レンドル最強説&フェデラー最強説blog

【レンドル最強説】の雑記部分をブログ化しました。右のリンクから本体へも是非どうぞ。

2017年、全米2回戦

フェデラーが大いに苦しみました。ユーズニーが相手でした。
こういう選手は2回戦で当たるには嫌な相手・・・かなあ。
もちろんとても良い選手ですが、10年前ならいざ知らず、今は大きく勝つ機会もほとんどないですからね
しかもフェデラーはこれまで16戦して全勝の相手でした。

2戦連続の5セットマッチはきついでしょうが、なんとか勝ち上がっていって欲しいところです。
フェデラーは次にフェリシアーノ・ロペスと当たります。
やはりベテラン同士これまで12戦して負けなしの相手ですが、果たしてどうでしょうか。

ナダルはダニエル太郎を相手に第1セットを取られましたがその後挽回し4セットでの勝利を収めています。
試合の方観ていないので詳細は分からないのですがダニエル太郎はどこまで善戦できたのでしょうか。
ナダルも同じくフェデラーと絶好調ではないと思いますが良い試合ができたのならと思います。
ナダルは次に杉田と対戦する可能性がありましたが残念ながら杉田は敗退してしまいました。
ナダルの次の相手はアルゼンチンのメイヤーです。

さて、なんだかんだで勝ち上がってる二人はまだいいんです。
他の所に触れなくてはいけませんね。
1回戦ではまだ少ない方かなと思ったシードダウンでしたが、早くもここへ来て目立つようになってきています。
第4シード、ズベレフはカナダマスターズの覇者、第7シード、ディミトロフはシンシナティの覇者ですがいずれも敗れました。
あれ?ベテランが元気を失った今、こういう選手が活躍するんじゃなかったの?
昨日のキリオスと言い、ダメな男たちです(憤慨!)。

クレーシーズンは好調でしたが、その後活躍を見せていなったティエムとゴファンは勝ち上がっています。
それからデル・ポトロとチリッチという元チャンピオンも勝ち上がっています。
安定していないデル・ポトロは不確定な要素が大きいですが、
チリッチは近年のグランドスラムでは突発的に好成績を収めることが多いですから
今大会のドローを見ても可能性を感じる部分はありそうです。
特にボトムハーフは上位シードダウンが激しく混乱しまくってます。
第5シード、チリッチの次に高いシード選手で残っているのは第10シードのイズナーです。
一気に荒れた大会になってきました。チリッチは次にシュワルツマンと対戦します。

キリオスにもディミトロフにも言いたいことはありますが、A・ズベレフを取り上げましょうか。

昨日の記事、実は早々とコメント欄で見破られてしまったのですが
ズベレフのGS最高成績は4回戦、タイトル数は7、
比べてコールシュライバーはGS最高成績がベスト8、タイトル数は倍の14、という書き方をしまして
まだまだコールシュライバーの方が上の選手だと持ち上げていたのです。
実はこのタイトル数、ダブルスも含めた成績でして、本当はズベレフ6、コールシュライバー7なんですね。
コールシュライバーの方が凄いと言っておきながら、
実際にズベレフは大会で優勝なり準優勝なりで名を上げるでしょうから
そこでネタばらしして一ネタ盛り上がろうとしていたわけなんです。
つまり私はズベレフが大いに勝ち上がると読んでいたのでした。
これはまた壮大に外したことになります。

やられました。ここで負けてしまっては、
まだミーシャ・ズベレフの方が、今年の全豪でベスト8に出てますから
グランドスラム最高成績は上ということになります。
本当にドイツのエースを名乗らせるのはお預けと言えそうです。
期待値が高かっただけに残念です。どうしてこうも安定しないんでしょうか。
もちろん将来性も才能も有るので、今後は確実なトップ選手になってくれるでしょうが気になる部分もあります。
あの体格、パワーは魅力的ですが、怪我を抱えそうな気がするという点です。
その点で、少々デル・ポトロを思わせます。

さて、ドイツエースの座を守りぬいたコールシュライバーは、2回戦をストレートで勝ち上がりました。
最後は相手の棄権でしたが、ほぼ試合が決したようなスコアからの棄権ですので圧勝だったと言っていいでしょう。
今大会の2回戦の全試合の中で一番失ゲームが少なかったのがなんとコールシュライバーなのです。
実に僅か3ゲーム!その次が8ゲームとか9ゲームなので、もう圧巻といって良いでしょう。
仮に大会の優勝が2回戦の勝ち方で決まるというルールだったら、コールシュライバーは優勝だったのです。
ああ、あと一つでいいから勝ってほしいという思いです。フェデラー戦、観たいじゃないですか。
まあコールシュライバーはもちろん、フェデラーも確実でないという危うさが今大会ですが。


ドローを見ていて思ったのですが、
今大会は、プロテクトランキングでのエントリーが多いと感じました。
怪我等で戦列を離れていた選手にエントリーの資格を残しておいてあげるという制度ですが
これが多いということは、実績のある選手の長期離脱の多さを物語っています。
今大会は欠場の選手も多くいて、選手の負担や日程変更の可能性などが取り沙汰されていますが
このようなプロテクトランクの選手の多さもその一つの要因として取り上げていいのではないでしょうか。

