて思わせる映像でした。
  1. URL |
  2. 2009/10/05(月) 01:23:50 |
  3. フェデラーfan #-
  4. [ 編集]

>kou34615様

お気持ちもわからなくもないですが、
ここは敢えて、ファンであればこそ取り上げるべきですよ。
カルロビッチがどれほど特徴的な選手なのか、興味を持ってる人も多いと思います。
なにせそれがカルロビッチですからね。

>フェデラーfan様

かつてどこかの記事でサンプラスとアガシの練習量を比較したことがあって
その時は確かサンプラスが6~7割程度がサーブ、アガシは3~4割程度がサーブでした。
それに当てはめればカルロビッチは9割位はサーブ練習なのかもしれませんね。

ストロークやボレーの練習を増やせば少しは強くなるかもしれませんが、
もうベテランとも言える年齢なので、スタイルは変えてこないでしょかね。
  1. URL |
  2. 2009/10/05(月) 14:42:32 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

> かつてどこかの記事でサンプラスとアガシの練習量を比較したことがあって
> その時は確かサンプラスが6~7割程度がサーブ、アガシは3~4割程度がサーブでした。
> それに当てはめればカルロビッチは9割位はサーブ練習なのかもしれませんね。

そう考えると、サーブの練習はほとんどしないというフェデラーは、やはり異質というかマネできない感じですね。↓参考URL
http://www.tennis-navi.jp/blog/kyoko_nagatsuka/tournament/006140.php

カルロビッチには、もうとことんこの道を究めてもらいたいですね。
サーブに近いフォームのスマッシュとかはどうなんでしょう?
  1. URL |
  2. 2009/10/05(月) 19:56:48 |
  3. 牧野高知 #pQfpZpjU
  4. [ 編集]

Au-sagaさま

  うーん、カルロビッチ恐るべし、ですね。

  しかし、カルロビッチのサービスのフォームを見ていつも思うのですが、同郷の先輩イワニセビッチばりのオープンスタンスの構えまではいいんですが、上体のひねりを生み出さず、トスを上げてそのまま肩から先だけの力で「チョンッ」と打っているように見えます。スイングもそんなに速いという感じはしませんし。
  それでも、あれだけのデカイ体ですし、実際とんでもない威力のサーブになっているので、彼にはああいう打ち方でも問題ないのでしょう。
  もし、カルロビッチがマッケンローやサンプラスやロディックらのように下半身のためや上体のひねりを最大限発揮させるようなフォームだとしたら、一体どのくらいまでスピードが出るのか見てみたいです。

  ちなみに、カルロビッチも公式サイト(しかも音付き)を持っていてビックリ!
  1. URL |
  2. 2009/10/06(火) 01:32:59 |
  3. ロナウジーニョロニョロ #m2SnQX12
  4. [ 編集]

>牧野高知様

フェデラーも凄いですね。こういうのは何か特殊能力なのかもしれません。
サーブに関しては練習のし過ぎと言うことはない、
などと言われもしますがそういう常識は当てはまらないんですね。

かつてはエドバーグもトーナメント中の練習はほとんどしなかったことを思い出しました。
その昔、ジャパンオープンの練習を観たことがありますが、
レンドルとチャンが、これが練習かと思えるほどガンガンに打ち合っていたのに比べて
エドバーグはさらっと流してあっという間に帰っていったのを思い出します。


>ロナウジーニョロニョロ様

たしかにカルロビッチのフォームは綺麗でも模範的でもないですね。
あそこまで行くと逆にあの打ち方がベストなんでしょうか。
よく基本に忠実にするとパフォーマンスが落ちてしまうというような例もありますが
カルロビッチのサーブもその一つなのかもしれません。

願わくば、2000年位に戻って
カルロビッチのプレーに徹底的な修正を加えて
改めてツアーに参加させてみたいところですね。
  1. URL |
  2. 2009/10/06(火) 11:46:29 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

面白いですね

イロイロな情報ありがとうございます。
自分の持ち味を活かした練習をする選手が多いんですね。
フェデラーのサーブの練習をしないというのには本当に驚きですね。
  1. URL |
  2. 2009/10/06(火) 16:27:34 |
  3. フェデラーfan #-
  4. [ 編集]

>フェデラーfan様

いつも書き込みありがとうございます。
私もマニアックなデータを追いかけるのは楽しいのですが、
最近はその分普通のニュースに疎くなってきてしまいました。

現在上海で行われている大会にフェデラーとマレーが出ていないと知ったのは
既に1回戦が終わってからという体たらくです。
この辺、なるべく漏れがないように情報を拾っていかないといけないですね。
  1. URL |
  2. 2009/10/15(木) 09:55:15 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

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