レンドル最強説&フェデラー最強説blog

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錦織圭と松岡修造

nishikori-1a.jpg
上海マスターズ後の発表で錦織圭が30位にランクされました。
これまでの最高位であった松岡修造の46位を抜いて日本人歴代最高位になっています。
凄いです。おめでとうございます。
錦織は現在21歳(今年22歳)と若い選手です。
まだまだ伸びることが期待されるのでさらなる更新もあり得ます。

錦織は怪我に泣いてきた選手です。しかし今年は地道に大会出場を重ねてきています。
その結果がしっかり出たのだと言えます。

錦織が常に目標としてきたのが松岡の46位ですが、
この、これまでの最高位である46位はどのようにして出されたのでしょうか。
今ではむしろタレントとしてのほうが有名になっていますが
テニス選手としての松岡修造を振り返ってみましょう。

matsuoka-1a.jpg
松岡の46位というランキングは1992年に記録されました。
この年、4月に松岡はソウルでATPツアー初優勝を飾りました。これは松岡唯一のツアー優勝です。
その次の大会は全仏になりますが、
そこでは2回戦でコルダと当たりフルセットの熱戦の末敗れてしまいました。
しかし勝ったコルダはそのまま勝ち進み、この年全仏準優勝者となりました。
その次のクイーンズは松岡ベストの大会といえます。
イバニセビッチやエドバーグを倒して決勝にまで進出しました。
エドバーグはこの時ランキング2位、全盛期の真っ只中ですから
今で言えばクレーでナダルを下すようなものだといえるでしょう。
またイバニセビッチもこの直後のウィンブルドンで準優勝を飾るのです。
まかり間違えば松岡も凄い結果出したかもしれなかったのです。
そのウィンブルドンでは1回戦でワシントンと当たりこれをストレートで下しています。
ワシントンは4年後にはウィンブルドンで準優勝になる選手です。
つまりこの時の松岡はウィンブルドンファイナリストとも互角に戦える力があったと言えます。

松岡大活躍のこの年は1967年生まれの松岡が25歳になる年でした。
またも登場しました、当サイトの主張の一つ「25歳ピーク説」です。
松岡は正にこれに当てはまったことになります。
一般に松岡の好記録といえば1995年のウィンブルドンベスト8というのが上げられます。
たしかに大きな結果といえばそれなんですが、この年は100位前後を行き来していましたし
1992年ほどビッグネームを倒したわけではないので全盛期といえば92年の方になるのではないかと思います。
3年の差ですがこの3年というのは25歳ピークを過ぎた選手には結構大きいです。
松岡と同じ年齢のベッカーが翌96年の全豪で復活の優勝を果たしますが
松岡のウィンブルドンベスト8もそれに似て、キャリア終盤の選手が一花咲かせた大会だといえるでしょうか。
その象徴ともいえる事件がその年の全米で発生します。
松岡は1回戦でコルダとの激戦を戦いますが(またもコルダ!)、
試合の途中で足が痙攣してコート内に倒れこんでしまいます。
当時痙攣は怪我と認められなかったためメディカルタイムアウトが取れず、結局棄権することになりました。
この事件がきっかけで怪我についてのレギュレーションが見直され、いわゆる修造ルールが作られました。
いまでこそ新しいルールを作ったというエピソードとして取り上げられますが
松岡の体に既に相当の負荷がかかっていたのだということを示す一件であったとも思います。

錦織もそうですが松岡も怪我と戦った選手でした。
サテライトなども含めて要所で試合に出ていますがコンスタントに出続けていたとは言えません。
松岡もそうだったと信じていますが、怪我の克服さえできれば錦織も更に上の活躍が望めるのではないでしょうか。