今年、プロテクトランキングでのエントリー選手は実に6人います。
去年はゼロ、一昨年にハースが取得していますがそれ以前もまたずっとゼロです。
2001年まで調べました。ひょっとして全米にプロテクトランクってなかったのか?と思いたくなるほどの少なさです。
まあ制度自体比較的新しいものでしょうからそれ以前は調べていませんし
もしかしたらドロー表に記載するようになったのは最近のことかもしれませんが
いずれにしても、グランドスラムでプロテクトランキングって結構難しいです。
離脱した時点でのランクがある程度上位でなければいけないわけですから。
それが多いということはやはりキャリア組に怪我人が続出しているということなんだろうと思います。



  1. 2017/09/01(金) 16:01:29|
  2. 2017年7月~9月
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2017年、全米1回戦

フェデラーが大いに苦しみました。ティアフォーが相手でした。
まあこういうタイプの選手は様子見も兼ねての初戦などで当たるには大変嫌な相手ですが
あろうことはフェデラーがそれにはまることになってしまうとは。

フェデラー自身の調子も不足気味でした。
そこは全豪やウィンブルドンとは状況の違う部分です。
たっぷりと休養を取り、ウォームアップも充分だった前2大会のようにはいきませんから
大会が進むにつれて勝ち上がると共に調子を上げていくしかありません。

その他の選手ですが、シードダウンは32人中8人でした。
荒れた展開が予想される中での開催としては比較的少なかったと思います。
それでもジャック・ソック、キリオス、フェレール、ガスケ等が敗退しています。
特にキリオスはシンシナティのファイナリストでしたので可能性を感じていた人もいるでしょう。
本人のコメントでもある程度行けると思っていた節があります。
まあ、全仏のズベレフもそうでしたし、今は選手たちに安定感を求めるのは中々難しいようです。

むしろ直前の大会で調子が良い時ほど次の大会で可能性が薄まるというのが現状です。
そこへ行くと、インディアンウェルズとマイアミを連覇したフェデラーや
クレー大会で連勝を続けたナダルなどは
現在のトレンドからすら外れている稀有な存在であるわけですね。

そのナダルは2回戦でダニエル太郎と対戦します。
そしてその後、3回戦では杉田との対戦になる可能性があります。
錦織不在の中で日本選手がどれだけやれるかという中で
よりにもよって出場2名が揃いも揃ってナダルの近くに組まれてしまうとは。
もちろん女子の大阪なおみの例もありますので
まさかのダニエルvs杉田戦が組まれることもなくはないかもしれませんが。

因みに今大会はドロー発表後にマレーが欠場を表明していますので
コールシュライバーが第33シードに繰り上がりとなっています。
当ブログでは何かと目をかけている氏ですが、無事に初戦を突破しました。

ドイツはズベレフ兄弟はもちろん、ダスティン・ブラウンやフロリアン・マイヤーなど
8人が今大会にエントリーしています。
若い選手からベテランまで、結構いい感じで年齢のばらつきもあります。
スペインが若手に元気が無い分、今後新しいテニス大国に名乗りを上げてくる可能性もあります。
その意味でも、ドイツテニス界のエース、コールシュライバー氏の大会での活躍には注目しておきましょう。

ドイツテニス界では、これまでに何人かのトップ選手が登場していますが
複数選手が同じ時期に出る傾向にあります。

・フォン・クラム(1910年生)とニュスライン(1911年生)
・ベッカー(1967年生)とシュティッヒ(1968年生)
・シュトラー(1976年生)とキーファー(1977年生)とハース(1978年生)

そして、今またテニス大国へと名乗りを上げることができるのか注目に値します。
A・ズベレフが今後ここに名を連ねてくれる存在になるのは間違いないでしょうが
それに続く選手が出てくるかが一つの鍵になりそうです。

因みに現時点で現役ドイツ最高の実績を持っているのはコールシュライバーです。
まあマスターズ2つ取ったA・ズベレフが既に上だという見方もあるでしょう。最高ランクも上回っていますし。
しかし、グランドスラム実績では、ズベレフは今年のウィンブルドンの4回戦が最高です。生涯タイトルも7勝でしかありません。
同じウィンブルドンでベスト8に進出しており、かつタイトルでは倍の14勝を獲得している
コールシュライバーのほうがトータルの実績で上とする評価もまだありだと思います。

しかし今大会で、ズベレフが何かをやってのければ、早くも評価は逆転することになるでしょう。
それでいいですし、そうあることをドイツテニス界の王、フィリップ・コールシュライバー氏は静かに願い、
見守っていると思います。

コールシュライバーは4回戦まで勝ち上がればフェデラーとの対戦になります。
なんとかこの対戦を見せてほしい。私のささやかにして贅沢な願いです。

だって、観たいじゃないですか。純粋に2人の対戦。
それにコールシュライバーがグランドスラムで4回戦に勝ちがるなんて素晴らしいい事ですし
何より、フェデラーにとっても疲れの出てくる4回戦にやりやす~い相手が来てくれるなんて
とても嬉しいじゃないですか。



  1. 2017/08/31(木) 12:01:00|
  2. 2017年7月~9月
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2017年、全米開幕

少し遅い休みをいただいておりましてブログから離れておりました。
ブログ的にシンシナティをスキップした形となってしまいましたが
改めて今週からは気を引き締めて全米を追っていくこととしましょう。

さて、いよいよ今年最後のグランドスラムです。
今年は、選手たちの蓄積疲労がはじけ飛んだ形となりました。
実力者、ベテラン、中堅の様々な選手が怪我に倒れ、テニス界の勢力図に多大なる影響を与えています。

いよいよ時代が変わるかと思われて随分と時間が経ちましたが
遂にここへ来て一気に混沌の時代が幕を開けた形となっています。

一足先に休息をとっていたフェデラーとナダルは
ある意味タイミングを味方につけたといえるかもしれません。
他の多くの選手よりも1年早く休息の判断をしたことで
今年は再び脚光を浴びることができました。

