レンドル最強説&フェデラー最強説blog

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2013年、モントリオールは波乱も

シード勢が結構負けております。
上位陣が常に勝つ時代も数年前には終わっていると考えれば
こういう事もありなのかと納得しても良いところですが、
やはりトップ選手たちはベスト8当たりまでには進んで欲しい思いがあります。

特に優勝候補に上げられていたマレー、デル・ポトロが敗退したのは大きいです。
マレーはグルビスに、デル・ポトロはラオニッチに敗れました。
勝った両者はどちらも有力な選手で期待はしたいし、時にブレークしてくれる要素もありそうなのですが
この試合だけとか、せいぜい今大会だけとか、そういったスパンでの活躍だけなんじゃないの?
という思いもあります。もちろんここを境にスパークしてくれればいいんですが
そういった急成長を見せた選手というのはデル・ポトロを最後に出てきておりません。
期待したいところですが期待はあまりせずにいるのが良いかと思います。
そうして粘って粘って見つめ続けて来たマレーがようやく結果を出したというのもありますしね。
あ、まあ、そのマレーも今回は負けましたが。

さて、前記事の最後で少し触れたいと書いていたのがヤノヴィッツとディミトロフです。
今回勝利を上げたグルビスやラオニッチも同じ世代ですので一緒に含めます。
これら若い選手の生まれた年と年齢を見てみましょう。
1987年生まれがジョコビッチ、マレーですので、
それより若いトップ50位内の選手をピックアップしました。

1988年(今年25歳) デル・ポトロ、チリッチ、グルビス、ドルゴポロフ
1989年(今年24歳) 錦織、パイユ、クリザン
1990年(今年23歳) ラオニッチ、ヤノヴィッツ
1991年(今年22歳) ディミトロフ
1992年(今年21歳) トミック

この中で一番実績を残しているのはデル・ポトロです。
グランドスラムも取ってますし、これからもいくつも取るでしょう。
ただ、25歳ピーク説に当てはまるはずの今年にそれほど強烈な活躍ができていません。
どうしても上の壁が大きく立ちはだかってしまっている印象です。
近年のベテランの活躍を考えれば少しピークが後ろにずれて来ている可能性もあるので
猶予はもう少しあるかもしれませんがいずれにしろここ1~2年が勝負でしょう。

さて、その他の選手はどうかというと、皆頑張ってますが、物足りないことも事実です。
ポスト、フェデラー、ナダルという話になるとそれに近づいているのはデル・ポトロだけです。

ラオニッチやヤノヴィッツなどはすごいパワーの持ち主で当たれば強いだろうなというのも分かります。
プレーから可能性もひしひしと感じるのですが、何せ安定度が伴っていませんし実績もまだまだです。
両者は同じ年齢ですが、ヤノヴィッツは出てくるまでに随分と時間を要しました。
ウィンブルドンでの活躍の印象が新しいですが、ラオニッチのほうが実績としてはまだ遥かに上です。
タイトル数、最高ランク、獲得賞金、生涯勝率の全てで上回っています。
ヤノヴィッツに関してはタイトルは0です。まだ取ってないんですね。
プロ入りが遅かったわけではないのですが、下積みが長かったということになるでしょうか。
その意味で、年齢よりキャリア実績という観点からこの中で一番これからの選手といえるかもしれません。
早すぎる期待は禁物ですが、未知なる可能性はありそうです。

さて、そして一番注目されているもう一人がディミトロフでしょうか。
プレースタイルがフェデラーと重ねられて期待値が高まりを見せているのはわかります。
しかし片手打ちのフォームだけでフェデラー二世を語らせるのはどうでしょう。
片手打ちが貴重であることは事実ですが、それだけで後継者とは呼べません。
安定度の欠如はラオニッチ、ヤノヴィッツ以上ですし、何よりも実績が更に伴っていません。
グランドスラムの最高成績は3回戦、タイトルは0です。物足りない。
生涯獲得賞金、最高ランクとも、上掲の表の中の選手の中では最低クラスです。
最高ランクは26位は、更に1歳若いトミックの27位があるだけで、下から2位タイです。
そのトミックも既にタイトル獲得はあります。
また賞金総額はパイユとクリザンよりは上ですが、
パイユにはタイトルがありますしクリザンは最高ランク25位ですので
ディミトロフがこの中で最低クラスの実績の選手であることは疑いもないでしょう。
ジョコビッチに勝っている?たしかにそうです。
しかしそれならユーズニー二世だって良いじゃないですか。
しかもまだディミトロフはユーズニーの足元にも及んでいません。