さて、簡単に両者を比較してみます。

まずタイトル数ですが、現在は共に1で引き分けです。準優勝の数で言えば2回と1回で松岡が多いです。

ランキングは既に紹介したとおり46位と30位で錦織が既に上回っています。

生涯成績は松岡が145勝163敗、錦織が58勝52敗です。
もちろんキャリアは松岡のほうが長いですが勝率は錦織が上回っています。

グランドスラム最高位は松岡のウィンブルドンのベスト8錦織が全米がベスト16で松岡がリード。

大物に勝利した経験で言うと、錦織もフェレールやツォンガがありますが
松岡には前述のイバニセビッチやエドバーグの他、91年にはサンプラスにも勝っています。
サンプラスはまだNo.1就任前でしたが既に全米優勝は経験していました。
ここは松岡が一歩リードしているでしょうか。

松岡は、最も尊敬する選手であった7歳上のレンドルには3度の挑戦で一度も勝てませんでした。
錦織にとっては8歳上のフェデラーが丁度それに当たるでしょうか。
まだ一度も実現していないですが、フェデラーの残りキャリアを考えても
早いうちに一度は対戦を見てみたいところです。

因みに賞金総額は松岡が111万ドル、錦織が115万ドルで既に錦織が上回っています。
しかしこれは時代の違いがあるので直接の比較にはならないでしょう。

こうして見てみるとなかなか面白い互角の勝負をしているように感じます。
ただ、錦織には一つの大きなアドバンテージがあります。

まだ若いという点です。

これからキャリアを重ねていくであろうからという単純な意味でもそうなんですが、
当サイトで再三登場する25歳ピーク説を錦織にも当てはめるとするならば
その絶頂期は3年後に訪れることになります。
すなわちまだまだこれから強くなる選手なわけで、単純にキャリアを重ねるというだけでなく、
より大きな結果が考えられます。これは楽しみですね。

ただ、気がかりもあります。どんな説にも例外があるからです。
25歳ピーク説が当てはまらない選手も数少ないながらいます。
トップ選手で言えばクーリエ、ヒューイットです。
両者ともに筋力をフルに使うプレースタイルで体を酷使し、
25歳を迎えずして全盛期が終了してしまいました。
錦織のスタイルはと言うと、気になることにこの両者に少し似ています。

もちろんアガシやムスターのように肉体改造を行い、
25歳を過ぎてから全盛期を迎えるという例もあります。
まあアガシの場合は25歳もピークだったし、
その後にももう一回ピークが来たという言い方のほうがいいかもしれませんが。

そんなわけで錦織が今後どうなっていくかは勿論わかりませんが
3年後やそしてそれ以降にも大活躍をしてくれるような、
そんな選手になって欲しいとそう願っています。

松岡以外の日本人選手も少し取り上げて見たいと思います。
今回は長くなったのでここまでですが次記事に続きます。

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テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ

  1. 2011/10/28(金) 18:04:26|
  2. 雑記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
<<錦織圭と佐藤次郎 | ホーム | 2011年、上海マスターズはマレーが優勝>>

コメント

スミマセン!いきなり粗探しするみたいになりますが、錦織は全米ベスト16が最高だと思います。


錦織、やってくれましたね。現在31位、日本人選手がそんな高みにいるのは快挙ですね!

今の錦織は2008年と比べるとずいぶんサーブがマシになってるなぁ・・・という印象です。実際サービスゲームの内容も上がっているはず。一方でマレーとの対戦では露骨にサーブの差が出たのもまた事実。コンスタントに200キロを打ってくるトップの世界ではまだサーブが弱いというのがウィークポイントではある気がします。

松岡の場合は当時の水準としてはサーブがそれなりに強かったことや、サーブ&ボレー全盛だった時代にマッチしたのが活躍の理由でしょうか?それに90年代は上位すら割と混沌とした時代だったと思いますし。まぁ松岡は練習前のアップに1時間半もかけたり誰よりも遅くまで練習したりと努力の虫だったというエピソードもあるくらいなので、努力の賜物とも言えるかもしれませんね。錦織に当時の松岡くらいのサーブ力があれば・・・なんてまた妄想が始まりそうです。