それには両者の凄さももちろんあるのですが、
周りの多くの選手たちが疲労のピークを迎える時に復帰したのは
それこそタイミングの妙だったといえるのかもしれません。

今大会でも優勝候補に名を連ねている二人ですが、決して圧倒的ではないはずです。
今年のフェデラーは休息明けの調整が上手くいっていますので
その意味で期待の持てる部分はありますが、
怪我明けというのもあり全豪、全英ほどのベストコンディションとは思えないです。

ナダルもクレーシーズンに精力を使い果たしたのか、疲れが見えます。
今年は見事なクレーシーズンを迎えたナダルですが、
実のところクレー以外では全豪でのみしか見事と呼べるパフォーマンスは見せていない
というのも気にしておくべきでしょう。

もっとも、グランドスラムでの調整力には定評のある両者ですから
どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか注目しておきましょう。

ナダルが第1シード、フェデラーが第3シードでして
両者は勝ち上がれば準決勝で対戦します。これは少し残念です。
当たるとすればやはり決勝での対戦を観たかったです。

第2シードはマレーです。
しかし間に合いませんでした。棄権を発表しています。
いや、だったらドロー発表前にですな、フェデラーを第2シードにですな、
と思わせられたのは私だけではないはず・・・なんと空気の読めない選手なのでしょうか。

大会はジョコビッチ、マレー、バブリンカ、錦織、ラオニッチと
5人ものグランドスラムファイナリストを欠くことになります。

かといって、出場するツォンガ、デル・ポトロ、チリッチ、ベルディフ、フェレール等の
他のファイナリストが優位かといえばそうでもありません。
これらの選手が勝つ可能性ももちろんありますが、確率はあまり高くないようにも思えます。
今年はこの中ではチリッチが一番調子がいいです。
コンディションの良さがちょうど大会期間中に重なってくれれば、といったところでしょう。

今回のような混沌とした中での開催の場合は
コンディションが実績を上回る重要性を持つことになります。
ウィンブルドンのジル・ミュラーのように実績とは関係なく
唐突に活躍しだす選手が出てくるのが面白さでもあるのです。

北米ハードシーズンに入って存在感を見せているのは
実績のある中堅、ベテラン組ではなくより若い選手たちです。
カナダではズベレフやシャポバロフ、シンシナティではディミトロフとキリオスが活躍しました。
もっとも、カナダの2人はともかく、シンシナティの2人は、既に実績組といってもよい選手であって
マスターズ決勝に出てくるのも遅すぎではないかと感じる部分は否定できません。
それでも、今回の結果は何よりの自信になっているでしょう。
大勝した次の大会であっという間に負ける癖は今の若い選手達の共通の特徴ですから
そういったことのないようには注意してほしいところです。
因みにシャポバロフは現時点ではまだ予選を戦っていまして本選出場は未定です。
出てくれば面白いとは思いますがここも成り行きを見守っていきましょう。

こうしてみると優勝候補と呼べる選手は多岐に渡っています。
名の出ていない若手中堅にも可能性を持つ選手は多くます。
これは同時にそれほどの混戦なのだと言い換えることもできます。
こうした本命不在の大会は人によっては面白さに欠けると感じることでしょう。
しかし将来を見据えたときに、今のこの狭間の時代を知っておくのは、
数年後のテニスの面白さを引き立てる糧ともなり得るのです。

開幕を待ちましょう。
初戦から目を離すべきではないかもしれません。



  1. 2017/08/27(日) 09:41:31|
  2. 2017年7月~9月
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2017年、カナダマスターズはズベレフが優勝

ズベレフがマスターズ今年2つ目の獲得となりました。
遂に4強以外でマスターズを年間2つ取る選手が現れました。
恐らく2007年のナルバンディアン以来ですから実に10年ぶりのことです。
初戦のガスケ戦がファイナルセットタイブレークのぎりぎりの戦いでしたが
それ以降は全てストレート勝利でした。
ズベレフはサーブでもレシーブでも安定した強さがあります。
キリオス戦なんてとても面白かったですけど、
どちらかといえば面白さを演出していたのはキリオスのほうで、
ズベレフはことごとくキリオスの仕掛けをはじき返していったという印象でした。
好調同士だったらさらに面白い展開になったかもしれません。
今後何度も観ることになる対戦でしょうから次回をまた期待しましょう。

さて、もう一人話題をさらったのが、シャポバロフです。
待望の10代のニュースターと呼べる逸材です。
サーブもストロークも強く、全体的なショットレベルの高さはもちろんあるのですが
何より思い切りのあるプレーは見てて気持ち良かったです。
ネットプレーにはまだまだ改良の余地がありますが
怖がらずにどんどん前に出ていく姿勢は爽快感がありました。
もう少しランクも上がってくると、もっと決められる出方をしなさい!
と言いたくもなるんでしょうが今はまだこれで十分だと思います。
ナダル戦で何度も0-30やブレークポイントの場面がありましたが、
それをはねのけた精神的な強さはただの勢いだけではないと思わせました。
今大会4勝したうちの3勝が1セット取られてからの逆転勝ちでしたから
この勝負強さをずっと持続させていってほしいです。

その他のとてもひどいシード勢はもう置いときまして
結局はナダルとフェデラーが何だかんだでテニス界を持たせている印象です。

ナダルはシャポバロフにフルセットの末敗れましたが
試合の出来は酷く、サーブは入らない、フォアハンドも入らないという具合でした。
それでもあのベストパフォーマンスのシャポバロフと
ぎりぎりの戦いをしてしまうんだからやっぱり地力は凄いです。
純粋に力関係ではまだナダルのほうが上といえるでしょう。