ディミトロフが今年22歳、ヤノヴィッツは23歳です。
過去の多くのチャンピオンが23歳までにはNo.1になっています(25人中15人)。
また、24歳でNo.1になったのが5人いますが
(ビランデル、エドバーグ、アガシ、クエルテン、ジョコビッチ)
いずれも大きな壁があったためにそれを打破した結果でして、
No.1到達前にすでに2~3のグランドスラムを獲得していました。

今年か来年にディミトロフかヤノヴィッツがNo.1になる姿は想像できるでしょうか。
マレーだって難しいのではないかというのに。

また、No.1にならないまでもグランドスラムを取るか?という問いにはどうでしょうか。
ヤノヴィッツには少し可能性を感じますがディミトロフはちょっと。
だって、さっきも書きましたがこれまでの最高成績は3回戦ですよ。物足りない。

私はまだディミトロフのプレーにフェデラーのような魅力は感じていないんです。
確かに片手バックのライジングは美しいですし、柔軟なショットもありますから
多少は魅力的なプレイヤーであることには間違いないんです。
でも若いフェデラーには、更に今のディミトロフ以上の多彩さやショット選択の妙がありました。
いや、フェデラーは若い頃の方のほうがよりプレーの幅は広かったといえるでしょう。
王者になって自分のプレーを確立させていった感があります。
多彩さを削って勝てる形を身につけたのです。
ディミトロフは王者であるフェデラーには似ているかもしれません。
でもそれは、様々な引き出しの中から最良のプレーを選択して
スタイルを確立させたフェデラーとは違って初めから選択された形に似ているというわけであり
確実にフェデラーよりも多彩さが欠如していることになります。
若いディミトロフが晩年のフェデラーに似てたってしょうがないんです。
つまりは違うタイプの選手として見ればいいんですけどね。
敢えてフェデラーと比較してしまいますよ。これだけ言われていたら。

当ブログではこれまでマレーに期待して期待して、裏切られて裏切られて、
こき下ろしてこき下ろして、やっと芽が出てイエーイ!て感じでしたが
ディミトロフの場合はどうなるでしょうか。まあ期待値自体が少し違います。
まだ期待値ですらもマレーに達してないです。ディミトロフは。

時代を俯瞰すると、ベテランがいた時代とそうでない時代はありますが、
若手がとんと伸びてこない時代というのは中々多くはない印象です。
最近では90年代後半がそれに近いですが、その後、反動からか2000年代に入って
フェデラー世代、所謂大量のニューボールズを生み出すこととなりました。
そう考えると今後出てくるもっと若い選手のほうが、
今の中途半端な若手よりもテニス史に名を残すことになるのではないでしょうか。

ディミトロフやヤノヴィッツのファンの方はよく外れる私の予想が
今回も大きく外れることを願っていただければと思います。

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テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ

  1. 2013/08/09(金) 14:48:48|
  2. 2013年7月~9月
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10
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コメント

管理人様、お久しぶりです、僕はヤノビッチファンですから今回の記事はまるで自分にい晴れているような気分になり少し反省してしまいます、ただ、ただ、生意気を承知で申し上げますが昨今のテニス界の若手貧血症はボールを少し変えればある程度解決するのではないのか、と思っています、僕はアガシやブレークが好きでしたが彼らのストロークは明らかにフラット系ですよね、以前この2人が戦った全米を見ましたが[YouTubeにありますが]試合展開の速さとボールのバウンドが今のボールとまったく違いものすごく驚いたのを覚えています、まだテニス観戦暦が浅くまた現4強が構成されてだいぶ経ったあとからしか知らない人間にとってはものすごい衝撃だったのを覚えています、また打球音やサーブを打ったあとの切れも違いました。                                    長いので分けて投稿します
  1. URL |
  2. 2013/08/09(金) 16:16:01 |
  3. ロデックファン #-
  4. [ 編集]

先程の続きです、 話は変わりますが実は若手選手の伸び悩みは男子だけではなく女子にも言える事でシャラポワのアザレンカの次の世代は伸び悩んでいます、そう90年代前半生まれの選手たちです、今の女子の若手を見ていると結構低いバウンドを得意な選手が多くフォアもバックもライジング系の選手が多いのですが彼女たちのプレーを見ているとフラットなボールを打つのですがよっぽどうまくラケットに当てないと浮いてしまい上から叩かれてしまい結局高い打点から強打をしないとウィナーにならないことが殆どです、確か一昨年のファイナルでフェデラーがインドアなのにもかかわらずかなり回転をかけたボールを使いましたがその理由はボールのもともとのバウンドが昔より高くなっておりフラットなボールが逆に相手のチャンスボールになっており回転をかけたボールのほうが相手の嫌な所に行くということではないでしょうか?                                また次に続きます
  1. URL |
  2. 2013/08/09(金) 17:23:56 |
  3. ロデックファン #-
  4. [ 編集]

