レンドル最強説&フェデラー最強説blog

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フェデラーのネットプレー in 2011

federer-4a.jpg
前記事のコメント欄で
アナコーンコーチによるフェデラーのネットプレー見直し論について触れられたので
もう少し掘り下げて最近のフェデラーのネットプレーを調査してみました。

下の表は最近2年間のグランドスラムにおけるフェデラーのネットアプローチの数を表したものです。
全試合の総ポイント数のうちネットアプローチの数が占める割合を算出しています。

年度大会名総ポイントNetポイントネット確率
2009全仏164820212.26%
2009全英156522514.38%
2009全米160425115.65%
2010全豪133120215.18%
2010全仏92111011.94%
2010全英113416314.37%
2010全米116317414.96%
2011全豪119123819.98%

ご覧のとおり数字の上で明らかな変化が生まれています。
今年の全豪ではネットアプローチの率が大幅に増えているのです。
それまで14%~15%だった確率が今大会は20%近くにまで上がっています。

もう少し試合の詳細を見ていくとまた別の面白いデータも取れます。
特に印象的なのは直近2大会のジョコビッチ戦のデータです。
2010年全米では17.68%(55/311)でしたが、
2011年全豪では11.30%(26/230)でした。

全体で言えばネットアプローチが増えているはずの今年の全豪で、
ジョコビッチ戦だけは逆に少ない数字しか出ていないのです。
これは、ジョコビッチのストロークに終始支配され、
フェデラーが意図したプレーができなかったという見方もできると思いますし、
あるいは強敵なので改善中のネットの多用は控えたということなのかもしれません。

しかしいずれにしろ、
今回の全豪では、あまりネットが取れなかったこのジョコビッチ戦があったにも関わらず
大きく数字が増えているわけですから、
フェデラーのプレーに確実なスタイルの変化があったとみて間違いはなさそうです。

データ自体はあくまでも数字でしかなく、
選手やコーチの意図までを表すものではありませんが
一つの客観的な視点からのアプローチとして説得力を持ち得ます。

アナコーンがフェデラーのコーチになったのは去年の全米前です。
就任後すぐの全米ではまだプレーの改善に着手するには至らなかったものの
少しずつ変化を遂げてきて、全豪で一つの形になったということなのでしょうか。
あるいはまだ変化の途上なのかもれません。

少なくともアナコーンのネットプレーへの発言と
フェデラーのプレーデータとは確実にリンクしています。
今後フェデラーはネットの多用を推し進めるのでしょうか。


さて、参考までに他のトップ3の今年全豪におけるネットアプローチ率も調べてみました。
皆さんどのような数字になる思いますか?

名前総ポイントNetポイントネット確率
ジョコビッチ121212610.40%
マレー132414110.65%
ナダル7658310.85%

なんと全員ほぼ一緒です。敢えて言えばナダルが一番多いのです。
もちろんこれをもって3選手のネットあり方を語るまでには至らないとは思いますが
一つのデータとして面白い数字がとれたと言えるのではないでしょうか。

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テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ

  1. 2011/02/17(木) 14:54:50|
  2. 過去の記録
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:11
<<フェデラーのネットプレー in 2011 part2 | ホーム | 2011年、全豪はジョコビッチの優勝>>

コメント

僕もフェデラーの活路はネットにあると思います。

というよりも、もうストローク戦では厳しい、という印象です。
すでに体力的にはもうピークをとうに過ぎており、技術的にも片手バックの最高峰に位置していると思われ、
今後若いナダル、ジョコ、マレーらに対しては不利になっていきこそすれ、有利に転じることは無いと思います。
さらにその下の若い世代も延びてきていますし。

今の上位陣の中でフェデラーのネットプレーの技術は頭一つ抜けていると思います。
今後はそれをどう生かすかに尽きるような気がします。
ネットの使い方も、仕上げのボレーだけではなく、ネットプレーそのもので勝負をかけるポイントを増やし、
ハイリスクハイリターンなテニスにしていかざるを得ない状況になっていくでしょう。
  1. URL |
  2. 2011/02/17(木) 17:00:15 |
  3. ベッカーファン #-
  4. [ 編集]

少し話が逸れてしまうのですが、2000年代最強のストローカーは誰なのでしょうか。

一般的にはフェデラーという事になるのでしょうが、そうも言えなくもありません。

と言うのも、フェデラーは2003年まではネットプレーヤーでした。70年代のボルグ、80年代のレンドル、90年代のアガシは若い時からストローカーでした。フェデラー程大きくプレースタイルを変化させていないということです。