フェデラーも決勝まで来るんですからまあ凄いんですが
決勝はこれまたストロークミスが酷く、とてもベストパフォーマンスとは言えませんでした。
フェデラーであれば、その持てる引き出しでプレーの多彩さを見せることもできるわけですが
今大会はナダルと同様、調整の位置づけもあったでしょうから、
ペースを変えるために思い切った仕掛けはしてこないだろうな、と思って観てました。
案の定、そのままズベレフに押し切られた形となりました。
でも、これでいいんだと思います。

ナダルもフェデラーも今大会と同じ調子で戦うとしたらシンシナティの展開はどうなるでしょうか。
シャポバロフは確か出ないはずなので2人の大ベテランと2人の若手による
新しい4強時代形成とはいかないでしょうから、
せめて他のシード勢がもう少し意地を見せてくれないとテニス界が閑散としてしまいます。
まあ皆全米に照準を合わせているということかもなのしれませんが
マスターズで勝ったこともない選手たちがマスターズを捨て試合にしてはいけませんよね。
そんな調整はベテラン2人だけでよろしい。


  1. 2017/08/14(月) 22:02:27|
  2. 2017年7月~9月
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2017年、カナダマスターズ開幕

マレー、ジョコビッチ、バブリンカという近年のグランドスラマーを軒並み欠いての開催となりました。
特に後2者は長期休暇に入ります。今季の残り大会を全て欠場するということですので、
今大会に限らず今年の残りシーズンは雰囲気の変わった勢力図によるせめぎあいになるものと予想されます。

混戦ではありますが、大会の上位2シードはナダルとフェデラーといういかにも見慣れた顔ぶれとなっています。
いや、厳密には違いますね。この両者は20006年から2009年まで4年連続でカナダマスターズ
上位2シードを務めているのですが、いずれもフェデラー、ナダルの順でした。
つまり、ナダル、フェデラーというの順序は長いカナダの歴史の中でも今回が初めてのことなのです。

両者の実力は疑うべくもありませんが、正直今大会は分かりません。
フェデラーは春先にマスターズ連覇してますし、ナダルもクレーマスターズを2つ取っていまして
今年のマスターズ5大会のうち実に4つを2人で取っているというとんでもなさではあるのですが
今大会は全米前の準備の一環として捉えているのではないかと思います。
他の選手としては喉から手が出るほど欲しいビッグタイトルではありますが
両者にとってはそれほど固執している大会でもないでしょう。
そんなこともあって、今大会の両者は決して他に抜きんでた優勝候補とは言えないと考えています。


さて、というわけで、混戦模様の今大会、
何度も言っていますが、こういう時に新たな勢力が出てこないとダメです。
こういうチャンスをものにする選手こそがスターになり得るのです。

何人か注目に値する選手がいます。

まずはA・ズベレフ。
先週の優勝で今季4タイトル目を獲得しました。
フェデラーの5タイトルに続き、ナダルと並んで2位タイの成績です。
先述の通り、今年はここまでマスターズ5大会のうちフェデラー、ナダルが4つを取っているわけですが、
残りの唯一大会で優勝しているのがこのズベレフであります。
間違いなく今一番勢いのある選手といえるでしょう。
全仏敗退のような愛嬌もありますが、ほぼ誰にでも勝てる選手になっています。
あとはコンディション次第ということになります。
実のところクレーとグラスに比べてハードコートの勝率が低いのですが
これは試合数の多さもありますのであまり心配することではないでしょう。
今大会は第4シードでの出場です。優勝候補の筆頭格であるのは疑いもないです。

続いてラオニッチ。
もう十分にキャリア組ではありますが、最近は少し勢いに陰りがあるというか、
元気さを見せることができていません。
今年は競り合いに弱いというか、接戦を落としている印象があります。
こういうの不調とかいうわけではなくあくまでもきっかけが必要なだけですので
地元大会ということで、気調子を取り戻したいところでしょう。
大会では第6シードになっていて、準々決勝でナダルと当たる場所にいます。

ティエム。
第3シードです。
今年はチャンピオンズレースでフェデラー、ナダルに次ぐ第3位に付けていますす
やはり勢いのある選手ですが、意外にもタイトルは今年これまで1つだけとなっています。
もっとも、クレーシーズンではナダルにだけ負けていた状態でしたのである程度やむを得ない部分もあるでしょう。
クレーでナダルに土を付けた唯一の選手でもありますし、それでこの位置というのは安定感の証明でもあるとも言えます。
しかしそろそろ、クレーだけでなくハードコートのタイトルも欲しいところじゃないでしょうか。
これまで生涯8タイトルのうち6つがクレーでハードは1つしかありません。
もちろん、マスターズの優勝もありません。


その他上位シードは第5が錦織、第7がディミトロフ、第8がツォンガとなっています。
いずれも実力者ですがマスターズ獲得とまでなるとどうでしょう。
まあツォンガは獲得者ではありますけども、最後の獲得はもう3年も前のこととなります。

むしろ元気のよいノーシードの方に観るべきものがあるかもしれません。
ノーシードの選手はドロー運が悪いと早いラウンドでシード選手と当たってしまうのですが
これは見方を変えれば、ノーシードに注目しておけば早いラウンドから大いに楽しめるということでもあります。
ノーシードで調子のよさそうな選手を何人か上げると、
クエリー、シュワルツマン、アンダーソン、カチャノフ、そして杉田辺りになるでしょうか。
それと、キャリア組として、フェレール、F・ロペス、モンフィス、デル・ポトロなどがいます。



