レンドル最強説&フェデラー最強説blog

【レンドル最強説】の雑記部分をブログ化しました。右のリンクから本体へも是非どうぞ。

2015年、全豪はジョコビッチが5度目の優勝を果たす

ジョコビッチがマレーを「7-6 6-7 6-3 6-0」で下して優勝しました。
全豪で5度の優勝というのはオープン化後初の快挙です。

前記事のコメント欄で少し述べましたが、
やはり第1セットを取ったことが結果として全てだったでしょうか。

しかし、ジョコビッチという選手の今回の勝ち方には全く恐れ入りました。
ジョコビッチは第1セットで指に異変があり、第3セットでは足を気にする素振りを見せました。
通常であればそのまま流れを相手に持っていかれるところなのですが、
なんとも見事なリカバリーを見せて勝利を手にしました。

体に違和感があると、今大会のフェデラーがそうであったように
それが原因で何もできないことももちろんあります。
しかし、体のその部分に気を使うことによって
変に力の入らないプレーが出来るということもままあります。
今回のジョコビッチは正にそれでした。

体に無理をさせないために効果的なプレーの選択ができていましたし
その我慢の時間を過ごすことでいつの間にか体全体の復調を果たすことができました。

グランドスラムのこうした大舞台でこの手のとんでも無いリカバリーをするというのは
どのようなトッププレイヤーにとっても決して簡単なことではありません。
決勝ともなればほとんどの選手は何も出来ずに終わるでしょう。
辛うじてナダルと、そして往年のボルグにそのような凄みを感じたことがあります。
今回のジョコビッチはそれに匹敵することをやってのけました。

復調したジョコビッチは、最後は相手を全く寄せ付けずに試合を決めました。
準決勝のバブリンカ戦も同様でしたが
それまでの互角の打ち合いが嘘のように最後のセットは相手がミスを重ねました。
今回の決勝は、ジョコビッチのために用意された試合だった言えるのではないでしょか。

さて、負けた方。
負けた選手側の視点からも話をしないといけません。
先にも述べましたがジョコビッチ低調の時間帯があったにも関わらず、
何故、決めることが出来ないのでしょうか。
決めるべき時に決めない、正にこれ、これこそがマレーという選手です。
ジョコビッチの体の異常云々は関係ありません。マレーがダメなんです。
何せ第1セット初っ端のジョコビッチのサービスゲームでいきなり「0-40」だったんです。
これを決められなかった時点からマレー神話は始まっていました。
そう、実はもう最初から勝てない試合だったんです。

最後のへばり方もフルセットマッチに強いマレーらしくない雰囲気でしたが
ジョコビッチにまんまとしてやられ、戦意喪失したところから来た疲労だったのは疑う余地もありません。
最初の方はジョコビッチにしっかりと喰らいつき、互角以上にラリーを展開できていたのですが、
第3セットの中盤以降は劇的にミスショットが増え、
最後は「打ち合っている」という雰囲気すら完全に消え去っていました。
結局のところ、ジョコビッチの体に異変があって初めてマレーは互角に戦えてたのでした。
力の差は明確だったと言えます。
まったくもって、こう、実に、愛すべき、碌でもない選手です。

今回の試合は決して「これぞグランドスラム決勝!現代テニス最高峰の試合!」
というレベルのものではありませんでした。
この両者ならばもっとハイレベルな試合も可能だったでしょう。
しかし、今最高クラスの2人の選手の、非常に強い特徴を知ることが出来た試合
という意味では、非常に意味のある面白い試合ではなかったかと思います。
まあ最後のセットはいくら何でも無残にすぎる展開ではありましたが。

さて、見事得意の全豪またも優勝を果たしたジョコビッチですが、
今後仮に年間グランドスラムを達成する選手が生まれるとするならば、
今年こそはチャンス到来の年なのではないでしょうか。
もちろんフェデラーもナダルも、そして2011年のジョコビッチ自身も達成することは出来ませんでしたから
それらに比べればはるかに可能性は少ないでしょう。
流石にあの時の凄みは今のジョコビッチにはありません。

しかし、情勢を考えるならば、最大の難関であるナダルの調子、
今後脅威となるであろう若手選手との力の差がまだ少し開いている現状、
フェデラーの年齢的な側面、そしてマレーのしょうもないどうしようもない存在感、
ジョコビッチ自身の強さではなく、周りのあらゆる要素がジョコビッチを優位に押し上げているように思えます。

