レンドル最強説&フェデラー最強説blog

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ウィンブルドンでの両手打ちバックハンドベスト4

今回も派生記事です。

これまでのコメント欄の書き込み等から、ウィンブルドンの長い歴史の中で、
ベスト4の4人全員が両手打ちであった例は一度もないということが判明しております。

それについてもう少し掘り下げてみました。

ベスト4に限らずウィンブルドンでは決勝であっても
両手打ちの選手同士だったということは殆どありません。
130年以上の歴史の中で過去に4回だけです。

・1977年 ボルグvsコナーズ
・1978年 ボルグvsコナーズ
・1992年 アガシvsイバニセビッチ
・2002年 ヒューイットvsナルバンディアン

もっとも両手打ちの選手が歴史の表舞台に登場するのは
コナーズ、ボルグが最初といって良いので
事実上両手打ち論議自体は70年代以降のことと考えて問題はないのでしょうが。

bromwich-1a.jpg segura-1a.jpg
話はそれますが一応両手打ちのほぼ最初のトップ選手は
第二次大戦前後に活躍したオーストラリアのブロムウィッチと
エクアドル(後にアメリカ)のパンチョ・セグラになると思います。

ただし、この二人は少し変わっています。
まずブロムウィッチは、サーブは右手で打つのですがストロークになると左利きになります。
フォアは片手打ちでバックは両手打ちでした。
またパンチョ・セグラはサーブは普通ですがストロークでは
フォアのみが両手打ちでバックは片手打ちというスタイルでした。
しかも右手の両手打ちフォアでは、逆手でグリップを握るので
実質左の両手打ちバックの打ち方になっていました。
両手打ちとはいえどちらも現在の観点からは随分とイメージが違っているのが面白いところです。

因みに彼らがグランドスラム決勝で戦ったことはありませんので
両手打ち同士が決勝で当たったのは
70年代のコナーズvsボルグが最初ということになるでしょう。

さて、話を戻します。
70年代以降、両手打ちの選手が増えるに伴い、
グランドスラムでは両手打ち同士の決勝や
両手打ち4人がベスト4ということも増えてきました。
2000年を超えると両手打ちの方が圧倒的に数が多くなりますから
これも極めて自然なことであると言えるのです。
しかし、ウィンブルドンでだけはなかなかそうはいきません。

もちろん、90年代のサンプラス、そして現在はフェデラーがその
存在感をアピールしているのが最大の理由ですが
それ以外でも他のGSに比べて片手打ちの選手が活躍する機会は多くなっています。

ただ今後はまた少し違ってくるかもしれません。
フェデラーがウィンブルドンで決勝に、そしてベスト4に残らなくなるような時が来ると
史上初の全選手が両手打ちのベスト4という快挙が達成されることになるのかもしれません。

fed-04.jpg
さて、フェデラーのGS決勝での傾向を調べてみました。
フェデラーはこれまで22回グランドスラム決勝に進出していますが
相手選手が片手打ちであったことは2度しかありません。
2003年ウィンブルドンのフィリポーシス戦と
2007年全豪のF・ゴンザレス戦です。
2000年代のテニス界はほとんどが両手打ちで占められていて
ただ一人フェデラーが奮起しているというのを表しています。

sampras-9a.jpg
次に90年代を見てみましょう。
18回決勝に進出しているサンプラスはその内5回が片手打ちとの対戦でした。
フェデラーに比べると少し割合は多くなっていますが
それでも両手打ちの方が多いというのがわかります。
既に90年代から両手打ちの台頭は始まっていたということになります。

agassi-6a.jpg
因みにアガシを見てみますと、
15回決勝に進出しているのですが、内8回が片手打ちです。
半数以上が片手ですので意外と片手打ちが頑張っているなと思わせるのですが、
実際にはそのうち5回がサンプラスです。
フェデラーと同じくサンプラスただ一人が頑張っていたということであり
時代的に片手打ちが優位であったという事にはならないと思います。

lendl-back3a.jpg
さて、80年代に行きます。
レンドルは19回決勝に進出していますがうち8回が片手打ちが相手です。
サンプラスよりは多くなっていますが、
半分以上は片手打ちであろうと思っていたので
これは少々意外な結果でした。
メンバーを見てみるとコナーズ、ビランデル、メチージュなどがいて
なるほど既に80年代から両手打ちも頑張っていたんだなというのがわかります。

edberg-6a.jpg becker-5a.jpg wilander-4a.jpg
因みに80年代のその他の選手を見ると、エドバーグは11回中6回が片手、
ベッカーは10回中9回、ビランデルは11回中11回が片手という結果になりました。
エドバーグが少し多いですが、90年代に入ってから3回クーリエですし
またベッカーが1回のみ片手が相手ではないですが、
これは最晩年の96年全豪、チャンが相手の時ですから
80年代全体で見れば片手打ちが優勢であったと見ていいでしょう。

McEnroe-6a.jpg
もっと前になると、マッケンローは11回中5回が片手です。
6回の両手の内、4回がボルグ、2回がコナーズですので
この辺は両手と片手の勢力図云々というよりも
ボルグ、コナーズの特殊性が目立ということになろうかと思います。

borg-4a.jpg connors-1a.jpg
70年代では
ボルグは16回中12回が片手です。両手の4回はいずれもコナーズ。
コナーズも15回中11回が片手で、両手の4回はいずれもボルグ。
お互いの対戦のみが両手同士の決勝となっているのであり
両手打ちを片手打ちの立場は今とは完全に逆ということが言えます。
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テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ

  1. 2010/06/16(水) 17:26:23|
  2. 雑記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

詳細な記事をありがとうございます。

重ねての質問で申し訳ないのですが、グランドスラムでの決勝でのサーフェイスごとの片手バックハンドの比率が気になります。

よろしくお願いします
  1. URL |
  2. 2010/06/16(水) 22:19:52 |
  3. マックスサフィン #-
  4. [ 編集]

フェデラー本当に不調なのであまり遠くはないかもしれませんね。

そのときその中にナダルは入っているのでしょうか・・・。

ワールドカップでスイスがスペインを破りました。

これはフェデラーがナダルを倒すというお告げ・・・・?