  1. 2017/08/08(火) 12:00:00|
  2. 2017年7月~9月
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2017年、ジョコビッチが年内休養を発表

ジョコビッチが年内休養を発表しました。
ジョコビッチにも超人的なイメージがありましたが
さすがに長年に渡る体への負荷は大きかったようです。
特に肘の怪我とのことですが、全体的な疲れもあるでしょう。今回の決断には私は賛成です。
無理して出場して苦しむ様を見せられるよりもコンディションの整った状態のジョコビッチが観たいですから。

世界中を駆け回り、一人でも多くのファンの前でプレーする姿を見せるのが
プロとしての義務、という考えがあるのは分かります。
事実、初期のプロ選手は試合内容よりもそちらに主眼を置いた興行も多く手掛けていました。

ファンとしてはプロを生で多く見たいというのもあるし、その精神自体は今もって生きていると思います。
しかし、バランスは崩れていると感じます。
トッププロの選手達は、ほぼ例外なく怪我と戦っているはずですしその上、大会への出場義務も課されています。

自由に大会を選べるようになるにはキャリアを重ねなくてはいけませんが
そうなる頃にはもう体はボロボロになっていたりします。
これでは負担の方が大きいと感じざるを得ません。
ひたすら次の大会、次の大会を繰り返していると、モチベーションも低下してしまうでしょう。

今ではTVもネットも発達していて、以前よりも簡単に選手のプレーを確認する機会が作れます。
必ずしも全ての選手が多くの大会に出なくてはいけないということもないでしょう。
マスターズの出場義務だって、今ほど厳しくなくてもいいのではないかと思わなくもないのです。

私は今年のクレーシーズンで、ずっとナダルの体が心配心配と言ってましたがそれもこうした気持ちがあったからでした。
まあ、実のところナダルが予想の上を行くぶっとびさ加減で大会を総なめにしてしまったわけですが。

全てのマスターズでナダルvsジョコビッチの決勝を観るのもそれはそれでいいですが
A大会でナダルが圧倒的に優勝、続くB大会でジョコビッチが圧倒的優勝
そしてグランドスラムで2人が遂に激突、なんて展開もまた大いに燃えると思うんですよね。
それで例えばどちらかが途中で敗退してしまった、などというまさか展開があったとしても
次回に対戦が実現した時にはそれはそれはまた更に熱い展開が待っているとこういうわけです。

結論として、私は選手が多くの大会でプレーする姿が見たいわけではなく
選手がベストコンディションで戦う様が見たいのだ、ということになります。

ジョコビッチのバックハンドが一度も火を噴かない試合なんて、それは寂しいものです。
ファンの多くもジョコビッチの頑張る姿が見れたからいいや、とはならないでしょう。
もちろん長期の休養明けからの復帰試合であればそのような感情も出はするかもしれませんが。
やはり観たいのは強いジョコビッチの試合です。


もう一つ、今回の休養に関して気にすべきポイントがあります。

休めば強くなると思ってしまってはいけないということです。
過去の例を見ましても、選手が長期休養を取った例は多くありますが
休養明けでが強くなって帰って来たという例は、実はほとんどないんじゃないでしょうか。

試合勘を忘れてしまい、以前の状態にはもう戻れないけど
でも帰ってきてくれてよかったというようなことがほとんどです。

今年、ある選手が長期休養明けでとんでもないことをしでかしたおかげで
以前の数々の例がまるでなかったかのように扱われてしまっている傾向があるのは心配です。

長期休養明けでグランドスラムを2つも取った35歳のある選手というのは
そもそも史上最多のグランドスラムを獲得しており、幾多の最多記録、最高記録を併せ持っているという
100年に及ぶテニス史で幾万人と登場したプロ選手達の中に在って
ただ一人到達しうる高みにいる超絶な選手だということを再認識しておく必要があるでしょう。

誰もできないことをやった人が、誰もできないことをもう一つやっただけだったのかもしれません。

いや、正確には違いますね。
もう一人、休養明けでとんでもないことをした人がいました。
そう、今年はもう一人いるんです。

こうなると、尚のこと休みを取れば誰でも勝てるんじゃね?と思ってしまいがちです。
でもこれも誤りです。

100年に及ぶテニス史で幾万人と登場したプロ選手達の中に在って
ただ二人しか到達しえない高みにいる選手が、二人にしかできないことをやっただけなのです。

だから、他の選手が単に長期休養をしたからと言って、
そう簡単に勝てるものではないんだよ、とそういうわけです。

と、これがデル・ポトロに関する話だったらここで終わりでいいんですが、今回は少し趣が違います。
なにせ今話しているのは、ジョコビッチのことだからです。

ここ1年だけでジョコビッチを判断してはいけません。

100年に及ぶテニス史で幾万人と登場したプロ選手達の中に在って
ただ三人しか到達しえない高みにいる選手の一人であるということを思い出す必要があるのです。

私は正直、フェデラーとナダルの例を受けて、
ジョコビッチが少し休めば、同じようにコンディションを取り戻せるかもしれないなという思いがありました。
今回正にそうなったためにどうしても期待してしまいそうな自分がいます。

2017年の残りを全休するということなので、復帰は全豪になるでしょう。
全豪はジョコビッチが最も得意とする大会です。
これはもう期待値もぐっと膨らまざるを得ないでしょう。

