レンドル最強説&フェデラー最強説blog

【レンドル最強説】の雑記部分をブログ化しました。右のリンクから本体へも是非どうぞ。

2012年のグランドスラムタイトル考察

去年(2012年)はグランドスラムをトップ4で分け合いました。
4人でタイトルを分け合うのは2003年以降のことでした。

これまでも4人でグランドスラムを分け合う例はありましたが
それがトップ4によるものであったことは何度あったのか、
少し興味があったので調べてみました。

結果は以下のとおりでした。

1991年
 1 エドバーグ(全米)25歳
 2 クーリエ(全仏)21歳
 3 ベッカー(全豪)24歳
 4 シュティッヒ(全英)23歳

2003年
 1 ロディック(全米)21歳
 2 フェデラー(全英)22歳
 3 フェレーロ(全仏)23歳
 4 アガシ(全豪)33歳

2012年
 1 ジョコビッチ(全豪)25歳
 2 フェデラー(全英)31歳
 3 マレー(全米)25歳
 4 ナダル(全仏)26歳

※年齢はいずれも年度末時点

全3回です。
約10年毎にこのパターンが訪れていることになります。

80年代初頭と70年代初頭には例がありませんが、
80年代の中頃までは全豪の規模が小さく、
4大大会とはいえポイントにも偏りがありましたので、
このパターンに当てはまらないというのは納得できる結果です。

しかし、グランドスラム優勝というのは
当然のことながら獲得ポイントが多いわけですから、
普通に4人でわけ合えばそれがトップ4になるかと思いきやそうでもないんですね。
わずかの3回というのは少々意外でした。

ではこれら3つの年を見ていきましょう。

いずれも1強時代が崩れた後である点で共通していますが
構成する4名の傾向に弱冠の違いがあります。

まず1991年ですが、レンドル時代が終わった後に当たります。
構成される4名はいずれもピークに迫った選手たちです。年齢もいい感じです。
この中から次の最強選手が生まれても良かったのですが
実際にはそうはならず、サンプラスが時代を作りました。

テニス界の流れを俯瞰した場合、この年のランキングで意識を向けるべきは、
上位4人よりも5位のレンドルと6位のサンプラスの方かもしれません。
前年にはレンドルが3位、次年にはサンプラスが3位で、
更にその前年にはレンドルが1位、翌々年にはサンプラスが1位でした。
正に時代の狭間における実力者たちのせめぎあいといった年だったわけですね。

続いて2003年です。
これはサンプラス時代終焉後に当たります。
若手と、アガシという大ベテランで構成されています。
1991年とは違い、この時ピーク(25歳前後)の選手が見当たりません。
これはサンプラスとアガシが、中途半端に頭角を現してきた選手たちを
これでもかと叩き潰していった結果でしょうね。全く悪い人たちです。

さて、この年のトップ4構成員のうちではやはりアガシが例外的な存在です。
基本的に若い選手たちで構成されているというのが正しい見方なのでしょう。
ただ、本来あるべき名前が見当たりません。
そう、レイトン・ヒューイットです。この年はトップ10にも入っていません。

ヒューイットは前年と前々年にNo.1になっていて、
この翌年には3位にまで復活してきていますから
かなり限定的にこの年だけランクを落としていたことになります。
もしも怪我なく健在であったならば、アガシを追いやって
若手だけで構成するトップ4になっていたかもしれません。

最後に2012年ですが、
これはもちろんフェデラー時代の終焉によって訪れたとの見方ができます。
しかし、そのフェデラーが2位という異例の事態になっているのも事実です。
確かにフェデラー時代は終焉し、その後のナダルとの2強時代も終了し
新しい時代に切り替わる時期に入っているとの見解も間違いではないのですが
ナダルも4位にいるという状態から、単に時代の切れ目、
という言い方を使うことにはためらいがあります。
歴史上でもかなり特異な年だったといえそうです。
そしてその状態は2013年の今も続いています。

上掲のそれぞれの年のトップ4の平均年齢を見てみましょう。

1991年、23.25歳
2003年、24.75歳
2012年、26.75歳

2歳ほどじわじわと上がってきているのがわかります。
2003年にはアガシという特殊なな存在があったわけで
トップ10で平均を出したらもっと下がるかもしれません。

2012年の4人は、2008年からなんと5年連続で同じメンバーのトップ4を形成しています。
こんなことはもちろんランキング制度発足後初めてのことです。
というより、トップ4が前年と同じメンバーであったことは
1983年-85年にかけて、3年連続でマッケンロー、レンドル、コナーズ、ビランデル
というのがあったのみで、これ以外では2年連続ですら例がありません。

今年も4人でグランドスラムを分け合うようなことがあれば
これまたかなりの特殊な年になりそうです。
今年、グランドスラムの複数獲得が達成されるか否かは
ジョコビッチ次第といえそうです。

