レンドル最強説&フェデラー最強説blog

【レンドル最強説】の雑記部分をブログ化しました。右のリンクから本体へも是非どうぞ。

オリンピックに向けて:その1 過去のグランドスラム以外のウィンブルドン大会

いよいよ来週がオリンピックです。
一年で2回もウィンブルドンで大会が開催されるなどというのは
当然のことながら極めて珍しいことです。
我々は歴史上の貴重な証人となるのです。

その貴重な年2回のウィンブルドン開催ですが、
過去を遡ると1908年のオリンピックで実現したことがあります。
ロンドンオリンピックはその後1948年にも開催されていますが
その時はテニスがオリンピック種目から外れていたため、
1908年がこれまで唯一のウィンブルドンでのオリンピック大会ということになります。

また、オリンピックを外れた場合を見てみますと、
こちらもただ一度だけ実現したことがあります。
今回の記事ではその大会を取り上げてみたいと思います。

オープン化前年の1967年1月にウィンブルドンプロという大会が開催されました。
優勝賞金は3万5千ドルで当時としては前例のない史上最高額の大会となりました。

当時は1ドル=360円の固定相場でしたので日本円に換算すると1260万円となります。
イギリスの大会なので日本の基準を当てはめてしまうのは正しくないですが、
当時と今の日本の大卒初任給を比較すると約8倍の違いがありますので
それを物価の差としてそのまま算出しますと、今日の基準では9800万以上、
約1億円の大会だったということになります。

今年のウィンブルドンが約1億4千万円ですが、ドローは128で毎年開催される最大規模の大会です。
一方このウィンブルドンプロは、ドローが僅か8で、しかも一度だけの大会であったわけですから、
破格の条件だったことがわかります。

僅か8名とはいえ、年末ファイナルに匹敵する超豪華な選手が揃いました。

《初戦の組み合わせ「スコア」》
・レーバーvsストール「6-4 6-2」
・ヒメノvsラルストン「6-1 6-2」
・ローズウォールvsブッフホルツ「5-7 6-2 6-3」
・ホードvsゴンザレス「3-6 11-9 8-6」

シード順のアナウンスはないのですが、
恐らく、レーバー、ローズウォール、ヒメノ、ホードという順であったと思います。

初戦からホードvsゴンザレスなんて美味しすぎます。
白熱のスコアです。凄いです。

ストールとラルストンはこの年プロになったばかりで、
もしかしたらこれが最初のプロ大会だったかもしれません。
それぞれ前年の全米と全仏のチャンピオンでしたから
鳴り物入りでのプロデビューとなったのではないでしょうか。
ただし初戦の相手がレーバーとヒメノですからね。
さすがに相手が悪かったというのもあって、
いずれもストレートで瞬殺されてしまいました。

初戦はいずれもシード選手が勝った形となりました。
続く準決勝の組み合わせと結果は以下のとおりです。
・レーバーvsヒメノ「6-3 6-4」
・ローズウォールvsホード「6-2 6-3」

メンバーとしては当時最強の4人が勝ち上がったのですが
どちらの対戦も相性が明確な組み合わせであり、結果としては簡単にストレートで決着しました。
ホードはこの時期ローズウォールにほとんど勝てませんでしたし、ヒメノもレーバーを苦手としていました。
しかしヒメノはローズウォールとは対戦成績がほぼ互角でしたので
組み合わせが変わっていればどうなるかわからなかったというのもあるでしょう。

決勝のみは5セットマッチで行われました。
・レーバーvsローズウォール「6-2 6-2 12-10」

最初の2セットの簡単さが残念ですが、最後のセットは激戦となりました。
ローズウォールはレーバーと互角に戦える当時唯一の選手でしたが
負けるときはあっさりというのも結構あったようです。
なんとなくサンプラスvsアガシをイメージさせます。