但し、もちろん気になる点もあります。
フェデラーとナダルの不調は、いずれも精神的なものではなく体力的なものだったと思われる点です。
一方でジョコビッチに関してはメンタル面もあるのではないかと危惧されます。
ここは大きな差になり得るポイントです。
もしもメンタルが影響しているのであれば難しいです。
よくこの手の話ではビランデルの名が上がります。
1988年にグランドスラム3大会を獲得し、1位を取った後、急激に力がしぼんでいきました。
怪我をしたわけでも長期休暇をしたわけでもありませんが、
燃え尽き症候群となるのでしょうか、面白いように勝たなくなりました。
メンタルというのはことほど左様に選手の成績にダイレクトに影響を及ぼします。

こうした面を踏まえて、ジョコビッチの復帰はどうなるのか期待と不安が入り交じったものになります。
早くも来年の全豪が楽しみです。


参考までに、復帰後のパフォーマンスですが
フェデラーもいきなり大勝ちしたわけではありません。
全豪が最初の大会でしたが、実際にはその前にエキシビジョンを戦っていましてズベレフに敗退しています。
また、インディアンウェルズとマイアミの前にもドンスコイに敗退していますしウィンブルドン前にもハースに敗れています。
単純に休んだから最強になったというわけではなく、
自身のコンディションをコントロールする技能が遥かに高次元なんだろうというのが伺えます。

ナダルも、同じく全豪での復帰は衝撃でしたがハードコートシーズンは優勝がありませんでした。
そしてクレーシーズンに至ってようやく一気に力を放出させたという印象です。
やはりコンディション調整の妙と言えるのではないでしょうか。

過去の例も上げてみます。
まあ私のことですのでどの名前が出てくるかおよそ想像がつくかと思うのですが
そう、イワン・レンドルです。

レンドルも1988年の全米決勝でビランデルに敗退してランク1位を明け渡した後、数か月の長期休養に入りました。
出場大会が多いことで有名なレンドルがここまで長く休んだのは初めてのケースでした。
復帰は年末のファイナルでした。そして初戦のラウンドロビンではスイスのラセクに敗退しました。
それまでカモにしていて、最終的に対戦成績も10勝1敗という相手なのですが
休養明け直後というのはどのような選手でも非常に難しいのだということが分かります。
レンドルはその後、ファイナルで準優勝、そして翌年の全豪で優勝し、見事1位に返り咲きました。

丁度同じ時期に復帰を果たしたレンドルと燃え尽きてしまったビランデル。
ジョコビッチは果たしてどちらの例に当たることになるのでしょうか。


因みにもう一人、休んだ方がいいんじゃないかと思われるトップ選手がいますね。
幸いにして素晴らしい前例を持つ良いコーチもいますしね。
ただ、この人の場合はジョコビッチと違い、100年に及ぶテニス史の中でも割りといる普通の人ですから、
復帰後の劇的勝利というのは、まあなかなか難しいんじゃないかと思えなくもなかったりします。
ウィンブルドン後に休養を視野に入れる云々を口にしていましたので今後の去就は注目されます。
もしもジョコビッチに続いて休むことになったとしたら、それこそテニス界はカオスですね。
誰がNo.1になるか全くわからない混乱の時代に一気に突入するのか、
はたまた10年来、非常に見慣れた普通のトップ2時代に返り咲くだけなのか。



  1. 2017/07/27(木) 12:10:00|
  2. 2017年7月~9月
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2017年、ウィンブルドン、フェデラーを振り返ります。

今大会見逃していたフェデラーの試合を観直しました。

フェデラーの試合で感じたのは「上手さ」でした。
元々じゃん、という意見はそりゃもうその通りなんですが、
今回はどちらかといえば、芸術的なショットとか、針の穴を通すコントロールとか、
そういうフェデラーを特徴づける一打一打の本当の意味での技術力ではなくて
試合運びの巧みさをより強く感じたのです。

まあそれですら元々じゃん、といわれそうですが。

正直、フェデラーのショットパワーは以前に比べれば落ちています。
以前であれば一撃で決めていたフォアハンドも拾われるケースが多いし
またフットワークも、相手の強打にかろうじて追いつくというシーンもあります。
あの程度であれば簡単に追いついて逆襲の一撃を打ってたんじゃなかったっけ?
と思わせるような押し込まれ方をされるようなシーンも普通に見られるのです。

しかし、それを分かった上で、すなわちフェデラーは今の自分を把握した上で
試合を展開していたように思います。
打った瞬間に決まるかな、と思わせるようなショットを打っても常に次の手を用意するし
ギリギリで追いついて辛うじて返したショットも、無理に逆転の一撃にせず、技ありの技巧で返したり
とにかくプレーのバリエーションの豊富さと、それを巧みに使い分ける試合展開が本当に見事でした。

より具体的に例を挙げるとサーブです。
戦う相手の多くはフェデラーよりも基本的にサーブが速かったです。
特に4回戦以降はディミトロフ、ラオニッチ、ベルディフ、チリッチですから
まあ顔ぶれを見ても当然です。
しかし、サーブが効果的であったのはいずれの試合でもフェデラーの方でした。
明確な数字を出しましょう。

左が相手、右がフェデラーです

《ファーストサーブ最速》
4回戦 130MPH 125MPH
Best8 140MPH 126MPH
Best4 130MPH 124MPH
Final 134MPH 123MPH

《ファーストサーブ平均》
4回戦 119MPH 115MPH
Best8 127MPH 115MPH
Best4 121MPH 113MPH
Final 123MPH 113MPH