繰り返しますが、難しいチャレンジであることは間違いのないので可能性が高いとはとても言えません。

ただ仮に、ジョコビッチが達成することがあるならば、
それは歴史上の立場を大逆転させる奇跡の一手ともなり得るのです。

歴史上、最強と称される選手が何人かいます。
そしてそれにはライバルがセットで語られることが多いです。
現在ジョコビッチはどう転んでもライバルのほうの座であるに過ぎません。

かつてチルデンという選手がいましたが、コシェとラコステがそれに匹敵するライバルとされます。
また、レーバーにはローズウォール、サンプラスにはアガシがいて、最強論ではセットで語られます。
いずれも同等のレベルの選手であることは衆目の一致するところであり
評価方法によってはどちらを上と評してもおかしくない存在に違いありません。
しかし、やはりどちらかと言えばチルデン、レーバー、サンプラスがいるからこその
コシェやラコステやローズウォールやアガシなのであり、あくまでも、
合わせて評価されている、ということなのです。

ジョコビッチの場合は、不運なことにそのセットで語られる上の存在が2人もいます。
どうしてもテニス史という観点に立ってしまえば第3の男であるに過ぎないのが現状です。

そしてジョコビッチに残された大逆転の一手こそが、年間グランドスラムに他なりません。
仮に通算勝利で届かなくても、直接の対戦成績で勝ち越していなくても、
これだけで十分お釣りが来るほどの勲章となることは間違いありません。

今年はどちらかといえば力の伸びてきた若手への注目がより強まる年でしょう。
しかし、まだその座を明け渡さんと戦う絶対王者たちの存在感にも注目をしていきたいところです。


スポンサーサイト

テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ

  1. 2015/02/01(日) 22:58:11|
  2. 2015年1月~3月
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:17
<<グランドスラム準々決勝勝率 | ホーム | 2015年、全豪ベスト4>>

コメント

ほんと足りないものはない

はずなのに色々足りない困った子
四大大会決勝進出8回なんて記録、歴代のチャンピオンクラスしか成し遂げていないというのに…
四大大会決勝2-6、これは複数回優勝した選手の成績としてはオープン化前も含め最低勝率タイとなります

ここまで来たら複数回優勝選手の決勝最低勝率記録でも作ってもらいましょうか
彼の才能をもってすればあとひとつふたつ準優勝を加算することは十分可能でしょう
  1. URL |
  2. 2015/02/01(日) 23:22:16 |
  3. aaa #-
  4. [ 編集]

年間グランドスラムにゴールデンマスターズ
これを成し遂げれば歴史的な偉人に間違いなくなれますね
  1. URL |
  2. 2015/02/02(月) 00:27:06 |
  3. #-
  4. [ 編集]

あの偉大なる元コーチのレンドルも
4大大会で決勝8回の時点では2勝しかしていませんでした。
やはりもう一度コーチになってもらった方が良いのではないでしょうか。

マレーにはもっと活躍してもらわないと困るのですよ。
後世になってBIG4の説明をするときに、何でこの人も?と思われたら嫌じゃないですか。
  1. URL |
  2. 2015/02/02(月) 01:42:24 |
  3. sue #-
  4. [ 編集]

名脇役

初コメです。いつも楽しくコラム拝読させてもらっています。

マレーはメンタルは強い(昨年のベネトーとの2連戦とか)方だと思うのですが、自分が分が悪いと思った相手にはトコトン落ちてしまいますね。

3セット目を仮にマレーが取ったら、時に優しい顔を見せるジョコが優勝をプレゼントしてくれるかもと思いましたが。

全米もウィンブルドンも、ジョコ贔屓の視点から見るとプレゼントに見えてしまっていました。

(マレーファンの方ごめんなさい)

そういう意味では、年間グランドスラム、十分達成できる実力、環境があると思いますが、優しい性格が災いして難しいかもしれませんね。

彼自身がそこに強いモチベーションを持っているとは感じられず、ナダルやフェデラーに記念的な勝利をあげてしまう気もします。

思えばワウリンカや錦織にもそうでしたし。
でもNo1は当面揺るぎ無いと思います。

混乱の戦国時代にしっかりと立つ実力ナンバー1、武田信玄とか上杉謙信のような歴史上の名脇役的じゃないでしょうか?
さて、織田信長は出てくるのか来ないのか

でもジョコが年間グランドスラムを達成したら、信長フェデラー、秀吉ナダルの後の家康(歴史上ど真ん中の主役級)ですね。

  1. URL |
  2. 2015/02/02(月) 08:21:35 |
  3. カムイ #-
  4. [ 編集]

終わってみればやっぱりジョコビッチになりましたね!
改めてマレーはテクニックやフィジカルはトップレベルだと感じましたが、メンタル面がジョコビッチと比べて大きな差があるように感じました。
管理人様が仰るように、決して本調子とは感じられない中でもきっちり勝ちきるジョコビッチからは凄みのようなものを感じました。マレーからはそういうのを全く感じないんですよね…