ストローカーである ナダルやマレーに負け越してるのも、不安要素です。(でもヒューイット、フェレーロを始め、同世代のストローカーには勝ち越していて、ビッグサーバーのロディックを圧倒していますからアガシと同様に考えても良いかもしれません。)

こんな訳で、私はフェデラーが最強のストローカーという意見には疑問を覚えていました。勿論、フェデラーが最強のオールラウンダーという意見には賛成ですが…

しかし、このデータをみて、なんだかんだフェデラーもストロークを拠り所にしているのかなと考えるようになりました。

長くなってすみません。管理人さんや皆さんはどうお考えですか?
  1. URL |
  2. 2011/02/18(金) 13:28:27 |
  3. マックスサフィン #-
  4. [ 編集]

>ベッカーファン様

ストロークのスピードアップがもたらした結果だと思うのですが
最近のボレーは本当に最後に仕留めるだけのショットになっていますね。

フェデラーは2007年に、一時ほとんど使わなくなっていた
ネットプレーをまた少し使い出したことがありました。
その時は組み立てというよりも読みで一気にネットに詰めてしまうという形でした。
全豪でゴンザレスを見事倒したときはこれが大当たりでしたが
その後何度か対戦したナダルに通じませんでした。
ウィンブルドンでは一応勝ちはしましたが最終的にはストローク戦であり、
結局その後ネット自体あまり使わなくなってしまったのではなかったかと記憶します。

ネットプレーが途絶えて久しい昨今、その復権を望みたいところであり
フェデラーこそがその第一人者である点は私も同感ですし
正にご指摘のように、決めるだけのショットとしてではなく
ネットに出ていくタイミングや、そのための繋ぎのショットを磨いていくことが
更に重要になっていく気がします。

2007年当時に試みた方法ではやはり足りないと思います。
そのための改善の一歩が今回の全豪であったとするならば
今後のプレーを観るのも楽しみなような気がしますね。


>マックスサフィン様

2000年代最強のストローカーについてですが
私はやはりフェデラーで良いのではないかと思います。

このような話は消去法になることが多いので
絶対でない部分があるのはやむを得ないところですが。

例えばナダルのほうが強いという見方もできます。
これも一理あって否定することはできません。
しかし直接対決ではそうであっても2000年代を支配していたのは
フェデラーの方だと言って良いと思います。

また、2003年までストローカーではなかったという
プレースタイルについてですが、
これも、結局2004年以降は最強のストローカーであったわけで
評価を揺るがすほどではないのではないかと思います。

例えばボルグは、最初に全仏を取った74年以降が
最強ストローカーとしての評価に値する時期となります。
同じくレンドルも、最初に全仏を取った84年以降が
最強ストローカーとしての評価時期になるはずです。

フェデラーはボルグ、レンドルと違い、
確かにそれまではストローカーではなかったわけですが
それでも2004年以降は紛れもなく最強ストローカーであり
評価時期としてはボルグ、レンドルと奇妙に共通しています。

「それ以前は最強ストローカーではなかった」と
「それ以前は最強ではなくストローカーでもなかった」という
違いこそありますが、最強になってからの判断と考えれば
その称号を与えるにふさわしい選手なのではないでしょうか。

もちろん、その違いがフェデラーという選手の特殊性をも
同時に感じさせる部分であることも間違いないでしょう。
  1. URL |
  2. 2011/02/18(金) 14:47:54 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

こんばんは。

メンフィスの大会の準々決勝で、ロディックvsヒューイットが実現しました。

ともに1位経験者の両者ですが、ロディックは第1シード、ヒューイットはノーシードとして大会に臨んでいます。
ヒューイットは初戦で第7シードのイェンスンを破っています。

また、サンホセ決勝に続いて今大会初戦でもベルダスコを破っていたラオニクが、シュティエパネックを破ってベスト8進出を決めました。
そしてラオニクはこの試合で38本のサービスエースを決め、これは3セットマッチとしては歴代5位だそうです。

準々決勝では、初戦で第8シードのアンダーソン、2回戦でブレークを破ったケンドリックと対戦します。
  1. URL |
  2. 2011/02/18(金) 20:21:16 |
  3. 2R #3DQr1K8I
  4. [ 編集]