意外とマレーがやるかな、いや、やんないかな。

というわけで、グランドスラムをトップ4で分け合う年というのを見てみました。
約10年毎のサイクルが認められ、それぞれの時代の傾向といったものは感じられましたが
統一された規則性というものは見つけられませんでした。正直偶然っぽいという思いです。
ただこの10年サイクルが存在しているのも事実で、今後も発生するのかどうか。
10年後にもこのサイトが運営されていて、私が覚えていたら、
というかなり限定された条件にはなりますが
また機会があれば取り上げてみたいと思います。

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テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ

  1. 2013/04/24(水) 17:17:43|
  2. 過去の記録
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10
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コメント

グランドスラム4大会ですべて優勝者が違うといえば2002年がWB以外はベテラン選手が勝ちその選手たちが年末10位以内に入らないという珍しい年がありましたね、あの年のコスタの優勝は当時どういう風に捕らえられていたのでしょうか?当時を知らないものですのでよろしければ誰か思い出話的なものでいいので教えてくれないでしょうか?
  1. URL |
  2. 2013/04/25(木) 02:07:17 |
  3. ロデックファン #-
  4. [ 編集]

>ロデックファン様

2002年ですね、懐かしいです。

あの時はグランドスラムでは誰が勝つかわからない状態だったので、
優勝候補はいましたが、結局のところ大会が進んでみないと
なんとも言えないという状態だったと記憶しています。

その中で、全仏の優勝候補筆頭はなんといってもクエルテンでした。
コスタはそのクエルテンを下していますので、
その時の「コスタがやりおった」感は今でも覚えています。
まあ、厳密には「クエルテンがやらかした感」だったかもしれません。

じゃあ、このままコスタが優勝するか、というと、もちろんそうは捉えられてはおらず
準決勝でコレチャと当たった時もコレチャのほうが優勝に近いのではないかと考えられていました。

また、当時はヒューイット、サフィン、フェレーロといったニューボールズがいました。
中でもフェレーロは次代のクレーキングと目されていて、決勝に出てきた時には
遂にフェレーロの時代が来たか、という雰囲気さえありました。
私も前年のヒューイットの全米制覇があったので、
まあフェレーロの勝ちだろう、時代は動くぞ、と思っていました。
最後の最後までコスタは優勝候補を打ち破っていったことになります。

大会前の寸評などであれば、誰が勝つかわからないグランドスラムだし、
コスタはクレー巧者なので優勝の資格充分、と言われていたた可能性もありますが
その勝ちあがりは予想外の出来事であったと言っていいと思います。

クエルテンからフェレーロへとクレーの時代は流れていくだろう、
だから今後しばらくは二人がクレーコートを引っ張っていくはずだ
と考えられていた中でしたので、この時のコスタの優勝は
クレーとは一筋縄ではいかないんだということを示した優勝でした。

これがあったために、翌年フェレーロが優勝した時には、
え、本命の優勝でいいの?と思ったくらいです。

因みにこの時フェデラーも第8シードで出ていましたが初戦で敗退していました。
フェデラーがグランドスラム初戦で敗退するなんてそんな時代があったんですね。
  1. URL |
  2. 2013/04/25(木) 12:08:39 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

こういう記事は大好物です(*´∀`*)
話しがかわりますが、長期政権を築くのはレンドル→サンプラス→フェデラーときました。
つぎも管理人さんの推察からすると片手バックの選手だから(笑)、誰?
ディミトロフですよね!
年齢もフェデラーと10歳違いですし、サンプラスとフェデラーも確かそうでしたね。
これについても是非考察お願いいたします!
  1. URL |
  2. 2013/04/26(金) 08:48:06 |
  3. ぽん #-
  4. [ 編集]

おもしろい記事です!

読み応えのある内容でした。特に1991年のレンドルとサンプラスの見事な対称は美しささえ感じちゃいました。
ぜひ10年後もサイトを続けていて欲しいです。そしてこういう読み応えのある俯瞰記事を今後も提供し続けて欲しいです。

P.S. フェデラーの年齢ですが、現在31歳なので昨年末も31歳かと。
  1. URL |
  2. 2013/04/26(金) 08:57:04 |
  3. かめ #k0H9quHE
  4. [ 編集]

>ぽん様

なるほど、ディミトロフですね。
片手打ちのホープですから世間も無視できない存在になってきています。

このところマスターズ1000に3大会続けて出ていて
それぞれジョコビッチ、マレー、ナダルの順に敗れていますから
トップと当たる所まで来る選手になっていると言えます。

ただ、個人的には少しパンチが弱いかなと思っています。
もうすぐ22歳ですから、もうかなりの実績があってもおかしくないのですが
現在28位、去年の年末すなわち21歳の年終了時点でのランクは48位でした。

過去の選手と比較してみますと、10年前のフェデラーは6位でしたし、
その10歳上のサンプラスは1992年に3位でした。
更にそれより11歳年上のレンドルは1981年には2位、
ついでにその8歳上のコナーズは1973年に3位ということで
時代を作った選手たちの21歳終了時点を目の当たりにすると見劣りしてしまいます。

ただ、近年はピーク年齢が上がってきている傾向にありますし
(今だけなのか、今後そうなっていくのかはまだ判明していませんが)
ディミトロフも正にこれからの選手、という存在だと思います。
今年、来年あたりはマスターズ1000やグランドスラムで
暴れ頃といえるのではないでしょうか。
プレースタイル共々期待はしたいところですけど活躍してくれるでしょうか。


>かめ様

ありがとうございます。
ほぼ自己満足のような記事なのですが、喜んでいただけてとても嬉しいです。
私もできるならひたすらこういう記事を書いていたいところですけど
なかなか時間と気力とが合致しませんでして。
またちょこちょことかけるときに書いていきたいと思います。

10年後まで続けた暁にはタイトルも変わってますかね。
「レンドル最強説&フェデラー最強説&ディミトロフ最強説」
長い!