全然関係ないですが、WOWOWでの松岡氏の解説が私的にはかなり微妙でした(笑)
管理人様は好きな解説の方とかいらっしゃいますか?
  1. URL |
  2. 2015/02/02(月) 12:22:19 |
  3. h #-
  4. [ 編集]

なんやかんやいって全仏はナダルさんが死守すると思います。ただナダルがもし仮に全仏を落とすことがあったらジョコビッチの年間グランドスラムの確率はかなり高くなるでしょうね。しかし芝の王者もそれをさせまいと2011の連勝を止めたように気合い入れるだろうし、全米も疲れたトップに対して若手が一矢報いるかもしれません。マレーさんにはちょっと期待できませんね...
  1. URL |
  2. 2015/02/02(月) 14:10:35 |
  3. 名無し #-
  4. [ 編集]

マレーに期待してたのに

ちょっと残念でしたね、結果ではなく内容に。
ポイントでリードしているのに守備的なラリーを続けて、第1,2セットを競るものの後半ガス欠という去年の全米とほぼ一緒の展開でしたね。それでも去年は手術明けのシーズンだったのでしょうがないかなと思えるのですが、シーズン初めの大会でまたこのような負け方をしているのを観ると、正直うーん・・・て感じです。
もうすこし攻撃的なテニスをしてもいいと思うんですけどね。トップ選手の中では「何でもできる」タイプの選手だとは思いますが、実際の試合でとる戦術の幅はかなり少ないような印象を受けます。08全米SFナダル戦のような攻撃的なテニスをまたみせてほしいですね。決勝でフェデラーに歯が立たなくてそういった路線は捨ててしまったんでしょうか。
  1. URL |
  2. 2015/02/02(月) 19:55:34 |
  3. へんまにあ #mQop/nM.
  4. [ 編集]

メンタル

苦しい時間帯と体の調子を乗り越えてからの
ジョコビッチは圧倒的でしたね.しかももう一段プレーを
上げて頑張ってみようと言って,調子を戻したのだから
凄いです.2011年の凄みはないかもしれませんが,
今のジョコビッチには王者の円熟味を感じます.試合が
終わった後のリラックスした笑顔に前と違うものを感じました.
試合中でも笑顔で自分のプレッシャーをコントロールしようと
していたような.

対してマレー.どうなんでしょうね.メンタルの差でしょうか.
あそこにレンドルが座っていたらどうなっていたんだろうと
ちょっと考えてしまいました.モレスモに何か問題があるとか
いうことはないのでしょうけど.

私松岡さんの解説は流石にあるレベルに行った人ならではの
ものがあると思いましたが.トークに好き嫌いは出るかも
しれませんが.

  1. URL |
  2. 2015/02/02(月) 23:35:21 |
  3. brunello448 #-
  4. [ 編集]

決勝はメンタル勝負でしたね。そういう意味で非常に面白かったです。
人気選手のロジャーやラファを相手に旧ユーゴ出身ということもあり常にアウェー状態になりやすいなか勝ちきるノヴァクは四強でも最強のメンタルの持ち主。対するアンディはマレーマウントの応援団を連れてきてやっと・・・。
アンディは会見で「負け惜しみ」を言っていたので、今後も勝てず苦しむことになるかもしれません。
ノヴァクの年間グランドスラムはさすがに厳しいでしょうが、もしノヴァクが全仏を獲り生涯グランドスラムを達成したら、アガシ→フェデラー→ナダル→ジョコビッチが連続して達成することになり、2000年以降はサーフェスが画一化されて記録を量産できたヌルイ時代として他の時代と区別して語られることになるかもしれませんね(笑)
  1. URL |
  2. 2015/02/03(火) 08:30:03 |
  3. マーカス #e8dqewdg
  4. [ 編集]

ジョコビッチ優勝

こんばんは。
全豪はジョコビッチが優勝しました。

これでジョコビッチはオープン化後最多の全豪5度目の優勝
これでビッグ3全員がいずれかのグランドスラムで5勝以上ということになります。

まあナダルの全仏は9勝、フェデラーもウィンブルドン7勝に加えて全米5勝がありますから、ジョコビッチとしてはまだ先は長いといったところでしょう。
全豪以外のグランドスラムでは優勝が3回しかないというのもあります。
大活躍の2011年も全仏準決勝でフェデラーに敗れ連勝がストップ。それから全仏ではナダルに勝てず、マレーにもグランドスラム決勝で2度敗れて優勝を許しました。
そして昨年はウィンブルドンこそとりましたがワウリンカや錦織に敗れるなど苦しみました。しかし今回は負けそうで負けなかったですね。決して好調ではなかったようですが。