錦織はいつピークを迎えるのか・・・私はやはりヒューイットの末路(?)になりそうな気がして怖いです。というより錦織の場合はボールを潰すセンスに明らかに身体が付いて行っていないように思います。錦織が欧米人なら、180センチくらいでももっとパワーが出せるのでしょうが、日本人は骨格が弱いですからね・・・。
  1. URL |
  2. 2011/10/28(金) 20:45:14 |
  3. TOTO #-
  4. [ 編集]

 三年前から錦織は体を大きくしないとダメと言われながら、体重を大きくしてないのは、アジリティとの兼ね合いなんでしょうかね。
 
  1. URL |
  2. 2011/10/28(金) 22:02:13 |
  3. #-
  4. [ 編集]

Au-sagaさま

 確かに凄いことには違いないですが、自分としては、30位くらいでおめでとう、とはとても言いたくないですね。「ここまで来るのに時間がかかったな」と松岡さんも言ってましたが、その通りで、やっと30位か、という印象です。錦織にはもっともっと上位を狙っていって、最終的には10位以内を数年キープしてもらいたいですね。そのぐらい出来ると思う、と言うか思いたいです!そのぐらいしないと認めたくないですね。
 しかし、フェレールごとき(フェレールには失礼!)にあっさり雪辱を許すようでは、まだまだだなあという感じがします。トップ10に入るような選手が持つ迫力というか勢いがあまり感じられないんですよね。
 また、錦織にはもっと知性を感じさせるようなプレーも期待したいですが、見た限りさほど目を引くようなプレーをしていないように映ります。ギルバートは何を教えているのかな?という気にもなります。

 ところで、ムスターですが、ウィーンの大会で1回戦負けし、現役復帰計画を断念しました。個人的な理由(家族)でウィーンの大会を最後にする、と同大会前に表明していたようです。しかし、来年以降チャンピオンズツアーには出場するかもしれないとのことです。
  1. URL |
  2. 2011/10/29(土) 01:46:23 |
  3. ロナウジーニョロニョロ #m2SnQX12
  4. [ 編集]

皆様コメントありがとうございます。

修正点のご指摘ありがとうございました。記事の方修正しました。
他にも誤字などがあったので修正しました。
見直してるつもりなのですが、長文記事だと誤変換が出てきてしまいます。
まだあるかもしれません。お目汚し失礼します。

さて錦織ですが、賞賛もあり不満あり、
その将来には期待もあるし不安もあるといったところでしょうか。
まだまだその真価が発揮されている選手とは言えませんし、
このまま未完の大器で終わってほしくもないです。
いずれにしろ今後が楽しみですし、コンスタントに活躍して欲しいと思います。
  1. URL |
  2. 2011/10/30(日) 00:52:37 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

松岡と錦織くん。
大好物な二人を取り上げてくれて、ありがとうございます!
錦織くんは最近のコンスタントな活躍が嬉しいですが、ビッグネームを倒す馬力は松岡にまだ分がある気がします。
確実さと一発喰らわす馬力は相反要素ですが、錦織くんにはテニスファンとして期待せずにはいられません!
松岡の、マッチポイントからの逆転負けはいくつか記憶してますが、シュティヒやらクライチェクやら勝ってれば、彼のキャリアも違ってたでしょうね!
  1. URL |
  2. 2011/10/30(日) 23:03:05 |
  3. たなぽん #-
  4. [ 編集]

松岡は上位選手相手の惜しい試合が何度もあるんですよね。
ただ時代が時代なだけに、松岡と同じスタイルで同じレベルの選手が何人もいて
それが幸にも不幸にも作用したといえるのではないかと思います。
もしも錦織に松岡のサーブがあったら、とか
当時の松岡に錦織のストロークがあったら
などといういつもの変な妄想が出てしまいます。
  1. URL |
  2. 2011/10/31(月) 11:13:40 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

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