レンドル最強説&フェデラー最強説blog

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2016年、全豪優勝はもちろんジョコビッチ

もう、これは全くの予想通り、と言わざるを得ませんね。
完全なる1強時代の到来とすら言えます。

ジョコビッチのグランドスラム優勝は11回、遂にボルグ、レーバーと並びました。
そして決勝進出も19回でレンドルと並んでいます。

全豪優勝6回はオープン化後ではもちろん史上最多、歴代でもエマーソンと並ぶ最多タイです。
同一グランドスラムでの優勝6回というのも、
オープン化後ではボルグ、サンプラス、フェデラー、ナダルしかやっていません。
完全にレジェンド入りですね。

少し前までは全豪はレベルの劣る大会とされていました。
オープン化後にしばらく縮小運営されていた70年代前後であればその評価もあり得たでしょうが、
ドローがを拡大された80年台半ば以降では本来そんなことはないはずだったのです。
しかし、特にアメリカでの評価が顕著で、例えばアガシですら、
全豪優勝がが多いという理由で、生涯グランドスラマーであるにも関わらず、
同じ優勝8回のコナーズや一つ少ないマッケンローよりも
グランドスラム実績は下であるとみなされることもしばしばだったのです。

しかし現在は上位陣には出場義務がありますし、大会規模も充分に大きく
何よりあの観客の盛り上がりも含めれば、全豪が一つ下であるとする考えは有り得ないでしょう。
仮にあったとすれば、それは現実を捉えきれていない古い考え方に過ぎません。
そして今回のこのジョコビッチの戦いぶりは、
まだそうした古い考え方が息をしているとするならば
それに完全にとどめを刺す、圧巻の勝利だったといえます。

今大会のジョコビッチには過去の多くの選手の姿が重なりました。
守備のショットなのか攻撃のショットなのかわからないような態勢から
ズバズバとオンザラインを畳みかけてくる姿は最盛期のコナーズそのものでしたし
どんなに打ち込んでも壁のように打ち返して全くペースを握ることができない
絶望のラリーを展開する様はまさしくボルグでした。
ピンチになっても安定したサーブとショットで瞬く間に形勢を逆転し
ピンチであったことを忘れさせてしまうその存在感は私が憧れてやまなかったレンドルのものですし、
プレースタイルこそ違いますが、勢い付いたサービスゲームでは、サーブか、
サーブ後の1ショットのみで簡単にキープし相手に何もできない感覚を与える姿はサンプラスのそれでした。
そして、もう対戦前から誰も勝てないだろうなと思わせるその絶対王者感満載の雰囲気は
さながら10年前のフェデラーを思わせます。

かつて、ロッド・レーバーがフェデラーに勝つ方法を聞かれた時
「フェデラーの頭を後ろからラケットで殴るしかない」と答えていましたが、
今のジョコビッチも同じで、せいぜい大量のグルテンでも浴びせるしかないんじゃないでしょうか。


ジョコビッチは今大会でグランドスラムの準決勝進出の回数が29回となりました。
28回のレンドルを抜いて歴代で単独3位になっています。
最高はフェデラーの39回で、ここはまだ10回の差がありますが
2位のコナーズは31回ですので、これは既に射程内に入れています。
因みにそれ以下はアガシが26回、サンプラスとナダルが23回、
エドバーグ、マッケンローが19回、ベッカー、マレーが18回、ボルグが17回となっています。

ジョコビッチの準決勝進出29回の内訳は、全豪6回、全仏7回、全英7回、全米9回です。
意外なことに全豪が一番少ないのです。
しかし6回というのは優勝の回数と同じである点には注目です。
そう、全豪のジョコビッチは準決勝と決勝で一度も負けていないということなのです。
これを冷静に数字で見れば早期敗退が意外と多いということではあるのですが、
印象としては絶対的な強さを感じさせるものがあるともいえます。
同一グランドスラムで3回以上優勝を飾っていてしかも準決勝以降では負けなしという例は
他に全仏のナダル、全仏のボルグ、そして全仏のクエルテンがあります。いずれも全仏です。
スペシャリストのイメージの強いクレーでの達成はまだ何となくイメージは分かりますが
ハードコートでの達成というのはその強さの印象をより格別なものにするに充分たるものではないでしょうか。
(因みにジョコビッチのコーチであるボリス・ベッカーも
 全豪の準決勝進出は2回ありそのいずれでも優勝しています。
 ただ2回ではさすがにちょっと印象が弱いですよね)


準々決勝進出のの記録というのもあります。
47回 フェデラー
41回 コナーズ
36回 アガシ
35回 ジョコビッチ
34回 レンドル

今大会でレンドルを抜いたというのは準決勝と同じなのですが、ここではあと一つ上にアガシがいます。
さすがはミスタークウォーターファイナル。
しかし、ジョコビッチはそれにもあと一つと迫っています。