素人意見ですが、体力がなくなったからネットプレーに移行というのもどうかと思いますね。
ネットプレーはポイントは短くなるかもしれませんが、結構体力使いますよ。

選手寿命が長い選手は結構ストローカーに多い気がしますが、認識違いでしょうか。

あと、フェデラーに最強のストローカーなんて肩書きはいらないと思います。
フェデラーの場合、ストロークで負けても総合力で勝てばいいんです。
サンプラスみたいに最強のオールラウンダーでいいでしょう。
  1. URL |
  2. 2011/02/18(金) 22:20:58 |
  3. ロジャーファン #-
  4. [ 編集]

アツいですね

皆様の意見、アツいですね♪

私からも。

フェデラーは2006年まで天下無双の強さでした。しかし、07からは陰りが見え始めました。とは言え、グランドスラムでは相変わらずの強さを発揮していました。
しかし最近思うのですが、フェデラーはグランドスラムで勝ちたい気持ちはあるが、勝ち続けていくプレーをする上で個人的な考えだけでは行き詰まり、コーチを付けたかった。理由は当時グランドスラム勝利数1位サンプラスを追っていたから。フェデラーは自分の衰えを感じながらも勝利するために模索し続け、たどり着いたのがサンプラスの元コーチ、アナコーン氏だと思っています。ネットプレーも体力を使うとは思いますが、フェデラーにとっては容易だと思います。

というのも全て憶測に過ぎません。
しかし、憶測も一興ですね。
ド素人の憶測ですが(笑)

  1. URL |
  2. 2011/02/19(土) 00:30:16 |
  3. Mr.N #-
  4. [ 編集]

こんにちは
いつも楽しく読んでいます。コメントするのは初めてです。

ポール・アナコーンの現役時代について私自身は何の記憶も知識もないのですが、ブラッド・ギルバートがWinning uglyの中でこう書いています。
I'd see Paul Annacone always try to come to the net on a big point and make a note of it.
ライバルの癖を見抜くギルバート氏の眼力は確かだと思うので、「重要なポイントはネットで奪い取る」のがアナコーン氏のプレイスタイルだったのでしょう。
とすれば彼が(以前に比べて重要なポイントを取り損なうことの増えてきた)フェデラーに対し、ネットプレーをもっと積極的に使うようアドバイスするのはとても自然なことだと思います。

それが功を奏するかどうか、今後が楽しみですね。
私は(自分でプレーするときも観戦するときも)ネットプレーが大好きなので、サーブとストローク中心の現代テニスを少々さみしく感じています。
フェデラーがネットプレーを多用して1位に返り咲き、ウィンブルドンも制覇し、ネットプレーが再認識されるきっかけになって欲しいなぁ、と個人的にはそう思っています。
  1. URL |
  2. 2011/02/20(日) 12:12:29 |
  3. suzuki #-
  4. [ 編集]

数字、ありがとうございます!

管理人様、ネット確率の数字、ありがとうございます!!!

試合直後に、ネットトライ数とポイントになった数の比率は目にしますが、こういうネットポイントの数字を見たのは初めてです。そして、今回の全豪は明らかに一段とびぬけているんですね。この方向転換によって、ぜひ、活路を見出してほしいです。

最強のストローカー論議、みなさまのご意見、おもしろいです!私自身はフェデラーを最強のストローカーだと思っています。ただ、「ゴリゴリと相手を押し切る」というよりは、ボールの緩急、コース、角度(水平+垂直)、回転の微調整、相手の意表を突く選球、相手へどれだけプレッシャーをかけられるか、そしてそれらの組み合わせ方の総合点において、です。

ストローカー議論からは離れますが、前に、ロディックが彼に関してこんなことを言っていました。「ロジャーのコートカバー力は(ほかの選手に比べて)大きく評価されていないようだけど、間違っちゃいけない。彼は必死に走っているように見えないのに、いつもどこにでもいる。」必死には見えないのにすごいというのが、彼の恐いところなのではないでしょうか。これは彼のサーブにもストロークにも言える気がします。