フェデラーの年齢のご指摘もありがとうございました。
記事の方修正しました。
  1. URL |
  2. 2013/04/26(金) 11:07:16 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

余談ですが2003年は全豪でシュットラーが優勝していたら4人全員が初優勝者になりランキングトップ4を占める計算ですね思えば91年はシュティッヒ、クーリエ、2003年はアガシ以外の3人とニュースターがいましたが〔特にロディック、フェデラー〕2012年はマレーが初優勝でしたが新生という感じはしませんでしたよね、MS1000でもトップ4以外が勝つのは最近あまりありませんけどGSでも2010年以降4強以外が決勝に進んでいないのでそろそろ別の顔が決勝に来てもいい頃かもしれません 長文失礼しました
  1. URL |
  2. 2013/04/26(金) 17:57:01 |
  3. ロデックファン #-
  4. [ 編集]

管理人様 こんにちは。

素晴らしい記事ですね、ありがとうございます。

自分は、ボルグとタメなので、レンドル時代もサンプラス時代も、オンタイムで見て来たので、12人全ての選手のプレイを懐かしく思い出しながら、楽しく読ませて頂きました。

91年以降は、てっきりク-リエの時代になると、当時の大半のテニスファンは思っていたと思います。しばらくサンプラスは足踏みしてましたしね。

そう考えると、レンドルもサンプラスもフェデラ-も、注目されだしてからNo.1になるまでには、結構、時間がかかりました。

だから、ディミトロフ時代もアリかもしれませんね。
  1. URL |
  2. 2013/04/26(金) 18:56:59 |
  3. MEDAKA #-
  4. [ 編集]

>ロデックファン様

マレーの優勝はむしろ遅かったくらいでしたからねえ
記事内にもありますが5年連続トップ4にいたわけで
上3人によく追いついてきたものだと感心すべきところでしょうか。

最近のトップ4以外のグランドスラムは、まず2009年全米のデル・ポトロ、
そしてその前は、なんと2005年のサフィンにまでさかのぼります。
マスターズ1000にしても、一番最近は去年パリのフェレールですが
その前は2010年同じくパリのソデルリングでした。
どちらにしてもここ5年で9割以上はトップ4が取っているわけですから
歴史上最高の4強時代なんでしょうね。


>MEDAKA様

ありがとうございます。
91年のクーリエはグランドスラムでの印象が抜群でした。
翌年もウィンブルドンで準優勝するし、もうクーリエの時代になるだろう
というのが大方の意見だったと思います。私もそう思ってました。
今冷静に振り返れば、グランドスラム以外の成績がそれほどでもなかったり、
何人かの苦手選手がいたという点で、それほど突き抜けた存在ではなかったのですが
大きな大会で勝つことの重要さは今も昔も変わらなかったということになると思います。

クーリエは今のプレースタイルの原型を作った選手と言えますから
個人的にはもっと活躍して欲しいという思いがありました。
ディミトロフはまだしっかりとプレーを見ていないんですが
長持ちしそうなスタイルなのか気になっています。
そのためにまずはマスターズ1000で決勝に勝ち上がって欲しいところです。

  1. URL |
  2. 2013/05/01(水) 09:59:22 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

>Au-Saga様
モンテカルロはジョコビッチが初優勝を飾りました。特にナダルは大会8連覇中だったので衝撃的でした。モンテカルロのナダル相手にストレートで勝利した事にも。ジョコビッチのバックハンド、リターンの精度が本当に素晴らしかったです。

グランドスラムのある記録が気になって調べてみたのですが、ナダルのGS初優勝2005年全仏から今年の2013年全豪まで32大会連続でジョコビッチ、ナダル、フェデラーの3人のうち誰かが必ずグランドスラムの決勝に進出しています。3人誰もいなかったGS決勝は2003年全英以降、2003年全米、2004年全仏、2005年全豪の3大会だけです。凄まじい記録ですが、これはまだしばらく続きそうですね。

  1. URL |
  2. 2013/05/02(木) 23:17:54 |
  3. F #-
  4. [ 編集]

>F様

グランドスラムはもちろんですが、マスターズ1000も4強以外はほとんど勝てない状態です。
マドリーも今年もブルークレーだったらまた波乱があったかもしれませんが
レッドクレーに戻りましたし、トップ4が全員出ますからまだまだ安定は続きそうな気がします。
  1. URL |
  2. 2013/05/05(日) 23:16:31 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

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