ミスタークウォーターファイナルがアガシなら、ミスターセミファイナルはコナーズ、ミスターファイナルはレンドルでしょう。
ミスターグランドスラムは言わずもがなフェデラーで、ミスターエントリーはサントーロということになるでしょうか。

さて、話を優勝に戻しましょう。
ジョコビッチはこれで去年のウィンブルドンから3大会連続でのグランドスラム制覇となりました。
自身2度目の快挙です。他に2度やっているのはフェデラーしかいません。
(サンプラスとナダルが1回ずつやっています)

もちろんその上には、何といってもレーバーの4大会連続というのがあります。
ジョコビッチは次の全仏でこれを目指すことになります。
去年はバブリンカに不覚ともいえる敗退を喫しましたが、
今年、それに匹敵する危機は果たしてジョコビッチの前に訪れるでしょうか。


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テーマ:テニス - ジャンル:スポーツ

  1. 2016/02/01(月) 11:54:23|
  2. 2016年1月~3月
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:9
<<マレーは最強ジョコビッチを崩せるか | ホーム | 2016年、全豪決勝>>

コメント

ジョコビッチ、どこまでいくのでしょうか。
もちろん先のことはわからないですが、今年こそ全仏を期待してしまいます。
去年はワウリンカが素晴らしかったのもありますが、イギリスのあの人が準決勝でサスペンデッドまで持ち込んだのも要因の一端ですよね。
昔メルツァーにアップセットくらった事もありますし、ジョコが悪くなくても何か起こる事が多い気がします、全仏。

今のナダルを見てると、ジョコのフィジカルも当然数年で多少は変わってくると思います。状態が完璧な今の内にキッチリ取っておく、というのも大事かなと思います。
2010年にサーブまで強化されたナダルが全米を取った時はしばらくナダルの一強になるもだと思いましたが、翌年は無敵ジョコがはじまりました。確かに2010年後半のジョコからは可能性は感じていましたが、未来はわからないものですからね。


ちなみに同一グランドスラムで準優勝5回というのは過去に、そして未来にも起こりうることでしょうか?
Mr.No2として、不滅の記録になる気がしないでもありません。
  1. URL |
  2. 2016/02/01(月) 13:08:45 |
  3. ふぁぶ #-
  4. [ 編集]

>ふぁぶ様

準優勝の回数だけのカウントであれば結構多いのはありますが
優勝をせずに準優勝が多いということであれば、各グランドスラムで以下のようになっています。

全豪 マレー 5回
全仏 ジョコビッチ 3回
全英 ローズウォール 4回
全米 ボルグ 4回

!!!凄い顔ぶれ!
レジェンド、マレー、レジェンド

ジョコビッチが全仏の記録を持っているのもまた意外です。
これがもしも今年覆るようであれば急に全仏の記録は小さくなります。

チルデン、スタージェス、アジャラ、コレチャ、ソデルリングが2回です。
スタージェスやアジャラなんて凄いマニアでもそうそう知らないですよね。
もちろん私も初めて聞きました。
前者は1947年と1951年、後者は1958年と1960年の準優勝者です。

一方でもしもジョコビッチの記録が4に伸びるようなことがあれば
これはもう一気に事件性が強まりますね。

  1. URL |
  2. 2016/02/01(月) 16:17:35 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

優勝無しの準優勝5回というのは時代が生んだ珍記録なのかと思いましたが、
過去にも似たような例はあったんですね。
まあでもGSの決勝進出5回(全体で9回)となれば紛れも無く実力者であり、
それは疑いないと思うのですが・・・

今大会の対ジョコビッチ戦、フェデラーと比較すると、取得ゲーム数でいえば、フェデラーと同じで、
サービスポイント取得率は同じ、リターンポイント取得率とブレークした回数ではフェデラーを
上回っていたのですが、結果はストレート負け。
この辺りがマレーらしさなのでしょうか。
まだ途中までしか見てないですが、いいラリーしてるんですけどねぇ・・

あと、ラオニッチは確かにいいプレーしていましたが、ジョコビッチ相手だと取れても
2セットまでかなぁ・・と思うのですが、この先調子を上げていけるでしょうか。
20歳くらいで頭角を現し始めた頃から体が出来上がれば凄い選手になるだろう、
と言われていましたが、いまだにフィジカル面で万全ではないようですね。
その辺りを克服できれば、或いは2009年のデル・ポトロの再来となるのかもしれません。
  1. URL |
  2. 2016/02/01(月) 17:28:19 |
  3. ラカン #KTFWzs4k
  4. [ 編集]

連投失礼します。
決勝見終わりました。
第2セット、第11ゲーム、40-0からブレークですか・・・
ここをキープ出来ていてもタイブレ取れたかわかりませんが、
まだ第3セットのタイブレよりは余裕を持ってプレーできたと思うのですが・・