グランドスラム8勝はレンドルやコナーズ、アガシに並ぶ記録です。
ジョコビッチは現在27歳8ヶ月ですが、レンドルが8度目の優勝を果たしたのは30歳間近のとき、コナーズは31歳、アガシに至っては32歳9ヶ月でしたから時代背景を考慮する必要はありますがなんだかんだ早いです。
もっともボルグは23歳1ヶ月、ナダルは24歳1ヶ月、フェデラーは24歳11ヶ月、サンプラスは25歳1ヶ月でたどり着いた道ですからそこに比べると時間はかかっています。

決勝進出は15回目で8勝7敗。コナーズやアガシと同じ数字です。コナーズ最後の決勝は31歳11ヶ月、アガシはなんと35歳4ヶ月でした。8勝11敗(6勝9敗)のレンドルの15回目は28歳6ヶ月のときです。14勝4敗(13勝2敗)のサンプラスの15回目は28歳11ヶ月、17勝8敗(12勝3敗)のフェデラーの15回目は26歳10ヶ月、14勝6敗(10勝5敗)のナダルの15回目は25歳7ヶ月、11勝5敗(11勝4敗)のボルグの15回目は25歳1ヶ月でした。

()は15回目までの時点でのグランドスラム決勝の成績です。

この調子ならグランドスラム優勝2ケタには間違いなく辿り着くでしょう。
この先ジョコビッチはいくつまで数字を伸ばすでしょうか。
6つ離れていますが、最近の調子を見るとナダルを捉える可能性もなくはない気がします。フェデラーに追い付くのはちょっと大変そうですね。
  1. URL |
  2. 2015/02/03(火) 17:48:15 |
  3. 2R #2mo2qD.Q
  4. [ 編集]

皆様が語り尽くされておりますので、書くこともありませんが、
マレーは勿体無い試合でしたね。
テニスはストロークだけではありませんが、
ストロークで勝てない選手は事実、今のGSでは勝てません。
現代はストロークが主戦場なわけです。(いい時代ですね。)
・・・ストロークに優位性があった。
が、勝てない。
愛すべき、碌でもない選手、将にですね。
(マレーを貶しているわけではありません。念の為。)
  1. URL |
  2. 2015/02/05(木) 17:49:37 |
  3. eggplant #-
  4. [ 編集]

相手が流れを掴みかける度に自分に流れを引き戻す… 今回のジョコビッチの勝ち方はナダルを思わせます。
  1. URL |
  2. 2015/02/05(木) 23:24:38 |
  3. @kiyoshi_fujioka #-
  4. [ 編集]

皆様色々とコメントありがとうございます。
返信遅くなって申し訳ありません。

やはり今大会は、ジョコビッチとマレーの印象が強く残った大会となりました。
まあ決勝の2人ですから当然と言えば当然ですが。

散々コテンパンに言っておきながら勝手なフォローを入れれば
怪我以降のマレーは、かつての4強時代の強さを持っていない選手なんだと思います。
デル・ポトロと同じでおそらくあの頃に戻ることはないでしょう。
レンドル時代が本当に例外なだけだったんじゃないでしょうか。
その選手が決勝にまで来たんだからそれ自体凄いことで
コールシュライバーが決勝に出てきたというのと同じくらいに褒めてあげようじゃありませんか。
全然フォローになっていないか。

あと、いくつかいただいているコメントや質問お答えしていきますと

まずはカムイ様の戦国時代に例える話が面白かったです。
仮にジョコビッチが家康になるとしたらマレーは誰でしょうか。前田利家?
いやいや、先代(師)が偉大だったというだけの部分が大きいので北条氏政か毛利輝元がいいところか。
あ、カルロビッチ!カルロビッチは?凄い強いけどなんか勝たない人、そんなのいるのか。
豪傑系の鬼小島弥太郎とか真柄直隆とか?
戦国には呂布みたいなぶっ飛んだ人がいないから微妙ですな。
・・・って我を忘れて何十人もやってしまいそうなのでこの辺で抑えておきましょう。