メール送ったのでよろしくお願いします
  1. URL |
  2. 2010/06/17(木) 00:57:00 |
  3. 2R #3DQr1K8I
  4. [ 編集]

タイトルなしで記事をアップしてしまっていたようでした。
見栄えが変でしたので直しました。失礼しました。

>マックスサフィン様

私もこの記事を書いているとき、
途中から、選手ごとではなく、
大会ごとや年代ごとの方が傾向がわかりやすいよなあ、
と思っていました。
書き始めてしまった記事なのでそのまま書きましたが
せっかくなので大会ごとや年代ごとの傾向もちょっと調べてみます。

>2R様

なるほど、言われてみればフェデラーのスイスがナダルのスペインに勝ったわけですね。
ただ、まだこちらはグループリーグの初戦ですから
フェデラーvsナダルというよりもバブリンカvsベルダスコ位とも言えるかもしれません。


余談ですが、昔の更新履歴を見て4年前の自分の書き込みつけたのですが
その時も全仏&ウィンブルドン&W杯で寝不足だみたいなことを書いていました。

私はどちらも好きなのですがどちらかと言えば4年前はテニス、
8年前はサッカーのほうが興味の比重が大きかったかもしれません。
  1. URL |
  2. 2010/06/17(木) 10:27:59 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

FIFAランキングではスペインが2位、スイスが24位ですので今週のランキングで行けば1位のナダルと23位のワウリンカでしょうか?

実際起こったらこれぞ番狂わせ!
なのですが。。。。

さてウィンブルドン決勝に限って表題の件を調べてみましたが、73年以前はおそらく両手打ち選手は皆無ではないかと考え省略

1974~79
片手打ち ○‐× 両手打ち 1回(75) 
 ※アッシュ対コナーズ
両手打ち ○‐× 片手打ち 3回(74・76・79)
 ※コナーズ対ローズウォール、ボルグ対ナスターゼ、ボルグ対タナー
両手打ち ○‐× 両手打ち 2回(77・78)
 ※ボルグ対コナーズ2回

1980~89
片手打ち ○‐× 両手打ち 2回(81・84)
 ※マッケンロー対ボルグ、マッケンロー対コナーズ
両手打ち ○‐× 片手打ち 2回(80・82)
 ※ボルグ対マッケンロー、コナーズ対マッケンロー
片手打ち ○‐× 片手打ち 6回(83・85・86・87・88・89)
 ※マッケンロー対ルイス、ベッカー対カレン、ベッカー対レンドル、キャッシュ対レンドル、エドベリ対ベッカー、ベッカー対エドベリ

1990~99
片手打ち ○‐× 両手打ち 5回(93・94・96・98・99)
 ※サンプラスvsクーリエ・サンプラスvsイバニセビッチ2回
  クライチェクvsワシントン・サンプラスvsアガシ
片手打ち ○‐× 片手打ち 4回(90・91・95・97)
 ※エドベリvsベッカー・シュティヒvsベッカー
  サンプラスvsベッカー・サンプラスvsピオリーン
両手打ち ○‐× 両手打ち 1回(92)
 ※アガシvsイバニセビッチ

2000~09
片手打ち ○‐× 両手打ち 5回(04・05・06・07・09)
 ※フェデラーvsナダル2回・フェデラーvsロディック3回
両手打ち ○‐× 片手打ち 2回(01・08)
 ※ナダルvsフェデラー・イバニセビッチvsラフター
片手打ち ○‐× 片手打ち 2回(00・03)
 ※サンプラスvsラフター・フェデラーvsフィリプーシス
両手打ち ○‐× 両手打ち 1回(02)
 ※ヒューイットvsナルバンディアン

80年代以前については、数人調べきれない選手がいましたが、管理人様の書き込みをもとに判断しています。というか結局ほぼ全員片手打ちってことになりましたが・・・w
  1. URL |
  2. 2010/06/17(木) 11:23:52 |
  3. 2R #3DQr1K8I
  4. [ 編集]

興味深く読ませていただきました。私も3年前に両手打ちに変えました。応用範囲が広いとやっと感じること出来ています。また拝見します。
  1. URL |
  2. 2010/06/21(月) 08:48:49 |
  3. takumi #-
  4. [ 編集]

両手打ちの弱点は遠い球と低い球といわれますが
最近では遠い球はフットワークでカバーできると判断されているようですし、
低い球についても多くの選手は本当にうまく処理するようになりました。
球やコートも平均化されていますし、ラケットの進化も相まって
今では片手の長所がなくなってきているとすら言われる場合があるようですね。

因みに私の場合はずっと片手打ちです。
どうしても両手打ちは馴染まみませんでした。
理論的にどちらが有利という以前に得手不得手はどうしようも無い部分ですね。
  1. URL |
  2. 2010/06/21(月) 13:23:28 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

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