そして、絶対王者相手に2セットダウンの状態でタイブレとか圧倒的に不利だと
わかっていながら第3セット第1ゲームをブレークされてしまうという・・・
いや、ジョコビッチが強いのはわかるのですが、マレーも色々うまく噛み合っていれば
第2セットと第3セットは取れるチャンスあったと思うのですが・・・
2011年にジョコビットがナダルを克服したように、何かきっかけがあれば変われるのでしょうか。
  1. URL |
  2. 2016/02/02(火) 02:54:40 |
  3. ラカン #KTFWzs4k
  4. [ 編集]

>ラカン様

決勝は、マレーが一時巻き返しかけたように見える状況があったにしろ、
終始ジョコビッチに余裕のある展開でしたね。
途中から「マレーが逆転で勝つには」ではなく「せめてもう少し抵抗するには」
という視点でしか試合は観られなかったです。

マレーがジョコビッチを克服するのは結構骨でしょうね。
フェデラー → ナダル → ジョコビッチという大きな流れがありますが
それぞれプレースタイルが違うというのは意味が大きいです。
スタイルの違いがあれば大胆な対策を取ることができます。
しかしジョコビッチとマレーはスタイルにそう大きな違いがありません。
しかも全てのショットでジョコビッチがリードしている感があるため、
本当に全体の力で上回らなくてはいけません。
更に年齢ですから、ジョコビッチが衰えるのを待つなんてこともできないでしょうし。


  1. URL |
  2. 2016/02/02(火) 09:19:15 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

> しかしジョコビッチとマレーはスタイルにそう大きな違いがありません。
> しかも全てのショットでジョコビッチがリードしている感があるため

そうなんですよね。
この2行に全てが集約されてしまいます。
ポイントは取れるけど結局競り負けてしまう、という。
重要な場面でより多く、確率の低いショットを打たされているのはマレーでした。
それでもマレーとしては打ち合うしかないとは思うのですが、
それだと調子で上回っている時くらいしか勝てないですよね。
似たような状況はもう何年も続いていますし、色々考えたとは思うのですが、うーん・・・
  1. URL |
  2. 2016/02/02(火) 10:42:21 |
  3. ラカン #KTFWzs4k
  4. [ 編集]

>ラカン様

真っ向から打ち合って勝てる相手ではなかったのですが
マレーは馬鹿正直に正面から行ってしまいましたね。
特別何かの作戦があったとは思えませんでした。
もう少しやりようがなかったのかなあ。


  1. URL |
  2. 2016/02/02(火) 11:12:26 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

久しぶりにコメントさせて下さい。今年は試合をほとんど見れていないのですが、マレーはモーレスモをコーチにしたあたりから、ジョコビッチと違うテニスをするようになったな、という印象があります。
具体的にはかわすプレーが増えていて、一番象徴的なのはボレーに対するロブの多用かと思います。
一昨年のファイナルなどではそのかわす場面で攻め込まれて錦織にボコボコにされたり良いところはなかったですが、去年一年でだいぶそのテニスも完成に近づいているのでは…と思い今年の全豪は期待していたのですが…
でも、今回の全豪で一番ジョコを苦しめたのはのらりくらりシモンでしたから、マレーの進化先も間違えではない…と思うのですがジョコビッチもマレー相手には気合いを入れ直すので難しいのかもしれませんね。
それでもジョコビッチの覚醒のきっかけの1つにデビスカップ優勝があったように、マレーもその経験をして、満を持しての今年ですので、今年はかなり期待しています。意外と全仏はマレーかもしれませんよっ!
あと、地味に期待しているのはバブリンですね。今年ウィンブルドンか全米をとって、来年、残り1つを取ればアガシ、シャラポワのように最低限に成績でのキャリアグランドスラム達成になりますw
  1. URL |
  2. 2016/02/03(水) 09:04:15 |
  3. ぐるぐる #-
  4. [ 編集]

>ぐるぐる様

コメントありがとうございます。
先程これについての本記事をアップして、
マレーが全く変わっていないかのような書き方をしてしまったのですが
観る人によっては確実に変化があるということと捉えて良いことになりますね。

私は多分ぐるぐる様よりもマレーの試合を多く観ていないです。
ロブは苦し紛れに打っているという印象でたが、
確かに精度は高いですし、他の試合でも多用しているということであれば
意図的にプレーの幅を考えているということになります。

そうなると今後のマレーにはいくらかの可能性を感じても良いのかもしれませんね。
多分変わらないだろうなという諦観の中で書いた記事でしたが
そうではないかもしれないという点で少し希望を持つことができました。

どうもありがとうございます。



  1. URL |
  2. 2016/02/03(水) 10:58:11 |
  3. Au-Saga #3/VKSDZ2
  4. [ 編集]

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