サーブの速度では皆全然フェデラーよりも速いです。
しかし、

《サービスエース数》
4回戦 07本 08本
Best8 11本 10本
Best4 09本 13本
Final 05本 08本

エース数を見ると、準々決勝のラオニッチ戦を除いて全てフェデラーの方が多いです。
ラオニッチとの本数ですら1本少ないに過ぎません。
フェデラーのサーブは常にエースを狙いに行くスタイルではないんですが、
いかに的を絞らせないか、球種やコース、組み立てが見事であるというのが分かります。
チリッチやラオニッチなどは大会通じてエースが多く、
総合の数字でチリッチはクエリーに次いで2位、ラオニッチは4位でした。
しかしフェデラーからのみはエースが取れなかったということであり、
フェデラーのレシーブ力の高さもまたクローズアップされてしかるべきと言えましょう。
もちろん試合がどれもストレートで終わってしまったというのもあるでしょうが。


以下の数字も圧巻です。

《ファーストサーブ獲得率》
4回戦 65% 76%
Best8 71% 90%
Best4 68% 84%
Final 65% 81%

サーブそのものが効果的であったのは間違いないでしょうが、
サーブを起点とした一連の攻撃力が圧倒的であったということになります。


セカンドサーブも見てみましょう。

《セカンドサーブ平均速度》
4回戦 96MPH 98MPH
Best8 101MPH 102MPH
Best4 99MPH 99MPH
Final 96MPH 99MPH

これまた見事です。
ベルディフ戦のみ同じスピードですが後は全てフェデラーの方が上となっています。
こうなると当然以下の数字につながります。

《セカンドサーブ獲得率》

4回戦 44% 71%
Best8 42% 52%
Best4 57% 59%
Final 39% 71%

セカンドサーブでも優位性が顕著ということで
これではもう他の選手が勝つ見込みはなかったわけですね。


実際に試合を観てた上での感想で言いますと
他の選手がフェデラーよりもサーブが速いのはわかります。
しかし、数字ほどのスピード差があるようには感じませんでした。
例えば決勝でチリッチが130MPHのサーブを打ち、
次のゲームでフェデラーが117MPHのサーブを打ちましたが
「え、さっきのが130なのに今のが117しか出てないの??」という感じです。

いつの時代もパワーがテニス界を支配すると思われ勝ちですが
まったくそうではないということをフェデラーは教えてくれます。



  1. 2017/07/21(金) 12:30:00|
  2. 2017年7月~9月
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2017年、ウィンブルドンはフェデラーでした。おめでとうございます。

大会通じてチリッチも頑張ったと思います。
しかし、今はフェデラーのことを書かなくてはなりません。

テニス界、今年は凄い年になってます。
皆さんそう思っていませんか?

いや実はね、そうでもないんですよ。
全豪全仏全英と終わり、優勝はフェデラー、ナダル、フェデラーときました。
これ、1905年に全豪が誕生して以来の、長い長いテニスの歴史の中で
最も多く達成されている結果なんです。
つまり最も当たり前の結果が出ているだけなんですね。
そう、大したことないんです。
今年は稀有の、空前絶後の当たり前の年なんです。

さて、というわけでその当たり前の年の
当たり前のウィンブルドンのフェデラーの記録を見てみましょう。

フェデラーはグランドスラム19タイトル、ウィンブルドンは8タイトル目となりました。
もちろんいずれも史上最多です。

グランドスラム勝利数は321勝、ウィンブルドンだけで91勝です。
これがどのくらいの数字かといいますと、錦織の生涯勝利数が328勝なので、
錦織の小さな大会も含めた全ての勝利をフェデラーはグランドスラムだけで賄っていることになります。
また、ウィンブルドンの91勝というのも、今回の決勝の相手であるチリッチが
グランドスラムトータルで94勝というのでなんとなく雰囲気はわかっていただけるかと思います。
チリッチもグランドスラマーですが、他にもカフェルニコフ、フェレーロが99勝、
ナスターゼが97勝、サフィンが95勝、クライチェクが89勝となっていて
並み居る歴々のグランドスラマーの生涯グランドスラム勝利数を
フェデラーはウィンブルドンだけで稼いでいることになるというわけです。
いまいちピンと来なかったらこう考えてみましょう。
彼らも大体10年はトップ選手をやっていると考えていいと思いますが
そうした場合、フェデラーは2年半で同じ結果を出している、とこういうわけです。

また今大会、フェデラーはセットを一つも落とさずに優勝しました。
実はこれ、ウィンブルドン8回目にしてフェデラー初めての経験です。
グランドスラム全体でも2007年の全豪で1度だけありました。
今回で2回目の達成になります。最高に強かった時以来というわけですね(10年ぶり!)。
ここでまだ更なる高みに上ろうというこの状況は一体どういうことなんでしょうか。

因みに今年はナダルも全仏で失セット0の優勝を達成しましたが
グランドスラムで失セット0が年間2つも達成されるのはオープン化後初めてのことです。
(しかもどちらも30歳を超えた選手によってとはこれまたいやはや)

失セット0の優勝というのはナダルは3回やってます。もちろん全て全仏です。
あとはボルグが全仏2回、全英1回の3回やってます。
この2人が記録保持者です。フェデラーはそれに次ぐポジションに居ることになります。

他には1971年全豪のローズウォールと1973年全仏のナスターゼも達成してはいるのですが
前者はドローが少なく、後者は1、2回戦が3セットマッチという変則でした。