あとh様からの松岡修造の解説のご質問がありましたが、
私は松岡解説嫌いじゃないですよ。そもそもご本人が好きですから。
精神論的なものが多い傾向にははありますが内容も結構しっかりしてますし。
松岡の前の大プレーヤーと言えば神和住純でしょうが、
正直、神和住氏の解説は、おーとか、すげーとかそういうのでしたので、まあそれに比べればよろしいかと。
どちらかといえば神尾米とか杉山愛とか女子の方が解説がしっかりしている傾向にないですかね?
私はむしろ解説よりも実況の方が色々と好きな人がいたりします。
でもここに触れだすとちょっと長くなってしまいそうなのでまた別に機会にでも。

マーカス様ご指摘の、ジョコビッチが年間グランドスラムを達成したとして、
ヌルイ時代と評されるのではないかというのですが、十分にあるかと思います。
テニスは相手がいてこそ成り立つスポーツですから完全な単独評価というのはありえず
相手との相対的な関係が評価につながっていくのは間違いないところでしょう。
例えば、私はこの手の話が出るとよく例に上げます、仮に勝率100%の選手が出てきたとしても、
同じレベルの相手がいなかったと言われて満場一致の最高評価にならないことは間違いないでしょう。
重要なのはやはりプロセスですかね。
フェデラーとナダルはそれぞれの持ち場があって、しかも凄い勢いでお互いが歴史を塗り替えました。
その時の壮絶さに比べるとジョコビッチには二番煎じ三番煎じのイメージがどうしても付きまといます。
気の毒な部分でもありますが、歴史的な選手というのはそれとも戦わないといけません。
やはりそれでも、しっかりと結果を出すジョコビッチは、結果を出さないマレーよりもずっと凄いといえます。
後年の評価がどうなっているかというのはまた数年後に振り返って確認してみたいですね。

2R様、毎度詳細なデータ提示をありがとうございます。
様々なデータを確認させてもらって、おー、となるのと同時に、
やっぱりグランドスラムを語るとどうしてもレンドルは分が悪いなというのが私のいつもの感想です。
同時代にビランデルが7個、エドバーグとベッカーが6個取ってますが、
それぞれ2個ずつくらいはレンドルが取ってなきゃいけなかったんじゃないでしょうか。
あと、あろうことかキャッシュ、ゴメス、ノアあたりのタイトルも本当は上げてちゃいけなかったんです。
つまりこれで、あと9個は本当はレンドルが取ってたことになります。全部で17個か。お、悪くないぞ。
ついでのコナーズとマッケンローからも1つずつもらいましょうか。19個。
ボルグの最後の全仏と、サンプラスの最初の全米もどうです?もらっときます?
そうすると、21個か。うん、よろしい。さすがにやりすぎではあるが、妄想だから問題なし。

  1. URL |
  2. 2015/02/09(月) 09:45:32 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

名選手たちの準決勝成績・準々決勝成績

こんにちは。

タイトルの通り、決勝ではレンドルの分が悪いので、では準決勝や準々決勝ではどうなのかやってみました。

コナーズ 準決勝15勝16敗(.484) 準々決勝31勝10敗(.756)

準決勝は通算では負け越していますが、これはコナーズのキャリアの長さの象徴というべきもので、全盛期と言える1978年までは準決勝に限れば11勝0敗です。1979年から81年にかけて準決勝8連敗がありますが、このうちウィンブルドンと全米はボルグとマッケンローにそれぞれ3敗ずつとなっています。1982・83年に3勝を重ねた後、1984年から87年にかけては準決勝1勝7敗ですがこのうちの多くはレンドルやマッケンローとの対戦です。
この期間で唯一勝ったのは、コナーズ最後のグランドスラム決勝進出となる1984年ウィンブルドンですが、相手はレンドルでした。この年のコナーズはグランドスラムではマッケンローにしか負けていません。
この結果、15勝15敗となったのですが、最後の準決勝は1991年、39歳を迎えた全米で相手はクーリエでした。
ここで敗れたことで最終的には1つの負け越しとなりましたが、むしろ39歳のコナーズがクーリエと当たるまで負けなかったことを褒めるべきでしょう。
準々決勝に関しては、もう41回という回数自体がレジェンドです。しかもそのうち4分の3は勝ってるんですから。

ボルグ 準決勝16勝1敗(.941) 準々決勝17勝4敗(.810)

もう圧巻です。勝率を語らせると右に出る者はいません。特に準決勝は唯一の敗北も1975年全米のコナーズ戦ですから、文句のつけようがありません。惜しむらくはやはり早すぎる引退ということになるでしょう。

マッケンロー 準決勝11勝8敗(.579) 準々決勝19勝7敗(.731)