この大会はもう何回か行われる可能性もありましたが、翌年のオープン化により、
別途プロ大会を催す必要もなくなったために一度だけの大会となったのでした。
この取り組みがオープン化に繋がったのは間違いありません。

現在はグランドスラム=最高峰の大会という当たり前の図式がありますが
このような紆余曲折を経た結果として培われていったものなのです。

なおこの大会はイギリス国営放送のBBCでカラー放送されたということです。
どこかにビデオが残っていないでしょうか。

スポンサーサイト

テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ

  1. 2012/07/24(火) 11:27:57|
  2. 過去の記録
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5
<<オリンピックに向けて:その2 ドロー発表 | ホーム | ニューボールズを振り返る>>

コメント

そういえば過去のロンドンオリンピックのときにテニスがインドア部門とアウトドア部門に分けて行われ、アウトドア部門がウィンブルドンで行われたという書き込みがなかったでしょうか?
  1. URL |
  2. 2012/07/25(水) 16:08:45 |
  3. 2R #2mo2qD.Q
  4. [ 編集]

もうすぐ始まりますね。

いつも楽しく読ませていただいています。
今回の記事の試合、どこかにないかしらんとネット上をうろうろしていました所、ウィンブルドンを含め古い記録映像などが多くあるサイトに当たりました。2~3分のニュース映像などが多いようですが、こちらは8分ほどの「Tennis "Greats" 1900-1952」という記録映画。
ttp://www.britishpathe.com/video/tennis-greats/query/Wimbledon
管理人様にもなかなか興味深いのではないでしょうか。この中で両手打ちの選手がunusuallと紹介されていました。50年後はどうなっているのでしょうね?

オリンピックがこんなに楽しみだった時はありません。
こちらの記事も皆さんのコメントも楽しみにしています。
  1. URL |
  2. 2012/07/25(水) 18:32:47 |
  3. ruka #-
  4. [ 編集]

>2R様

情報ありがとうございます。
1908年がウィンブルドンで開催されていたようですね。大変失礼しました。
ウィンブルドンプロ開催の時の新聞記事を読んで、「史上初」
という書き方がされていたのそう書いたのですが、
プロトーナメントが初ということだったようですね。
記事の方修正しました。

>ruka様

これはこれは貴重な情報をありがとうございます。
じっくり拝見させて頂きます。
50年後に片手打ちがunusuallになってないといいですが。
  1. URL |
  2. 2012/07/25(水) 18:34:56 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

オリンピックドロー

でましたね。日本人の一回戦はシングルス、ダブルスともにみな厳しい相手になりましたね。正直なところ全員一回戦負けの可能性すらあります。そうなるとランキングしか見ていないマスコミが勝手に盛り下げてくれそうで・・・是非まずは日本選手全員、一回戦突破を目指して欲しいです。

ジョコビッチ、マレーは厳しいドローになっています。フェデラーは一見楽そうですが、かつてウィンブルドンで2セットダウンに追い込まれた相手達がすぐそばにいるので、楽観視できません。

オリンピックのドローは同国人同士が初戦から潰し合わない様に配慮されるので、結構偏りがでますよね。マレーは初戦がバブリンカ・・・最初から試練です。
  1. URL |
  2. 2012/07/27(金) 09:51:04 |
  3. Black Prince #-
  4. [ 編集]

>Black Prince様

確かに、日本人が全員初戦敗退だったらテニスのテの字も取り上げてくれないかもしれませんね。
オリンピックは大きなお祭りですが、分野も広いため興味の薄い競技は取り上げてもらえません。
テニスって微妙な立ち位置ですから、やはりなんとしても選手たちには活躍してもらいたいところです。
  1. URL |
  2. 2012/07/27(金) 16:06:04 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://ausaga.blog71.fc2.com/tb.php/742-9864c682
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

Au-Saga

Author:Au-Saga

本体へのリンク

男子テニスデータ検証サイト
【レンドル最強説】
【更新履歴】
【ATP】

ブログ内検索

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

FC2カウンター