昨日の記事でサービスエースの数を取り上げましたが今日はその続きです。
《1試合毎のサービスエース数》
No | 名前 | 1試合平均 |
1 | カルロビッチ | 20.7本 |
2 | デリッチ | 15.9本 |
3 | アイズナー | 14.5本 |
4 | グシオーネ | 13.7本 |
5 | ロディック | 12.5本 |
6 | リュビチッチ | 11.6本 |
7 | クエリー | 11.5本 |
8 | ミュラー | 11.4本 |
9 | フィッシュ | 11.0本 |
10 | ツォンガ | 10.3本 |
いつものメンバーですね。さすがのビッグサーバーばかりが揃っています。
もう特にここでのコメントは必要ないでしょう。
一方で欄外の数字でいくつか目の行くものがありました。
例えば、かつてはビッグサーバーの代名詞として名前が挙げられていた
ゴンザレス(8.3本)やデント(8.1本)が意外と数字を延ばしておらず、
その一方でフェデラー(9.4本)やハース(9.1本)など、
決してビッグサーブを武器にしていたわけではないベテラン選手たちが
より大きな数字を獲得しているのが目立ちます。
サーブのスタイルというか技術的なものが
時代と共に移り変わっているということになるのでしょうか。
その一方で、表中のリュビチッチ(11.6本)やサフィン(9.9本)など
ベテランといえども昔と変わらぬ数字を見せている選手もおります。
(カルロビッチ、ロディックは言わずもがなですね)
この辺りの移り変わりに注目してみるのも面白いかもしれません。
ATPのページには100人のデータが載っているのですが、下から3番目、98位にナダル(2.9本)がいます。
エースを狙わないというスタイルが数字としても明確ですね。
参考までに、ジョコビッチは62位(5.4本)、マレーは33位(7.5本)、デル・ポトロは26位(8.1本)でした。
《1stサーブのポイント獲得率》
No | 名前 | 1試合平均 |
1 | カルロビッチ | 85% |
2 | ツォンガ | 80% |
3 | フェデラー | 79% |
4 | クエリー | 79% |
5 | ロディック | 79% |
ほぼ納得のメンバーでしょう。
ツォンガが2位が健闘といえます。
1位のカルロビッチは2位に5%もの差をつけています。
2位以下はずっと1%の刻みでデータが続いているので
カルロビッチのデータは相変わらず突出していることになります。
やはりここでも昨日の記事で書いたエース狙い仮説が活きています。
もっとも、一昨年は90%くらい行っていたような気もするのですが。
また表にはしていませんが2ndサーブのポイント獲得率では
上からナダル、フェデラー、ロディック(いずれも57%)の順になっています。
カルロビッチは54%で15位ですが、今年の1stサーブ主導の仮説からみれば
このくらいの数字でちょうどいいと思います。
《1stサーブ時のリターンポイント獲得率》
No | 名前 | 1試合平均 |
1 | マレー | 35% |
2 | ダビデンコ | 35% |
3 | ナダル | 34% |
4 | モナコ | 34% |
5 | ジョコビッチ | 33% |
6 | チリッチ | 33% |
《2ndサーブ時のリターンポイント獲得率》
No | 名前 | 1試合平均 |
1 | ナダル | 35% |
2 | マレー | 35% |
3 | フェレール | 34% |
4 | ジョコビッチ | 34% |
5 | ダビデンコ | 33% |
《リターンゲーム獲得率》
No | 名前 | 1試合平均 |
1 | ナダル | 34% |
2 | マレー | 34% |
3 | ジョコビッチ | 32% |
4 | ダビデンコ | 32% |
5 | フェレール | 32% |
駆け足になりますがリターンのステータスも見てみます。
ナダル、ダビデンコ、フェレールあたりはここ数年お馴染みのメンバーです。
今年はマレーが特に高い数字を獲得しました。
デル・ポトロとベルダスコも、表には入っていませんが全てトップ10に入っています。
すなわち、今年のランキングトップ8のうち実に6人までがサーブよりもリターンで
高いステータスを示している選手であるというのが面白いところです。
ナダル、ジョコビッチ、マレー、デル・ポトロ、ダビデンコがリターン型の選手、
フェデラーとロディックのみがサーブ型の選手と言うことになります。
フェデラーは3つのデータのいずれも15位前後でトップ10には入りませんでした。
またロディックに関しては53位、35位、48位と驚きの低い数字に留まっています。
リターンの統計は全57人ですからロディックの数値の低さはかなり印象的です。
もちろん、全57人中
57位、56位、57位のカルロビッチ、
56位、55位、56位のアイズナー
の両名は更に抜きん出て印象的なわけですが。
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テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ
- 2009/11/19(木) 14:56:51|
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