マッケンローの成績のほとんどはウィンブルドンと全米です。全豪は準決勝0勝1敗準々決勝1勝3敗、全仏は準決勝1勝1敗準々決勝2勝2敗です。
ウィンブルドンでは全盛期に5年連続決勝進出を果たすなど準決勝5勝3敗準々決勝8勝1敗、全米でも4度の優勝1度の準優勝など準決勝5勝3敗準々決勝8勝1敗です。
準決勝の8敗はいずれも引退までに世界ランク1位を経験する選手で占められています(コナーズ2ビランデル2レンドル1エドベリ1サンプラス1アガシ1)。後ろの3人はマッケンローがグランドスラムでなかなか勝ち上がれなくなって以降の進出です。1986年以降で準々決勝敗退した3度に関しても、そのうち2回がレンドル戦です。
全盛期まで含めても準々決勝以上のラウンドで1位経験者以外に敗れたのはジボイノビッチ戦、カレン戦、フェレイラ戦くらいです。

レンドル 準決勝19勝9敗(.679) 準々決勝28勝6敗(.824)

さすがはグランドスラム決勝進出19回を誇るレンドルです。特に準々決勝の勝率はボルグを上回っています。
やはり、決勝だけで見てしまうと正しい姿が見えないということですね。この勝率でいて、全盛期はほとんど早期敗退していないわけですからそりゃ強いです。

ビランデル 準決勝11勝3敗(.786) 準々決勝14勝6敗(.700)

ビランデルは、ピークを過ぎた後は準々決勝に辿り着くこともあまりなかったので結果としてほぼ強かった時期の数字のままキャリアを終えています。早熟なところといい、突然表舞台から消えたことといい同国の先輩ボルグの後を追うかのようなキャリアです。無論ボルグに比べると数字は低いんですが。

エドベリ 準決勝11勝8敗(.579) 準々決勝19勝7敗(.731)

マッケンローと全く同じ数字です。いやびっくりしました。グランドスラムタイトルはマッケンローが1つ多いんですが。
エドベリも早熟な選手でしたが、同国のボルグやビランデルよりは長く活躍しています。それでもライバルのベッカーよりは早く引退しています。エドベリの最後の年にベッカーは全豪を取っていますからそういう意味ではやはり先は短かったと言えるでしょうか。
まあ、もうちょっと下の選手まで見ればスウェーデンでも早熟じゃない選手や大ベテランはいますけど。
ビョークマンとかソデルリングとか。

ベッカー 準決勝10勝8敗(.556) 準々決勝18勝5敗(.783)

ライバルだけあってエドベリと数字が近いです。エドベリと比べるとやはりウィンブルドンの好成績が多いですね。
さすがにウィンブルドン71勝を誇るベッカーです。ウィンブルドンで準々決勝を前に敗れたのは4回だけです。いずれも10代のころや30歳近くの引退の近い時期です。一方全豪や全米はタイトルを取ってる割に準々決勝進出回数は意外と少なく、全米は4回戦敗退が多いのが目立ちます。全豪はキャリア前半は4回戦・準々決勝あたりで安定していた反面、後半は2度の優勝以外は4回戦にも勝ちあがっていないという状態で初戦敗退も多いです。
全仏は出場自体が多くないので準々決勝進出率でとると意外に高くなったりします。まあ安定はしてないですが。

サンプラス 準決勝18勝5敗(.783) 準々決勝23勝6敗(.793)

安定していますが、回数はレンドルより少ないです。まあ9割方全仏のせいですが。あと全豪も欠場がそこそこあるので少なめです。ウィンブルドンと全米だけだと準決勝15勝2敗準々決勝17勝2敗となります。うん、強い。

アガシ 準決勝15勝11敗(.577) 準々決勝26勝10敗(.722)

回数の多さは面目躍如といったところ。それでも準決勝は勝ち越しています。コナーズとの回数の差は安定度と低迷期の有無によるものでしょう。なんだかんだ早期敗退も多いのがアガシの特徴です。

フェデラー 準決勝25勝11敗(.694) 準々決勝36勝7敗(.837)

フェデラーも準決勝敗退が増えてきました。コナーズ同様息の長さの象徴として見ていいと思います。
まあそれでも大幅に勝ち越してますからね。準々決勝の勝率はレンドルを凌駕します。これでも最近準々決勝の負けも増えてますからね。それでこれなんですから全くこの人は・・・。