先程の続きです、若手が伸びてこなかったサンプラス時代末期と現在の女子と男子に共通することと言えばプレースタイルの画一化ということが言われていることです、サンプラスの時代でもアガシ、チャン、カフェルニコフがいましたがそれ以外のトップ選手は殆どビッグサーバーでそれ以外のストローカーはクレー巧者だけでした、リオスやクエルテンなどがその後トップになりましたが彼等が覇権を握れたのはプレースタイルに変化が訪れたことを意味しますそれは00年代のヒューイット達のおかげで証明されましたがその00年代にも1つの傾向が見えます、それは頂点に立ったのが殆どフラット系のストローカーだと言う事です、スピン系の選手は殆ど1位になっていません、つまりあの時代は図らずもフラット系のストローカーに有利なようにボールが出来ていたのではないでしょうか?サンプラス時代に協会側がストロークをテニスにもっと増やそうと努力していたのは有名ですからその努力が実ったと言うことではないでしょうか、またこのサイトにある70年代前半も若い選手が不足していたことがあったみたいですがその時もトップ選手の殆どがネットプレイヤーだったと聞いています、それを考えればプレースタイルの変環があれば若い選手の活躍はもっと容易に出来ると思いますしボールの素材と中に入っている気体を変えればそれは可能だと思います、もしそれらが成されなかった場合若い選手達はもっと苦労するのではないでしょうか
            駄文長文失礼します、次で最後です
  1. URL |
  2. 2013/08/09(金) 20:34:01 |
  3. ロデックファン #-
  4. [ 編集]

これが最後ですお付き合いください、プロである以上ボールを言い訳にするわけにはいかないでしょうが、例えばヤノビッチの場合はパワープレイという言い方がされますがサーブは強力ですがフォアやバックはナダルやジョコビッチの比べるとそんなに強力だった印象が僕はありません、むしろ繊細なタッチやドロップショットなどが目に付くような気がします、どちらかと言えばサフィンやロディックのような強烈なフォアハンドよりもビッグサーブを持ちながらも繊細なタッチが出来る新しいタイプのネットプレーヤーと言う感じがします、管理人様も言っておられましたがこの手の選手は波があります、ボールが弾んで自分のプレーが出来なければ大きく勝つことも出来ません、このような状態では成績が上がらないのはある程度仕方がないのかもしれないのです、また一つ気になることがあります、それはサンプラスの時代には少数とはいえフラット系のストローカーがいましたしスピンの選手には全仏がありました、ボルグの時代もストローカー優位でしたがWBではゲルライティスやタナーがいました、しかし今はWBでもネットプレイヤーが上位に来るのを見たことがありません、それどころか最近はどこへ行ってもハードヒッター以外の活躍を見ていない気がします、僕が思うにディミトロフやヤノビッチ、トミックは強打を武器にする選手達ではありません、どちらかと言うとプレースメント重視の人が多いような気がします、これらの選手達が活躍するためにはテニス界自体が強打のテニスから脱却しなければならないように思います。
  1. URL |
  2. 2013/08/09(金) 21:24:23 |
  3. ロデックファン #-
  4. [ 編集]

熱い記事ですね~。

ドルゴポロフ、かなり期待しているのですが、もう25歳ですか。
彼の場合、持病があるのも厳しいのかな。
ああいう個性的なプレイヤーが暴れてくれると、おもしろくなる気がするんですけどね。

30歳以上の選手が妙に活躍していたり、10代の選手がほとんどランクインできていないのを考えると、
昔より高い年齢の選手に有利なスポーツになっているのかもしれません。
今年から来年にかけ飛躍する若手が出るのかどうか、そして、それが管理人様が挙げた11選手なのか、
あるいはそれより下からググググと急成長する選手なのか、ウォッチしていきたいです。
  1. URL |
  2. 2013/08/10(土) 00:01:55 |
  3. かめ #k0H9quHE
  4. [ 編集]

また、ナダルの山

シンシナティのドローが発表になりました。
フェデラー、またナダルの山です。なんかこの頃、定番になってきたような。。。
今の状況だと、ジョコビッチの山もマレーの山も彼にとっては同じかなぁ。あーあ、フェレールの山に入って欲しかった。
ま、ウィンブルドンみたいになったら、そもそもフェデラー対ナダルもないわけですが。
  1. URL |
  2. 2013/08/10(土) 09:28:39 |
  3. かめ #k0H9quHE
  4. [ 編集]