ナダルやマレーとの対戦成績とジョコビッチとの対戦成績があまりに違うことに関しては、得意不得意よりも、彼らの調子がよくなった時期に関係があるのではないかと思っています。つまり、ナダルは早々にランキング2位になったのに、ハードや芝ではなかなか決勝に進出せず、絶頂期のフェデラーと対戦する機会が少なかった。(対戦の54%がクレー)逆にマレーは上り調子になった時に、フェデラーの絶不調期が重なった。(2008年の対戦が28%(ジョコビッチは15%))フェデラーファンの偏ったっ味方かもしれません。(笑)
  1. URL |
  2. 2011/02/20(日) 21:56:50 |
  3. かめ #-
  4. [ 編集]

4強の対戦

>かめさん

こんばんは。
ナダルの場合ですが、芝は実質シーズン唯一の対戦機会といえるウィンブルドン(前哨戦は両者出場大会が違うので)で2005年、2009年を除いてしっかり決勝まできているので、なかなか決勝に進出せずというのは不適切ではないでしょうか。
まあ芝の試合が極端に少ないので単純比較はできませんが・・・

ハードに関しては自分も同意です。

その結果としてクレーでの対戦が突出して多いためにここまで開いてしまったと見ていいと思います。
逆に早くから1位と2位という関係になりながら、ここまでクレーの対戦が多いというのがむしろ全盛期のフェデラーの凄まじさを物語っていると思います。勝率で言えばフェデラーはクレーをもっとも苦手としているはずですから、そこで何度も決勝に進んでいるという事実が、フェデラーの強さを明確に物語っているはずです。
ナダルにクレーで2勝していることもそうでしょう。
まあこれに関してはクレーナダルの恐ろしさをより引き立てる結果にもなるんですが(クレーナダルから唯一3勝(3敗)してるガウディオはおそらく全盛期に入る前の勝利ですから、全盛期以降ではフェデラーが唯一の複数勝利のはず)。

ジョコビッチvsナダルにしてもやっぱりクレーが1番多いですし、ナダルの対戦成績は大抵クレーで稼いでます。マレーに限っては、マレー自身がクレーで勝てないのでランキング的にクレーでナダルと当たるまでなかなか勝ち残れないこともあり、クレーでの対戦はわずか2度となっています。
ナダルが大きく勝ち越してるんですが、妙にナダルが負けているイメージがあります。


ジョコビッチvsフェデラーは・・・最近ようやくジョコビッチが互角に戦えるようになった印象が強いです。不調の2008年でさえフェデラーが勝ち越しています(ただし不調の時期を2009年マドリッドまでとすればジョコビッチが1つ勝ち越し)。
強いて言うならハードでの対戦が非常に多いですね。USでの4年連続の対戦もうなずけます。


マレーに関してはフェデラーの全盛期の終了と入れ替わりに台頭してきたのが、成績のいい最大の理由だと思います。
成績を見るとご指摘の通りフェデラーの不調の時期にかなり白星を稼いでいますね。
8勝の内少なくとも5勝まではそうと言えそうです。でも2006年に1つ勝ってるのはすごいですね。
ただグランドスラム決勝で勝てないあたりは、フェデラーのしぶとさと同時に良くも悪くもこれがマレーかと思わせるところもありますね。ナダル戦にしてもグランドスラム通算では2勝3敗と健闘していながら、マレーにとって最重要といえる地元ウィンブルドンでは2敗です(まあナダルがハードが苦手なせいもあるんですが)。
  1. URL |
  2. 2011/02/20(日) 23:23:17 |
  3. 2R #3DQr1K8I
  4. [ 編集]

対戦成績 + 新星?

>2R様

コメント、ありがとうございます!対戦成績というのは、いろいろな要素を加味して見ないと、いけないんですね。ただ単純に「勝ち越しているから強い」とはいいきれないんですね。


話は変わりますが、デルポトロ以来の新星登場でしょうか?ラオニッチ。サンノゼで優勝、メンフィスで準優勝。ベルダスコをどちらの試合でも破り、ロディック戦も大接戦へ。年頭150位くらいだったランキングは全豪後、94->84->59->37と大躍進。まだ20歳。新しい風を巻き起こしそうですね。
  1. URL |
  2. 2011/02/21(月) 17:04:54 |
  3. かめ #-
  4. [ 編集]

皆様、多くのコメントありがとうございます。

簡単なコメント返しのつもりが両が多くなってしまったので再度別記事としてアップしました。

>かめ様

ラオニッチ、注目ですかね。
もういい加減新星が出てきてくれないとと思いますからねえ。

  1. URL |
  2. 2011/02/22(火) 10:00:39 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

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