ナダル 凖決勝20勝3敗(.870) 準々決勝23勝5敗(.821)
さすがはナダル、かなりの高勝率です。ただしこの裏にはけがによる欠場の多さというものもあります。
実際回数ではジョコビッチが上を行っています。
あと全仏だけでかなり上乗せしているのもあります。とはいえそれでもすごいんですが。

ジョコビッチ 準決勝15勝10敗(.600) 準々決勝24勝6敗(.800)
実は進出回数ではナダルより多くなっています。
3番手の時期が長かったこともあって負けは結構多いですが、それを補って勝ち越しています。
微妙に数字が合わないのはW/Oを数えていないためです。

ざっくりなのでもしかしたらW/Oの見落としなどあるかもしれません。
  1. URL |
  2. 2015/02/10(火) 10:37:21 |
  3. 2R #2mo2qD.Q
  4. [ 編集]

解説者

解説者の話題、加わらせてください。
私の好きなコンビは福井烈&森中直樹です。
もしかすると解説者の魅力はアナウンサーが引き出すものかもしれません。
というのが、同じ福井さんであっても、森中さん以外のアナウンサーだと魅力が半減するように感じるんです。
なので解説者だけでなく、その日組んだアナウンサーがどういう言葉を挟んでいたのか、
という点も解説者の評価には加味する必要があるのかなと思います。

松岡さんのテニスの解説に関しては、たまに「え?」と感じつつも、概して好感を持っています。
なによりスポーツ、特にテニスの人気アップのための必死さに好感を持っています。
テニス以外のスポーツのコメントはちょっと聞くに堪えませんが、
スポーツは人気がなくなれば終わりということをよくわかっていて、
自分の立場上の責任をきちんと、いやそれ以上に全うしている方だなと思います。

ところで。。。F様の小指はなんだったのでしょう?本当に蜂だったのでしょうか。今後に影響は。。。
どなたかご存知の方がいたら教えてください。
いつもなら12月まで掲載のある彼のサイトのスケジュールが今年は来月のドバイまでしかなく。。。
まさかそこで引退ということはないと思いますが、今年は今まで以上に出場大会を絞ってくるかもしれません。
  1. URL |
  2. 2015/02/10(火) 22:50:09 |
  3. かめ #k0H9quHE
  4. [ 編集]

追記 名選手たちの準決勝成績・準々決勝成績

追記
ビラス 準決勝8勝4敗(.667) 準々決勝12勝6敗(.667)
クーリエ 準決勝6勝4敗(.600) 準々決勝11勝4敗(.733)※準決勝にW/Oあり
チャン 準決勝4勝4敗(.500) 準々決勝8勝5敗(.615)
カフェルニコフ 準決勝3勝3敗(.500) 準々決勝6勝7敗(.462)
イバニセビッチ 準決勝4勝3敗(.571) 準々決勝7勝7敗(.500)
ヒューイット 準決勝4勝4敗(.500) 準々決勝8勝7敗(.533)
ロディック 準決勝5勝5敗(.500) 準々決勝10勝9敗(.526)
フェレール 準決勝1勝5敗(.167) 準々決勝6勝9敗(.400)
マレー 準決勝8勝7敗(.533) 準々決勝15勝7敗(.682)


選手のチョイスは適当です。
準々決勝進出13,4回以上を目安に選び出したものです。
もう少しボーダーを下げればベルディヒやツォンガ、ダビデンコやナルバンディアン、シュティッヒ、ノア、ゲルライティス、タナーといった選手が入ってくると思います。

ビラスがなかなかの数字を残しています。
しかし、その内訳を見るとビラスの立ち位置も見えてきます。ビラスは8大会で決勝に進んでいますが、このうち実に4大会にボルグとコナーズの両方が出場していません(1977年1月、78年、79年全豪、1977年全仏)。さらに2大会はコナーズの居ない(1975年,78年)全仏、そして最後の決勝進出となった1982年全仏にはディフェンディングチャンピオンだったボルグが出場していません。
コナーズとボルグの両方が出場した大会で決勝に進んだのは1977年全米のみです。
1975年、78年の全仏では決勝でボルグに敗れ、1982年全仏ではコナーズが先に敗れたものの決勝で17歳ビランデルに敗れともに準優勝、1977年の全米ではボルグが4回戦敗退して当たらず、ここでは決勝でコナーズを破って優勝。その他、1978年までの準々決勝以上の敗戦では1975年全米のオランテスを例外として軒並みコナーズ、ボルグ、タナーに敗れています。