ナダル対ジョコビッチ

こんにちは。

カナダマスターズ準決勝でナダルとジョコビッチが対戦し、ナダルがファイナルセットタイブレークを制してジョコビッチを破りました。

両者はこれが36回目の対戦で、ナダルが勝ったことで対戦成績はナダルの21勝15敗となりました。
対戦回数36回はレンドル対マッケンローに並ぶ最多記録です。そしてこの両者の対戦もレンドルの21勝15敗ですね。
もっともナダルとジョコビッチが今後一度も対戦しないとはほぼ考えられないので、この対戦回数記録はほぼ間違いなく更新されていくと思いますが。

対戦回数の次点にはレンドル対コナーズ(レンドルの22勝13敗)、ベッカー対エドベリ(ベッカーの25勝10敗)の35回、さらにマッケンロー対コナーズ(マッケンローの20勝14敗)、サンプラス対アガシ(サンプラスの20勝14敗)の34回が続きます。

ナダル対フェデラー、フェデラー対ジョコビッチはフェデラーの調子が芳しくないので対戦回数の増加はちょっと厳しそうです。
ナダル対マレー、ジョコビッチ対マレーはマレー側の取りこぼしがなければまだ増えそうです。
しかし後者はナダルとフェデラーの全盛期に両者に阻まれ対戦回数が伸びなかったため、最多を狙うのはやや厳しいかもしれません。
  1. URL |
  2. 2013/08/12(月) 08:33:34 |
  3. 2R #2mo2qD.Q
  4. [ 編集]

>ロデックファン様

いつもながら密度の濃いテニス論をありがとうございます。
今90年代のボールに戻すと、プレーの主流はまたサンプラスに戻っていくことになりますから
そうはならないような微妙な調整をしなくてはいけないでしょうね。
ナダルやジョコビッチがビッグサーブを取れないというのもあまり観たくはないものですが
ある程度はサーブに優位性がないと仕掛けからの組立ができなくなり
サーブを得意とする選手がどんどん減ってしまいます。
ネットプレーもサーブあってのものですから、ネットプレーの枯渇を同時に意味しますし。
まあ活躍して欲しい選手に照準を合わせてロケーションを変えていくのはどうかと思うので
例えばディミトロフが優位になるように、というような変え方は好ましくないかもしれませんが
プレースタイルの画一化が進んでいるのは事実ですので、
今後なんらかの手は打たれていくかもしれません。

>かめ様

引き出しの多さという観点からドルゴポロフはとても良い物を持っていますよね。
私はマイケル・チャンやグロージャンのような魅せるテニスをイメージします。
もちろんスタイルはそれよりもはるかに近代的です。
フットワークが軽快なのも好感が持てますが、その分好不調がある気がします。

また、シンシナティのフェデラーですが、今は気分を変えて、一時期のサフィンのように
トーナメントを荒らす立場としてナダルを苦しめる選手であればいいのではないでしょうか。
とはいえ、簡単じゃないですけどね。やっぱり皆かつての王者の姿を重ねますし。

>2R様

対戦数最多というのは、トーナメント整備や出場義務の設定などの影響もあるでしょうが、
それでももちろん勝ち上がらなくては対戦も行われないので、
どんなコート、どんな大会でも勝ってきた
両者の素晴らしい実績の副産物ということだと思います。
記録更新は間違いないですが、こうなるとサイト本体にも新たなページを設けなくてはいけませんね。
閑古鳥の泣いている更新状況に喝を入れてくれてるんです。両者はきっと。
私もそれに答えないと・・・

  1. URL |
  2. 2013/08/12(月) 09:49:39 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

意識変化

管理人様

確かに!どんな王者も永遠ではないのですから、意識の変化が必要ですね。
本人は既にそういう覚悟もできているのでしょう。
対応できずに取り残されているのは、メディやファンなのでしょうね。
  1. URL |
  2. 2013/08/13(火) 20:22:41 |
  3. かめ #-
  4. [ 編集]

>かめ様

今大会に関して言えばフェデラーにはブランクがありますからそこは少し気になります。
ナダルは見事に取り戻しましたけど、フェデラーはナダルと違って
ウィンブルドン前まで絶好調というわけではありませんでしたからね。
  1. URL |
  2. 2013/08/14(水) 09:36:19 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

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