ここまで見てお気づきでしょうが全米での達成者がまだ一人もいません。
レンドルが1985年から3連覇したときにいずれも1セットだけ落としているという
いかにもレンドルらしい惜しい記録の持ち方をしていまして
あとはナダルが2010年にやはり1セットだけ落として優勝しているのですが
これが全米の最少失セットであり、失セット0というのはまだありません。

年齢にも触れましょう。
35歳でのウィンブルドン優勝はオープン化後で最年長となります。
全豪はローズウォールの37歳、全仏はヒメノの34歳、全米はローズウォールの35歳が記録で
これに比べるとウィンブルドンの年長記録はずっと若く、アーサー・アッシュの31歳が記録でした。
それに次いで、前回2012年のフェデラーと1969年のレーバーが30歳で2位の記録だったわけですが
まあ、それから5年経っているわけですからね、フェデラー自身によって大幅な記録更新となりました。

単純に考えればローズウォールが優勝しなかった、ただそれだけが原因なんですが
明らかに高年齢優勝がきつそうな全仏のほうが高齢だったという状態になっていたところを、
今回のフェデラーの手によって無事、逆転させることに成功しました。

因みにローズウォールの記録はいずれもグラスコート時代です。
ハードコート時代に限定すれば全豪は今年フェデラーの35歳、
全米は去年のバブリンカの31歳が最高齢ということになります。
(全米は2002年のサンプラスも31歳です誕生月の関係で5か月バブリンカが年長になります)

ま、無い話だと思いますけど、
今年の全米で36歳くらいの人が失セット0で優勝したとすれば、
これまたいろんな記録が塗り替えられていくことになるわけですね。
あ~いや、現実的でない話はやめましょう。

ランキングはどうなるでしょうか。
まだぎりぎりでマレーが1番でしょうかね。
2位以下がナダル、フェデラー、バブリンカ、ジョコビッチ、チリッチという順だと思います。
すいません、はっきりしません、明日の正式発表を待ちましょう。
いずれにしろポイント差はほとんどないはずです。
1000~2000の間にトップ5~6人がひしめき合うんじゃないでしょうか。
バブリンカやチリッチが1位を取る可能性すらあるわけですね。
4強は相変わらずトップに居るというのがまた凄いことではあるのですが
「4強時代」では確実になくなっているのは間違いありません。





  1. 2017/07/17(月) 01:48:00|
  2. 2017年7月~9月
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2017年、ウィンブルドンはベスト8へ

ううう、大会では色々な展開もあったし書きたいことも多かったのですが
個人的に多忙になってしまっていてなかなか書きこむ時間が取れませんでした。
結構毎回そうなんですが、グランドスラム時期になると忙しさにぶつかるんです。
まあ文句を言ってても仕方がないですね。
取り急ぎベスト8の顔合わせを見てみましょう。

・マレーvsクエリー
・チリッチvsミュラー
・フェデラーvsラオニッチ
・ジョコビッチvsベルディフ

顔ぶれの中ではナダルとの死闘を制したミュラーがひときわ目を引きます。
他にも、クエリーはK・アンダーソンと
ラオニッチはAズベレフと、そしてベルディフはティエムと
それぞれフルセットの攻防を制しての勝ち上がりとなっています。

つまり、今回の準々決勝は、4戦とも
「4回戦を完勝で勝ち上がった上位シードに、フルセットで勝ち上がってきた選手が挑戦する」
という図式になります。

上位陣が何勝するか、というような予想になるでしょう。
ミュラーの存在は読めませんが、ただナダル戦は体力を使いすぎたと思います。
下位組の中では、下位というには実績の高すぎるラオニッチが怖いです。
フェデラーも調子は悪くなさそうですが、正直、心配です。
ベルディフも実績組ですが、ジョコビッチとの相性は悪いです。
このところのジョコビッチの不調もありましたが、
大会に入ってからは復調してきていますし、ベルディフもこれまで好調とは言えませんので
正直のところ特別チャンスとまでは言えないと思います。
クエリーは去年の金星がありましたので印象も強いですが、
3回戦のツォンガ戦から2戦連続でフルセットを戦っているのもあり
去年の再現までは期待できないかと思います。
上位2シードはお互い復調してきているようですが、
ここはドローに助けられている部分もないとは言えません。

というわけで、フェデラーが少し心配ですが、
ここは面白みもなく上位勢の4勝と予想しておきましょう。


  1. 2017/07/12(水) 06:00:00|
  2. 2017年7月~9月
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2017年、ウィンブルドン2回戦トップハーフ

2回戦は特に大きな乱れなくトップハーフの試合が終わっています。
注目の試合として上げていたものの結果は以下のようになっています。

〇マレーvsブラウン×
×プイユvsヤノヴィッツ〇
〇アンダーソンvsセッピ×
〇ナダルvsヤング×
〇ミュラーvsロソル×
〇錦織vsスタコフスキ×

大きな乱れはないものの、完勝の多かった1回戦に比べて少してこずるシード選手も出てきています。
2戦ともストレートで勝っているのはマレー、フォニーニ、ナダル、ツォンガ、チリッチの5選手です。
この中でマレーvsフォニーニが次の3回戦で実現します。

錦織はバウティスタ・アグーとの対戦となります。これもタフな相手となりそうです。
その他、ナダルとロシアの若手カチャノフの対戦も気になりますし
ツォンガvsクエリー、ベデネvsミュラー、チリッリvジスティーブ・ジョンソン
なども好カードと言えるでしょう。
おとなしめの組み合わせと思われたトップハーフですが、
それでも3回戦ともなれば楽しみな試合が結構登場します。


  1. 2017/07/06(木) 06:00:00|
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