次にクーリエ、準々決勝の勝率は当時のライバルのエドベリやベッカーに引けを取りません。
しかしやはりピークから落ちるのが早かったのが両者に比べて存在感を出し切れない最大の要因でしょう。
成績の内訳を見ますと伏兵に負けたというのは上位ラウンドでは案外少ないです。
ただまあ全仏のサンプラス戦というのがありまして、それは判断しにくい所ではありますが。
比率としてはサンプラス戦が多いでしょうか。
準々決勝では2敗、準決勝では3敗までがサンプラス戦です。また1993年ウィンブルドンでは決勝で敗れています。
アガシ戦は1996年全豪準々決勝では敗れましたが、他は勝っています。グランドスラムのさらに下位のラウンドまで含めると1989年から92年まで4年連続で全仏で対戦しているんですが、このうちアガシが勝ったのはアガシが準優勝した1990年の4回戦のみです。特に1991年は決勝での対戦でした。
1994年全仏は準決勝でブルゲラに敗れていますが、前年も決勝でブルゲラに敗れています。
あとは、決勝が多いのでちょっと話がずれますが、エドベリ戦も多いですね。一応1度準々決勝で当たってます。一方ベッカー戦はないんですよね。下位ラウンドを含めてもグランドスラムでは当たってません。
シュティッヒでさえ準々決勝で1度、準決勝で2度あるんですが。下位ラウンドでは1997年ウィンブルドン1回戦というのがありますが、ここでベスト4まで勝ち進んだシュティッヒはこの大会を最後に引退しました。

そしてマレー、やっぱり過去のそういう立ち位置の選手に比べるとちゃんと勝ってるんですこの人。
でも地味!なぜか地味!要するに上が目立ち過ぎるんですね。強すぎるんですね。
内訳を見てもわかります。

準々決勝ナダル1勝1敗ジョコビッチ2敗ゴンザレス1敗フェレール1敗ワウリンカ1敗ディミトロフ1敗
錦織・ドルゴポロフ・チェラ・モンフィス・フェレーロ・ツォンガ・ロペス・イズナー・シャーディー・キリオス・フェレール・デル=ポトロ・ベルダスコ・チリッチ 各1勝
準決勝
フェデラー1勝ナダル1勝5敗ジョコビッチ1敗ロディック1敗
ベルディヒ2勝チリッチ・フェレール・ツォンガ・ヤノヴィッツ各1勝

決勝
フェデラー3敗ジョコビッチ2勝3敗

こっそりロディックとかディミトロフとか負けた中に混ざってますが、準々決勝以上でフェデラーに1勝3敗!ナダルに2勝6敗!ジョコビッチに2勝6敗!あわせて5勝15敗!他の選手相手だと20勝5敗!


まあ、ジョコビッチも準々決勝だとそういう負けそこそこあります。
ロディック・ハース・ツォンガ・メルツァー、そして昨年全豪のワウリンカ戦です。
準決勝だと2010年ウィンブルドンのベルディヒ、そして昨年全米の錦織です。

他の5人はジョコビッチ覚醒前の2009年から2010年ですから、昨年のワウリンカと錦織の勝利は一層際立ちますね。2009年といえば全仏で3回戦敗退とかやっていた頃ですから。あ、ちなみにこの後のウィンブルドン以降1度もグランドスラムで準々決勝までに負けてないです、ジョコビッチ。ちなみにこの時の相手はコールシュライバーでした。

最後に、フェレールだけやたら数字が悪いのは、いまのテニス界の勢力図を如実に表していると思います。

最後は脱線しましたがなかなか面白いデータが取れたと思います。
  1. URL |
  2. 2015/02/11(水) 11:26:46 |
  3. 2R #2mo2qD.Q
  4. [ 編集]

>2R様

相変わらずの膨大なデータありがとうございます。
大変興味深く拝見しました。
コメント欄に変身しようと思ったのですが、
面白そうだったのでちょっと新記事として上げることにしました。


>かめ様

実況がやっぱり重要ですよね。
解説よりも競技をよく知っている人がいたりしますし、
そういうのを聞いているとぐっと面白くなります。
この傾向は海外でも同じなのではないかと思います。
私は以前英国にいたことがあり、散々テニス中継を観ていましたが
アナウンサーの詳しいことと言ったら半端なかったです。
特に一人凄い人がいて、プレー解説をほとんどその人の方がやってました。

  1. URL |
  2. 2015/02/12(木) 10:41:12 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://ausaga.blog71.fc2.com/tb.php/929-9a7f9760
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

Au-Saga

Author:Au-Saga

本体へのリンク

男子テニスデータ検証サイト
【レンドル最強説】
【更新履歴】
【ATP】

ブログ内検索

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

FC2カウンター